10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

ふたご座流星群を見たが・・・

2007-12-15 01:17:40 | その他
この数日がふたご座流星群のピークです。

先月のしし座流星群は、まったくの肩透かしでしたね。
ふたご座はどうでしょう・・・

オリオン座を中心に、約30分ほど夜空を眺めましたが、結構見えましたよ。
ベランダからなので南側だけですが、1~2分で1個と言う感じでしょか。

40秒露光で18枚写真を撮りましたが、流星はかなり淡く一瞬なので、まったく写っていませんでした。時々流れ星入りの星空写真を目にしますが、よっぽど明るい流星(火球のように)でなければ写らないんですね・・・しかたないので、写した写真をGIFアニメにしてみました。

オリオン

2007-12-02 12:43:50 | その他
基本的に望遠鏡の極軸合わせは、まずコンパスで北の方角を基準に微調整をしていきます。しかし、いつも写真を撮ると星が流れる・・・・

もしやコンパスが狂っているのでは?と思い、昨日一時間かけて、星が流れない方角を探しました。その結果、やはりコンパスの指す北と実際の北には大きなずれがあることがわかりました。以前から、小さなコンパスの指す方角はずれている事はわかっていましたが、本格的なコンパスを使っても、やはりずれは残っていたんですね。

コンパスの指す北と、実際の北との間には、約5度ぐらいの開きがありました。星が流れる訳です・・・今回、50mm程度のレンズで(望遠は使わず)1分30秒の露光で写しましたが、星の流れは目立たなくなりました。

しかし、望遠でM42(オリオン大星雲)を写したところ、まだまだ流れます。大失敗です。やはり38000円のビクセンGP2では限界でしょうかね。

今、次期赤道儀として考えているのは、PENTAX MS-3N赤道儀(定価\189,000)です。赤道儀としては中堅クラスでしょうか・・・使用している方、使用感などお聞かせください。

撮影場所:大室高原自宅
撮影機材:OLYMPUS E-410
撮影時間:07.12.01 23:00
露光時間:1分30秒(絞りF4.0?)
ISO感度:1600
画像処理:Photoshop CS3

星景ベランダより2

2007-11-22 00:38:45 | その他
冬の到来を前に、気温も下がりやっとガスが取れる日が多くなってきました。今日もきれいに晴れ、ガスも少なかったのですが、月が明るい! ここ数日は一晩中月が出ていますので、天体観測には向きません。

しかし、月夜は月夜で結構きれいな写真も撮れますね。

今回は初めて、新たに買ったOLYMPUS E-410で撮影してみました。
レンズはズイコーの14mm広角を使用しています。PENTAX*ist DL2に比べて、ノイズが少ないような感じがしますが・・・・どうなんでしょうか。先日の写真とは色も随分違いますが・・・

実際天体望遠鏡に取り付けて、ライブビューで星のピンと合わせもしてみましたが、液晶表示をもっとも明るくしても、1等星以上の星でないと、星像が確認できませんでした。(残念)しかし、少なくともシリウスははっきりと表示されたので、まずはシリウスでピントを合わせて、他の星に望遠鏡の向きを変える、と言う方法はできそうです。

今回、空が明るすぎて望遠写真は撮れませんでした。
(というか、やっぱり追尾できない)

撮影場所:大室高原自宅
撮影機材:OLYMPUS E-410
撮影時間:07.11.21 23:50
露光時間:40秒(絞りF4.0?)
ISO感度:800
画像処理:Photoshop CS3

秋の星座とスバル

2007-11-05 00:32:22 | その他
ここ数ヶ月は、晴れていてもほとんど星が見えないほど煙った空模様が続きました。今日もそれほど良い条件ではなかったのですが、最近では比較的星が見えるほうだったので、観測開始。

