plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

Jun Usuba quintet plus special guests

2007年04月11日 | 音楽
突発的な雷雨に数回見舞われたこの日、西荻窪アケタの店でのライブ。30年以上前から、オリジナル曲やアバンギャルドジャズのライブハウスとしては日本で屈指の老舗である。今回叩かせて頂いたハウスのドラムセットや譜面代、アンプなどは、確かに年期が入っているがただ古いというのではなく、燻し銀という言葉がぴったりの渋さと味わいが感じられ、ほんの少しだけだがこの店の歴史の一部を垣間見たような気がした。

バンドリーダーであるテナーサックスの臼庭潤さんが集めたこの日のメンバーは、ピアノに藤沢由二さん、ベースに畠山芳幸さん、パーカッションに小澤敏也さん。1セット目初めにテナーサックスを首から吊ったその瞬間に臼庭さんが吹き始めた「ブルー・ボッサ」から2セット目の最後の曲の一音まで、勢いに満ちたライブになった。

2セット目のステージ最初にマイクを持った臼庭さんが、ご自身と20年以上の付き合いになるドラマー本田珠也さんと、元マイルス・デイビスバンドのキーボード奏者であるピアニストKei Akagiさんをゲストとしてお招きした。15年程前、臼庭さんはAkagiさんのバンドのサックス奏者でした。

まさに15年振りの共演だったそうで、微笑ましいながらもスリリングなステージになった。ジャズミュージシャンとして長く輝かしいキャリアを持つAkagiさんからすれば、どこの馬の骨とも・・・と言う感じの僕にもとても親切に話しかけて下さった。そして彼のピアノプレイ。原曲のコードに対して代理的な音使いを巧みに組み合わせつつ、どんなアドリブをしても曲の特徴が失われないという素晴らしい演奏だった。




Yuichi Hirakawa session@Django, Sendagi

2007年04月11日 | 音楽
ようやく春らしくなってきた土曜日の晩。僕の帰国に合わせて千駄木ジャンゴのマスターが、お知り合いのミュージシャンを集めて下さったセッション形式でのステージになった。

メンバー5人のうち、以前に共演したのは二人のみという状況で、誰一人として我を通し過ぎず、事なかれ的雰囲気にもならず、程良い緊張感を持ったライブになった。

ただセッションではありがちなのだけど、この日各人が普段演奏している曲のレパートリーには多少ズレがあったので、事前に全員知っている曲を出来るだけ多くリストアップして本番に臨んだ。そして演奏曲順は、トークのマイクを持った僕が曲目を紹介するふりをして実はメンバーにも次の曲を伝えていた。

そういう独断的進行にも皆さん嫌な顔一つせず、真剣に演奏していた。

上の画像、右からギターの中藤孝二さん、マサ小浜さん、ピアノの加藤国夫さん、ベースの清水良憲さん、そしてなんちゃってリーダー兼ドラムの平川雄一でした。