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わがままZyZyの徒然日記

ペットロスから抜けられない爺が日々の出来事や想いを書いてます
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たまには重い話

2005-02-20 22:05:57 | なんでもかんでも

少し前の話になるけど、
1月の初め、大学時代の恩師が天寿を全うされたという連絡を頂いた。
当時は非常に厳しい先生で、
「医療人たるもの患者を待たせるようなことは絶対に許されない」
と、いつも言われていた。
だから、先生の授業や実習では1秒でも遅刻することは許されないし、
例え病気だろうがケガだろうが休むなんてことは考えられなかった。
学生にも厳しいけど、ご自身にも非常に厳しくて、
授業の始まる数分前になると教室の入り口で待っておられたし、
そればかりか「例え事故があっても間に合うように」と言われて
授業のある日は始業時間の2時間前には大学に来られていた。
授業中もいつ質問されるかわからなくて緊張の連続だったし、
試験の時も400ページ以上もある教科書を丸ごと覚えさせられた。
こんな調子だから嫌っている学生も多かったけど、
私はこの先生を大変尊敬していた。
学生に要求することを自分でも実践されているのが凄いと思った。
卒業して20年以上たった今でも、
一番覚えているのはこの先生の授業で教わったことだし、
多少なりとも人の上に立つようになった今、
人に何かを要求したり厳しくする前に自分にも厳しくすることが
いかに難しくて大切なことなのかということを実感している。

心から先生のご冥福をお祈りしたいと思います。
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