しかし、相変わらず極軸合わせにてこずっています。
今回のターゲットはスバル星(プレアデス星団)・・・

暗視野ガイドアダプターを使って、ほぼ追尾できた!と思って、30秒ほどの露出で写真を撮ってみると・・・流れてる・・・

結局、その都度勘で三脚を動かし、撮りなおし。
それを何度かやって、やっと撮れた写真がこれです。

方角はスバルのあるおうし座からオリオン座方面です。
左に青く輝くスバルが写っています。
(光害の影響で、これ以上露出してもノイズが増えるばかりだとわかりました)

この方面は「冬の銀河」に当たります。今からの時期は、激しい夏の銀河(さそり座方面)は、太陽とともに西に沈み、変わって、東の空からオリオン座おうし座方面の静かな銀河が昇ってきます。夜10時11時ごろにオリオン座が見え出すと、冬が近いなと感じますね。

撮影場所:大室高原自宅
撮影機材:pentax ist DL2 ED81S
撮影時間:07.11.04 22:50
露光時間:30秒(絞り開放)
ISO感度:1600
画像処理:Photoshop CS3

9/17未確認飛行物体の正体

2007-10-28 19:54:26 | その他
9/18の記事で前日(9/17.22:45)に白鳥座デネブ近辺を撮影していた時、偶然輝くような飛行物体を捉えていた、と書きました。

本日、その正体が判明しました。

天体シミュレーションソフト「ステラナビゲーター」の人工衛星検索でこの時刻、デネブ付近を通過した人工衛星は「IRIDIUM 29」と言う衛星だった事がわかったのです。

このイリジウム衛星は、ネットで調べたとろろ、1990年にモトローラ社が提唱した携帯衛星通信サービス「イリジウム計画」用に打ち上げられえた数十個の衛星を指すようです。
当初、77個の衛星を打ち上げる予定だったので、原子番号77から、イリジウム衛星と名づけられました。(実際は66個しか打ち上げられなかったようです)つまり、写真に写っていたのはイリジウム29、と言うことで29番目の衛星と言うことでしょうか。

このイリジウム衛星、結構アマチュア天文家の間では有名らしいのです。衛星そのものは大きくはないようですが、反射率の高い平面アンテナを数枚開いており、そこに太陽の光が反射した時、非常に明るく輝いて見えるそうです。その輝きを「フレア」と呼んで観測対象にしています。見える時間は10~20秒・・・・

あの写真は、天体望遠鏡の非常に小さな画角で10秒ほど撮影しただけなのに、そこにイリジウム衛星の10秒のフレアが飛び込んで来るなんて、まさに天文学的確立の偶然ですね。

未確認飛行物体

2007-09-18 13:57:09 | その他
昨晩はほんとうに久しぶりに雲も少なく、観測ができそうな夜空でした。
しかし、残念なことに望遠鏡の位置あわせがうまくいかず、露出撮影ができませんでした。

アンドロメダ大星雲を望遠鏡で捉えましたが、淡い光なので、露出できないととても写真に写りません。

しかたないので、真上に輝いていたはくちょう座の「デネブ」付近を0.5秒ほどのスピードで連続写真に撮りました。写真はそれらを合成したものです。0.5秒ほどの露光では明るいデネブですら薄くしか写りません。(丸で囲んだ星がたぶんデネブ)しかし、その下をすっごく明るい物体が通過していたのです。望遠鏡を覗いた時にはありませんでしたし、シャッターを切るときは望遠鏡を覗けないので、気がつきませんでした。

この近辺の南側は飛行機の通路になっており、常に2~3機の旅客機を確認できます。しかし、はくちょう座は真上・・飛行ルートではないし、飛行機のライトは点滅しますが、写真を見る限り、その形跡もありません。こんなに早く動く星も考えられないので(惑星ルートからも大きく外れています)、たぶんこれは人工衛星なのでしょう・・・正確な時間は9月17日22:45です。

しかし、25mm望遠で、わずか数秒の撮影時間でこの狭い画面内に、人工衛星が飛び込んで来るなんて、何という偶然でしょうか・・・(しかし、人工衛星ってこんなに明るいのだろうか・・・)

