木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

バット

2007-10-09 18:05:22 | Weblog
ご無沙汰しています
正直仕事のことってあんまり書くことありゃしまへん
もうずっと底を這ってる状態だもんですから

あそうそう先月の終わりの週末
名古屋の栄で職人展というのがありまして
同業者のみなさんの作品を多数原価販売していました
原価切れてるのもあったけどね
家具のつまみやなんか50個100円だったかな
できるわけないよ
結局置いといても何にもならない商品だから
燃やすよりいい ってことなんでしょう
ただ僕等の仕事の紹介にはなるから
そこではお盆もやったかな??
主にバットの製作パフォーマンスをやってました
あれ タモだったかなぁ
北海道産の材を一本1000円で仕入れて制作して2000円で販売してたけど
例年より少し売り上げが少なかったかもしれない
普通は木三倍といって材料の3倍の値段をつける というのが昔からの定説
ただ昨今の事情から言えば かなりその定説は覆されているのでしょう
安い方にも高い方にも・・・

バットと言えば少し思い出がある
僕は小学校から高校まで野球部だったけど
小5の時初めてレギュラーになった
ある日練習してると父親が片手にバットを数本持って校庭に現れた
「おーい バット持って来てやったぞー」
僕にじゃなく 練習してる全員がターゲット
それを見ると近所の同業者のおじさんに作ってもらったと思われるものだった
当時の僕には木質は全く分からない
でも決定的に違っていたのはそのバットは塗装してなかったこと
挽きっぱなしのバットの形をしてる木 としか見えなかった
実はそれは僕にとってすごく恥ずかしかったのだ
 こんなええ加減の物持ってこやがって
が正直な感想
口には出さなかったが そう思えてしまった
友達がいや先輩がそれでいい当たりをするとホッとした
僕も頑張って使ってみたけどやけに重くってその割に飛ばないような気がした
塗装も飛距離に関係あるんだろうか

木を挽くといっても棒物と板物がある
うちは板物が多かったのでバット状のものは作ってなかった
板物と言ってもピンとこないかな?
よく作ってたのは 丸椅子
理科室みたいなところによく置いてあったけど わかりますか?
あの天板、丸いのです。
昔は脚も材木買って取り付けてたんだけど
その後は丸い天板だけ挽くようになりました
家具屋さんがパイプの脚をつけて売るようになったから

おぅ時間がない
父親が入院してる病院へ行かなくちゃ
ほんじゃまたいつかこの続きをお話しします
って誰も期待してないか・・ないわな
コメント
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