さて、いよいよ今回で完成となります。
まずはウェザリングの続きから。
砲身というか砲口にスス汚れを施します。
オススメはタミヤのウェザリングマスターBセット(630円)のスス色なんですが、今回は塗料のみ使用します。スミ入れに使用したものと同じエナメル塗料のフラットブラックとレッドブラウンを使いました。フラットブラックを多めにしてエナメル溶剤で薄めたものを砲口及びマズルブレーキ内のみに塗ります。
少々解りづらいでしょうが、外側には塗らずに内部だけ塗っています。
さて、大方のウェザリングは終了しました。(最後にもう一仕事あります。)
次はデカールを貼ります。
まず、貼り付けるデカールだけをはさみ等で切り取り水に浸します。水を吸って台紙の色が変わってくるとデカールが浮いてきますので、台紙ごと貼り付ける部分へ持っていき綿棒などでデカールを滑らすようにして貼る場所へ移動させます。移動直後はおそらく水に浮いていてデカールがユラユラしていると思いますので、綿棒で水を吸い取ってデカールを密着させます。
デカールが水で浮いている状態なら筆や綿棒で動かせますので、密着させた直後であれば筆や綿棒で水に濡らせてデカールを浮かすことができます。ピンセットやつまよう枝で強引に動かそうとするのはダメです。デカールが傷ついてしまいます。
また、デカールを密着させたときは綿棒をコロコロ転がす様な感じで中に入っている気泡を追い出します。
デカールを一応貼り付けましたが、デカールの位置に凸モールドがあって上手く密着しませんでした。
そこで、デカールを軟らかくして上手く密着させようと思います。GSIクレオスから「マークソフター」「マークセッター」というものが発売されております。(もちろん当店にも置いてあります。)マークソフターはデカールを軟らかくするもの、マークセッターはマークセッターに接着成分が入っているものです。今回は貼り付けた直後だったので、マークソフターを使おうかと思ったんですが、どうもウチのは家出しちゃってるみたいだったのでマークセッターを使用しました。
使い方はマークソフターもセッターも変わりません。貼り付けたデカールの上からマークセッターを塗ります。しばらくすると、デカールがフニャフニャになりますので、綿棒を転がすようにしてシワを伸ばしながら凸モールドに密着するようにしていきます。中々密着しない場合はポンポンと綿棒で軽く叩くような感じにすると良いかと思います。
なお、マークソフターでもセッターでも、デカールが軟らかくなっていますので、力をいれすぎると破れますし、捻るような力が加わるとデカールが歪んでしまいます。ご注意を。
デカールが密着しました。
続いて、全体のつやを整えたいと思います。
つやを整えると言っても難しいことはしません。クリアーのスプレーを全体に吹き付けるだけです。今回は「Mr.スーパークリアーつや消し」を使用しました。
作業自体は最初の塗装と同じで砲塔、車体、シュルツン、覆帯に分けた状態で吹き付けました。
つやが整ったところで銀入れ作業に入ります。
金属同士がこすれているところは金属肌がむき出しになりますので、その表現をします。
使用したのはMr.カラーのC211クロームシルバーです。つや消し後に作業を行なうのは銀色のつやがなくなると金属感が損なわれるためです。
まずは起動輪と誘導輪から。覆帯と接触する部分にドライブラシの要領で塗りました。
最後に、覆帯と砲口です。覆帯の接地面と内側のセンターガイドに塗ります。接地面の方はドライブラシ気味にベベベとやれば楽に作業が終わります。センターガイドは気合と根性です。まあ、Ⅳ号戦車なら30~40分位で終わるんじゃないでしょうか。
砲口は出口部分だけを塗ります。
で、写真をわすれましたが、この色は乾いたあとに綿棒などでこすると光沢が増してきますので、綿棒で磨きました。
機銃などのつやが消えていますので、Mr.カラーのC214ダークアイアンを機銃やスコップなどに軽くドライブラシして綿棒で磨きます。これも写真わすれました。
いよいよ大詰めです。バラバラに分かれていた部品を一つにまとめましょう。
覆帯は接着するのですが、サーフェイサーや塗料が接着部に着いていますので、Mr.カラーのうすめ液を綿棒に含ませて剥がしました。(ヤスリがけでも構いません。)
板状のものを巻き付けるので接着部が弱いとあとで外れることがあるためです。
覆帯の塗料を剥がし終わったら、起動輪を外した状態で覆帯を巻きつけ覆帯を接着します。(写真左)
接着して乾いたら起動輪を装着します。このキット、覆帯が少々長くて外側にたわんでいるのが気になりましたが、シュルツン装着したら見えなくなるのでそのままにしました。
気になる方は上部転輪にうまいこと接着してティッシュなどを一晩位詰め込んで弛んでいる感じに癖をつけると良いでしょう。
最後に砲塔を組み付け、シュルツンを接着します。シュルツンは単に乗っかるだけですので、塗装を剥がしたりはしていません。ここは外れても修理は簡単ですので。
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ようやく、完成しました。
作品は店内ショーケースに展示しています。
次回のステップアップはガンプラステップアップ(2)をやろうかと予定しています。
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