久々の観測

2007-05-12 20:13:43 | その他
昨晩は、ほんと何ヶ月ぶりかの良い星空でした。
しかし、寝ようと思って外を見て、慌てて望遠鏡を用意したので、なにをターゲットにするか、何も用意していませんでした。ですので、南の空の代表的な正座、さそり座近辺を一眼レフの広角で撮影しました。

写真はその一部です。真ん中下あたりの赤い星がさそり座のアンタレス、左下の一際明るい星が木星です。


4枚の写真でコンポジットしましたが、なかなか星がきれいに現れませんね。いつになったらきれいな天の川が撮れるんでしょうか。

春になり・・・

2007-04-01 12:12:30 | その他
春になり、今日などはTシャツ一枚での良いほどの暑さです。

気温が上がるとそれだけ視界が悪くなります。今まで当たり前のように見えていた大島も、かき消すように相模湾から姿を消しました。これからは天体観測ができる日は一月に何日もないでしょう・・・

コンポジット

2007-02-12 23:40:53 | その他
他の方の天文サイトなどを色々見ていると、どうやら1枚だけの写真で「完成」とはならないようです。暗い星を明るく写すにはある程度の露光が必要ですが、感度を上げて露光時間を増やすと、ノイズだらけになります。その上赤道義の設定が甘いと、星が流れてしまいます。それをデジタルでなんとかしょう、と言うのが「コンポジット」らしいのです。

コンポジットは、同じアングル同じ時刻の写真を何枚も撮って、加工ソフトでレイヤー状に重ねてノイズを低減し、明るさなどを再現する試みという事になるのでしょうか。人によっては、何千レイヤーもの写真を重ねてコンポジットする人もいます。どうやって短時間で何千カットもの写真を撮るのでしょうか・・・・どうやら動画撮影しているようなのです。なるほど、動画なら24/秒コマや30/秒コマだったりしますから、あっという間に何百何千ものカットを撮ることになります。

私はまだそのような設備や技術もありませんから、今回5枚の連続写真で試してみました。

上の写真は、ISO1600.60秒露出で撮ったオリオンです。下の写真は同じアングルで、ISO1600.10秒露出を5枚撮影し、Photoshopのレイヤーモードを「追焼き」にした上でトーンカーブで処理したものです。上の写真がノイズだらけなのに対し、下の写真は比較的きれいに見えませんか? 

今回、さらに60秒の露光でほとんど画像が流れない、と言う収穫も得ました。今後さらに精度を増していきたいと思います。

伊豆高原のシーイング

2007-02-02 13:54:50 | その他
シーイングとは、観測地域、観測日の空の明るさや、気温の差による大気の揺らぎなどを指すようです。つまり、星は非常に淡い光なので、空が明るいと暗い星は夜空に埋もれて見えなくなってしまいます。東京などは夜中でも町の灯りで空がうっすら明るいのであまり観測には向いていません。ここ伊豆高原ではどうでしょうか。空は結構暗いようです。伊豆高原の町の灯りもそれほど多くはありませんし、伊東市街も結構離れています。東の方角は海なのでそれだけでも人工的な明かりは少ないと思われます。

しかし! シーイングとは別の問題が・・・
湿度が高いんです。それだけガスが多い・・・春から夏にかけては、晴れていても海の向こうの大島が見えない日がほとんどです。冬になると乾燥して空気の透明度も上がるかと期待していましたが、それほどでもないんですね。
伊豆七島がすっきり見える日なんて1ヶ月に1回ぐらいです。それを待っていたのでは望遠鏡の勉強もできないので、晴れた日はとりあえず、がんばって観測に臨まなければ・・・

昨日は満月でした。晴れていたので、月が明るい明るい・・こんな日も観測には向いていません。おおいぬ座のシリウス*がやっと見える程度でした。

※シリウス
全天で一番明るく光って見える恒星。おおいぬ座の上、オリオン座の左下(東位置のばあい)に見える。地球からは約8光年。2重星で暗く小さな伴星を抱える(白色矮星)。望遠鏡では伴星が見えるはずだが、今のところ確認できず。