木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

Sくん

2021-01-30 01:18:39 | 仕事
ネット業者富田木工所の婿S君がみぃんちに夕飯食べにきてくれた。
7時から9時半くらいまで色々話した。
息子の年代の彼は木工所をやってる大将たちを訪ね歩いて自分の仕事のフォローをしてもらう要請をしている。
彼自身は木工技術者ではなく、接客をしてきた経歴から作るではなく売ることをメインにしている。
今の木工所は奥さんの親の工場なのだが、この斜陽産業に飛び込んですぐにネット販売に重点を置くようになり順調に成果を上げている。
でも実際はもっと伸び伸びと自分の思うような仕事がしたい。自分の場所が欲しい。
それには木工所の協力がいる。
作る人と売る人。その区別をはっきりさせながら自分の仕事を伸ばすつもり。
ただそこには大きな問題がある。
「作る人」は爺さんばかりなのだ。僕を含めて。
日本は作る人を虐めてきた。だから「作る人」の息子はその仕事をしていないのだ。
今やってるのは爺さんばかり。
しかも明日仕事場を畳んでもいい人が過半数。
一応曲がりなりにも親父の仕事場にその息子がいるうちのような奇跡がちょいと眩しいのだろう。
鏡餅の大繁盛もあって僕を大事に扱ってくれる反面実は息子に期待してるのかもしれない。
彼の仕事の単価は今まで納めてきた業者とは全く違ってこれなら将来に期待も持てる。
もっと前からこんな現象があったらもっともっと木工従事者は増えてたに違いない。
さてさてめまぐるしく変わってゆく社会が日本の未来がどう進展してゆくのか
少し高いところからゆっくり見学させてもらうつもり
そして彼の未来が明るいことを願うのみです。
コメント (2)
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