10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

一眼レフの感度

2009-10-29 15:52:06 | 機材
天体を撮影する場合、土星や木星の場合、圧倒的にWEBカメラを使用する場合が多いのですが、星雲や星団になると、一眼レフでの長時間露出が必要になります。また、望遠鏡を使わず、カメラと付属のレンズだけで、銀河や星景などを撮影する場合もそうです。

そこで、デジタルカメラの「感度」が重要になります。私が持っているOLIMPUS E-410は最高感度がISO 1600なのですが、実際は1600で撮影するとノイズだらけになるので、ISO 800までで撮影しています。

しかし、最近知ったのですが、今はISO 100000以上という感度のカメラが出てきているんですね。十万ですよ、十万! 私が感度を800でするか、1600にするかという悩みなど吹っ飛んでしまう感度です。しかもそんな超高感度でありながら、ノイズが発生しないらしいのです。

カメラの撮像素子は熱に弱いと言われます。なので、夏の撮影などはノイズが入りやすいのです。ハイレベルの天文マニアになると、自作のペルチェ素子冷却装置を取り付けたりして、工夫しています。

しかし、ISO 10万という解像度でノイズが出ないのであれば、そんな苦労も必要ないかも知れませんね。

しかし、やはりそんな超高感度一眼はそれなりにお値段がします。
例えば、Nikon D3S(最高感度=102400)は、本体だけで60万円近くします。レンズを入れると80万ぐらいになりそうです。

それに比べて私のE-410は実売価格は5万円(本体のみ)ぐらいです。やはり値段の差は撮影結果の差、という事になるのでしょうか。

しかし、10万とは言わないまでも、ISO 6400でこんなきれいな写真を撮っている方もいます。

もちろん、カメラの感度やセンサーの質だけではなく、レンズの明るさ(F値)も重要でしょう。(この低いF値のレンズもカメラ本体より高かったりします)

赤道儀の設定がうまくいかない場合は、カメラの質を上げて時間を短縮しろ、ってことですかね。ISO 800ぐらいで1時間の露出を試みるのと、ISO 10万で1分の露出をするのとでは、どちらが良いでしょうか・・・

やはり後者に軍配ですかね。(素人の私には計り知れない色々な要素も絡んでくるのでしょうが・・・)一眼デジカメは露出撮影をすると、その時間と同じぐらいの「処理時間」が必要です。ですので、1時間の露出をすると、その後1時間ほど処理時間がかかり、その間カメラは使えません。(これも良いカメラでは改善されているのかも知れませんが)それを考えると、1分で同等の写真が撮れるのなら、なんとかISO 10万のカメラを手に入れたいと望むのも、無理からぬ事ではあります。

木星

2009-10-28 22:44:33 | 惑星
またまた木星ですが、他に星がほとんど見えないのでしかたありません。

今回は多少シンチレーションも落ち着いているようで、前回より多少模様がはっきり見えます。しかし、なんだか色も褪せているし、木星の大気を感じるまでは至りません。

まだ月が近くにあったので、まず月面でピントを合わせ、その後木星を導入しました。月は月面の中心あたりで、かなりの倍率です。もっとシャープにならないものかと思いますが、ピント合わせは永遠の課題です。フォーカスダイアルを回すのではなく、触っただけでピントに影響します。画面上では常に画像が揺れているので、どこでピントがあっているのかわかりません。

木造家屋のベランダは結構揺れるのです。ピント合わせと撮影時は心臓の鼓動や呼吸まで撮像に影響しているのではないかと思えるほどです。(蚊が止まっても身動きできません)オートフォーカサーを取り付ければ少しは改善するかもしれませんが、ちょっと高価ですしね。


ピント合わせに使った月面。

Meade LX90GPS20 12mmレンズ
ToUcam Pro + Registax5 PhotoshopCS4
コンポジット 約900フレーム

月と木星がランデブー

2009-10-27 20:28:23 | 惑星
台風一過で今日は最高によい天気でした。しかし、日が暮れてから突然の雷! でも、ほんの通り雨だったようです。雷が止んでから、月と木星が奇麗に姿を現しました。


150mmレンスで拡大すると・・・ガリレオ衛星がばっちり写っています。
もしかして、目の良い人はガリレオ衛星も肉眼で見えるんでしょうか?

プレアデス星団

2009-10-20 18:33:12 | 星雲・系外銀河・星団
昨晩からオリオン座流星群の発現期間となりましたが、0:30ぐらいに10分ほど夜空を見上げた限りでは1個も観測できず・・・今年は当たり年らしいですが、やはりマイナー流星群はそれなり、という事でしょうか。

しかたないので、木星とプレアデスを観測しました。
ただ、星は奇麗に見えるのですが、時折吹く強い風もあり、星の揺らぎはひどいものでした。ToUcamProで撮影を試みましたが、パソコンのモニター上ではゴムボールのように飛び跳ねています・・・

切り替えて、一眼レフでプレアデスを狙いました。しかし、経緯台観測なので、長時間の露出ができません。結局ISO800の60秒撮影でこの程度の仕上がりでした。
プレアデスは青いガスを纏っているのですが、それをなかなか捉えることができません。いつかは赤道儀を使って撮影に成功したいものです。

久々の木星

2009-10-14 00:14:57 | 惑星
久々に望遠鏡を担ぎ出し(と言ってもベランダですが)木星を観測しました。
低倍率では木星の左右に2~3個づつの衛星を確認できます。

Webカメラと12mmレンズでとりあえずこのくらいの拡大率にしましたが、なんだかボケボケです。単にピントが甘いのか、シンチレーションのせいかのか、Registax5の使い方がわからなかったせいなのか・・・わかりません。

どなたか、Registax5の日本語解説をお願いします。

<Jupiter>
2009.10.03 20:00
Mead LX90 GPS20
1200フレーム コンポジット