今朝は6時前に家をでて羽田空港へ。今日、ご出発のグループのお見送りです。
全員同じ年の73歳、中学校の同級生です。毎年、実施しているクラス会を海外でという企画です。
皆様がたは楽しそうににご出発なさいました。良い旅行でありますように!
羽田空港が利用できるようになって、本当に便利になりました。成田のご出発のお見送りですと、一日ちかくかかってしまいます。今日は、自宅にもどり家族に昼食をつくることができました。
成都には以前にはなかった通りがあります。寛窄巷子もそのひとつです。巷子とは路地をいみします。2008年に伝統的家屋が残っていた地域を再開発したそうです。
おしゃれなショップやバー、レストランなどが軒をつらねています。どちらかというと昼より夜のほうが楽しいかもしれません。
寛(広い)と窄(せまい)道が2本あるので、この名前がついたそうです。
中がお見せできなくて残念。成都小吃の店です。
りっぱな門構え。スターバックスです。
中国の食文化に小吃というものがあります。場所によって、上海なら点心、広州なら飲茶と名前を変えますが、ようするに日本でいえばスナックです。日本では、すしとかそばもその類でしょう。
私はこの小吃は非常に興味深く思っています。こういった文化が生まれるのは、大都市であることそして行事に関係すると料理研究家の木村春子先生がご説明くださいました。
以前に行った折、この店に行って四川にもこのような文化があると知りました。というわけで、今回もこの店を日程にいれました。次から次へと小皿で運ばれてきます。その数は13種類もありました。
辛いものだけでなく、日本の餅菓子に似たようなものもありました。こういったものをつまみながら、お茶を飲み、のんびりと四川の文人たちは過ごしていたのでしょうか?
信玄もちににています。3つ出てきたのですが、写真を撮る前に2つ食べてしまいました。
定番 坦坦麺
昔ながらの茶店をイメージした店内
四川に行くようになって、30年以上たちます。今回 訪ねたレストランも何度か行っているところもあります。
さすがに何度も訪ねると、味の変化に気がつきます。一般的に昔と比べるとぐっとマイルドになったような気がします。最初に成都で食べた時、辛さと痺れでしばらく呆然としてしまいました。なれたこともありますが、味付けも薄く辛さも以前ほどではないように思いました。
水煮牛肉
土豆野生大甲魚 じゃがいもと天然すっぽんの煮物
香麻鶏
一日目の夕食は、『川国味酒楼』です。要人たちが来客をもてなすのに、よく 使うレストランです。味のレベルは高く、さすがです。・・・・・が、サービスがついていないのが残念です。
何度 お皿を変えてといっても変えてくれないので、最後は自分で運びました。
メニューは、四川血豆腐、香麻鶏など四川の名菜を中心に組んでもらいました。その中で、大豊収(日本語で大豊作)という料理がでてきました。大きな蒸篭で季節の野菜を蒸したものです。ピーナッツ・紫芋・サトイモ・2種類のとうもろこし・筍・八角・じゃがいも・トマトが盛り合わせになっています。
熱々に蒸された野菜たちは、味付けは「されていません。野菜本来の滋味にあふれる味でした。ちょっと 意外なメニューでしたが、四川料理のあいまのほっとする一品でした。
四川を訪ねて、食事をするとその種類の豊富さに驚きます。日本で紹介されている四川料理は、ほんの一部なのは、残念なことです。いつも 辛いだけでない四川料理をみなさんに食べていただきたいと思っています。
さて 日本人におなじみの坦坦面です。昔は汁と麺を天秤棒で担いで売り歩いていました。 かなり前に成都市内で天秤棒をかついで売っている人をみかけました。かついで売り歩くため、汁がはいっていてはこぼれてしまうので、汁なしが基本です。
今回 何度も坦坦麺を食べましたが、どれも汁有でした。これはこれでおいしいのですが、昔の坦坦麺がなつかしかったです。
年々歳々不同ではなく、年々菜々不同ですね。
さて 豆板醤工場の見学を終えた一行は、博物館へ。成都川菜博物館(かわなではなく、せんさいとよびます。四川料理を意味します。)は、2007年にオープンした中国で初の食に関する博物館です。
今回の団長でもある中国料理研究家の木村春子先生によると、他の地方の料理に比べると四川料理は非常に体系化されているそうです。あじの特徴などが表になっておりました。
広い敷地には、野菜をつくり、鶏を飼い、豆板醤の甕をならべたりといろいろ工夫していますが、なかなか食の展示というのは難しいと思いました。
豆板醤工場から10分くらいで到着です。
広大な敷地に、展示場、レストラン、畑など食に関するものがいっぱいです。
りっぱなオープンキッチン
今回Nテーマは、四川料理を生み出した四川の風土にふれることです。
初日は、ひ県の豆板醤工場をたずねました。ひ県は、成都から1時間あまり。豆板醤なら、中国でひ県が一番といわれています。たくさんの 工場が軒をならべています。私たちの訪ねたのは、紹豊和豆板醤工場です。1666年創業、長い歴史のある工場です。
ひ県の唐辛子と井戸水そして自貢の塩そして地元の土で焼かれた甕によって、おいしい豆板醤ができあがるそうです。長いもので3年熟成させるそうです。
たくさんのつぼが、並んでいます。晴れた日には蓋をあけます。
熟成途中の豆板醤 開けると良い香がただよいます。
工場の売店で売られていました。