10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

木星とイオとイオの影

2010-08-28 00:58:48 | 惑星
まだガスは多く、残暑は厳しいのですが、青空や雲の感じは秋めいて来ました。

木星は今、月のすぐ近くにあります。
夜空はかなり月の影響で明るいのですが、惑星観測ではそれほど月の影響をうけません。それよりも、大気の揺らぎが大敵です。その点、今日の空は非常に安定していました。

今までで一番奇麗に木星を捉えたのではないでしょうか。縞模様だけでなく、大気のうねりも写っています。昨年、大きな帯の内、一つが突然消滅しましたが、その通り、帯は一本しかありませんでした。

さらに、ラッキーな事に、衛星イオが丁度木星の前を通過しようとしているところでした。ばっちり影も映っています。衛星や影があると、ピントを合わせやすく助かります。ただ一つ残念なのは、大赤斑がこちらを向いていなかった事です。

<Jupiter>
10_08_27 23:40 自宅ベランダ
MEADE LX90-GPS20  直焦点撮影(2倍バローレンズ)
Webカメラ ToUcamPro約2700フレーム
画像処理 Registax5 Photoshop CS4



1~1分30秒のムービーを3点映しましたので、3枚のGIFアニメにしました。この間、僅か15分ほどですが、あっという間にイオは移動して行きます。また木星自体の自転も早いですね。アニメーションにする事で、イオと木星の位置関係や立体感も分かります。

3代目一眼レフ

2010-08-20 22:20:54 | 機材
今年は猛暑でしたが、ここ伊豆高原も蒸し暑い日が続きました。湿度も非常に高く、ガスが取れません。

観測は滞っていますが、機材を充実させるため一眼レフを買い替えました。
とにかく、暗い画像の再現性の高いものがほしい・・・しかし、Nikon D3Sなど超高感度カメラは50万円もする・・・
なかなか手が出ませんね。

ただ、ISO 100000とはいきませんが、ISO 12800なら何とかなりそうな機種が昨年より発売されています。それがCanon EOS Kiss X3~X4です。どちらも拡張感度でISO 12800ありますが、拡張なしで標準仕様だけだと、X3が3200、X4が6400なのです。3200だとちょっと力不足な感じです。ですので、思い切ってISO 6400のX4にしました。



旧一眼のOLIMPUS E-410に比べると、本体は一回り大きくなっています。それ以上にでかく感じるのがレンズです。前のカメラはマクロとズーム(150mm)のレンズを差し替えて使っていましたが、それだと面倒なので、今回は他社製の18mm~200mmレンズで接写から望遠まで一つのレンズで対応できるようにしました。また、レンズに手ぶれ補正機能が組み込まれています。そういう訳で、なんだかばかでかいレンズになってしまいました。

以下両機種の暗がりの撮影比較です。


薄暗い屋内 OLMPUS E-410 ISO800 1秒


薄暗い屋内 Canon EOS Kiss X4 ISO6400 0.5秒


曇りの夜景 OLMPUS E-410 ISO800 10秒


曇りの夜景 Canon EOS Kiss X4 ISO6400 4秒

どちらもホワイトバランスはオートでしたが、随分再現性に違いが出ました。
これは期待が持てますね。