木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

相樹真行信士

2013-05-24 22:32:39 | 家族
最初に聞かされた時間が過ぎて、呼び出しを受ける
そこに戻ると・・・


何十年も一緒にいた、声をかけるとそれに反応してくれて
概ね僕の言うことを聞き、二人のためではあるけれど、
僕のためにも汗を流して、同じことで笑い、同じことで悩んだ
その人がもう人ではなくて
カスカスの白い骨だけになった

炉から出されたステージは僕らの顔を熱く照らす
そこにいた者はもうただの物になってしまった



どんなに長い間その関係を深めても
たったその短い時間の中で朽ち果てる
人間。。。



もういない
どんなに大声を上げても、言葉は返ってこない
わかってるよ
何度も経験したから



鏡を見る
僕がいる
シャツを脱ぐ
一見、健康そうな体がある
僕も多分ああなる
でも嘆くことではない
 明日がある
  明日がある
   その日までは



木工職人らしい戒名を頂いた

小さな微笑みで涙を包(くる)んだ




コメント (7)
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