笑い声

土曜日だから・・仕事のある土曜日だから
夕方洗濯機を回す
回しといてちょっとうとっとした
もう夕飯の時間だと思ってリビングに来ると娘が自分のおかずをスーパーで買ってきて食べていた
これはいいことじゃないけど僕としては楽なことだ
「それ夕飯でいいんだ」　「うん」
自分の夕飯だけ考えりゃいいか
と思いながら椅子に座った
娘はテレビを見てる
めちゃイケだ

思い出した、洗濯物を干さなきゃ
洗濯かごに洗い終わった仕事着なんかを放り込んでサンルームへ持ってゆく
娘の洗濯物がいっぱい　もう乾いてるのに干されたまま
いつまで干すんだ　と思うが自分もそうしてることが多いんで別に注意はしない
干すところがないとひとこと言うけど（笑）

いかんけど面倒なんでシャツやパンツくらいは仕事着と一緒に洗濯することも多い
それを干しながら　飛び込んでくるのは娘の笑い声
　「キャッはははは・・」
それはそれは楽しそうで
馬鹿笑いしやがって　と思うが
僕の口角も少し上がる

その時ある情景が頭をかすめた
元家内がいて　冷戦中だ
ちょっと言い訳するが彼女の勝手な冷戦　だと僕は思ってた

バラエティー番組を見て　僕は笑ってた
ちょっと笑い声も高かったかもしれない

その時彼女の一言が耳を捉えた
「（こんなときに）どうして笑えるんだろうね」
内容じゃなく状況を指していった

もう僕のことが嫌いで嫌いでしょうがなかったんだろう


今日娘の笑い声を聞いて笑った僕と
その日僕の笑い声を聞いていらだった元妻

今更ながら　その対比を痛感した夕方
でも今の僕はそんなに不幸でもない
だから対比もできるのだろう