木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

蜘蛛の糸

2017-08-28 23:59:04 | 妄想を申そう
マイケルもそばにいない ってこともあるけど
書くことがない
こんなブログに来ていただいて申し訳ない気持ちでいっぱいです

ネタがないので書かないってのを二日続けるのもちょっとした恐怖なので・・
結論はないんですが、本日こんな話を聞いたので
みなさんにもちょっと聞いてもらいましょう
クイズ番組を見てたら芥川龍之介という名前が出てきました


「蜘蛛の糸」という作品があります
これ知ってますね? どんな話か
知らない人もいるかもしれないので少し解説します
でも僕の記憶の中のあらすじなのでええ加減です

カンダタという男がいました
この男は生きてる時には悪いことばかりをしていたので いまは血の池地獄でのたうち回っています
そこには大勢の男たちが一緒に苦しんでいます
もしかしたら女もいるかもしれません
「たすけてくれ~~ たすけてくれ~~~」

その光景を蓮の花の脇から見ておられたのは天国にいる神様でした
神様はカンダタの事を憶えていました
カンダタは人を騙したり、女のお尻を触ったり、悪いことばかりをしてた男です

でも一つだけ良いことをしました
目の前にいた蜘蛛をいつものように踏んづけようとした瞬間
一度だけそれを思い止まって蜘蛛の命を助けたことがあったのです


神様はその光景を思い出して一つのチャンスをカンダタに与える気になったのです
そこにいる蜘蛛の糸を取ってそっと その血の池地獄をめがけて降ろしてゆきました

「もう、女の尻を触りませ~~ん 許して下さ~~い」 
と叫んでいるカンダタがふと天空を見上げると一本の蜘蛛の糸が下りてくるではありませんか
カンダタをそれをしっかりと握りました
渾身の力をその糸に込めると自分の身体がふわりと浮きました
「もしかしたら、これで天国まで辿りつけるのかもしれない」
同罪の男の肩にヒョイと足を掛けてその血の池を脱出しました
どんどんどんどん昇って行けます
自分ながらその身の軽さに酔いながら どんどんどんどん・・・

天国までの距離の8割方いや9割方昇ったところで上を見ると微かに明かりが見えています
もう少しだ
だがその時カンダタは下も見てしまったのです
自分の下には何人もの同罪男同罪女が自分を追ってくるではないですか
俺だけでも重さに耐えられるか難しいこの細い糸
何人もの人間の重さに耐えられるわけがない
「こら~~ これは俺の糸だ~~ お前らは来るな~~すぐ降りろ~」



と叫んだ瞬間、カンダタの掴んでいる糸
その糸のその部分のすぐ上のところがぷつりと切れてしまいました
カンダタは同罪の者たちと共に又血の池地獄に落ちていった

天国の神様はそれを見てほんの一瞬、悲しいお顔をされました。



というような話です。
独断と偏見に満ちてますが(笑)


さて今日の結論のない話ですが
あなたはこのお話をどんな立場で見たり聞いたりしましたか?


例えば カンダタになって体験してた
いや、神様の目で観察してた
蜘蛛の糸の立場になってカンダタを受け止めながら見てた
同罪のカンダタを追う人たちに同化してた
肩を蹴られた同僚だった
それとも、全くどれにも属してなくて ただ単に物語を横から眺めてた

実は僕は一番最後の状態だったのですが
じっくり自分の心を入れ込むとどこかの立場になってこの物語を見ることができると聞きました
人によっては勿論、その時の状態によって、心境は違うのかもしれません
例に出した部分は実際にそういう答えを出されたことがあるもののようです

他にもっと新しい視点があるかもしれませんね
蓮の花とか血の池とかさっきもかいた蜘蛛の糸という物とか



実は何がすごいかって 僕は万が一この物語を知らない人はないんじゃないかと思いながら
あらすじを書いてしまいましたが
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」と言う作品のあらすじを殆どの人が知っているという現実です
教科書にあったからというのは勿論ですが、教科書にあった物語を後どれだけ知ってることでしょう
多分、多感な子供の脳の中でおどろおどろしい情景が形成されて、そこに刻み込まれた物語だったからではないでしょうか?

大抵僕はこういうの書くときは何処からか資料を読み直して書くんですが
今回は何も見ずに書きました故、間違った部分はあると思います
もしかしてカンダタは女のお尻は触ってないかもしれません。
これは僕の妄想罪かもしれなかったです。

重ねて申し訳ありません。。。










コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする