木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

技能功労者表彰

2014-11-23 23:45:48 | 仕事
靴とネクタイを借りて、(まぁネクタイは自前のを使ったけど)
行ってきました 名古屋市公会堂

   

近所にあるからしょっちゅう見てるけど、中に用事があることは滅多にない
成人式以来か
とよく記憶をたどってみたら コンサートに何回か行ってるな
さだまさしのコンサートにも行ったことあったっけ
ギターサークルやってる時で、その中の高校生の子とその友達の三人で行った
その最後の三人目の子が大きなレコード店の娘でそこがこのコンサートを仕切ってたから
一番前の真ん中の席だった
ずるいよね(笑) てなことを思い出した

式は一時半からだけど、檀に上る人12時55分までに来てください ということだったんで
12時40分に着いた
300人以上表彰を受ける
そのなかの一割くらいが壇上で名古屋市長から直接賞状を受け取る
職種代表ということらしいが、僕らの職種は僕しかいないのだから当然なのと思ってたら
いつもは違うらしい
他の木工職人さんも含めた中の代表だという
運がよかったね
市長はそれぞれの表彰者に対して、「以下同文」って言葉を使わずに読み上げてた
ありがたいと思う反面、会場では退屈してる人がいたかもしれない

   

こんなことが書いてあった
僕は・・・後進の指導ってのはしてないんだよね
確かに今ちょっとだけ仕事場にいる息子に教えることはあるけど
仕事を守ってゆくという気概にはどうも欠けている・・

一時間足らずの式が済むと、表彰者を4つのグループに分けて記念写真
そのあと4階に会場を移して、立食パーティーが始まる
そこでうちの組合の幹部と合流
立食という名でもちゃんと席があって、テーブルがあるんで腰痛の僕にはありがたかった
一時間半 幹部のOさんと反対側に座った板金工のNさんと二人と話してるうちに無事閉幕

Nさんは息子がホンダ、娘婿はトヨタだそうだ
今は忙しくて今日も朝、仕事してきたという
それでも息子を職人にしたくなかったと
なんか頷けることが多かった

職人は減ってゆくけど、大丈夫かなぁ

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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2014-11-24 01:28:04
永年にわたり専門技術を磨かれ…

そうだよね、短時間で得られるものではないのだから、後継者が少なくなっていることがとても残念です
国もそういうことをしっかり考えてほしい。
日本の財産だと思う。

かっつん、お疲れさまでした~
これからも頑張ってください~
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Unknown (ノン)
2014-11-24 08:35:02
手に職を持つってことはすごく強みだと思うし財産です。
職人さんってすごいと思うし尊敬します。

今まで積み重ねて得た技術を後継者に伝えてほしいですがいまはなかなかむづかしいようですね。

最近テレビで日本の職人さんを紹介していますが、これが良い影響を与えtくれると良いと思います。

とにかく長い間ご苦労様でした。
これからも頑張って~
でも体を大切に、それが一番です。
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あれ??? (あんじー)
2014-11-24 08:42:47
かっつん、全てUnknoumになってました…
ごめんちゃーーーい
一番初めのコメは私でした~
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おめでとうございます (があこ)
2014-11-24 10:08:31
一つの仕事を長く続けるのは、とても難しいことだと思います
職人として生きていきたいのに、時勢が許さず、掛け持ちで働く人と関わったことがあります

後継者問題は本当に難しいですね
人の手でしかできないモノづくり
人としての技、残していけるといいですね
3Dプリンターにはできない
人の手でしかできないものたくさんあると思います、
返信する
永年の功績を「以下同文」では、失礼すぎると思います。 (masamikeitas)
2014-11-24 10:38:49
かっつん、おはようございます。

私には縁のないことですが、かっつんの表彰は真から喜んでいます。
日本の大切な伝統工芸を守られているから当然だと思います。
河村市長さんは「以下同文」を使われなかったのは受賞者にとってはうれしいですよね。
永年の功績を「以下同文」では、失礼すぎると思います。
名古屋の市民でないので河村さんの人柄をよく知りませんが、これだけでも評価にあたいすると思います。
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おめでとうございます (アメリカン・ブルー)
2014-11-24 11:36:30
技能功労者表彰を受けられるということ、
素晴らしいことだと思います。
体にも負担がかかる年齢になってきますが、定年がないその世界にあって、
益々のご活躍を願って、健康第一ですよ。
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医院長 (かっつん)
2014-11-24 23:57:03
一番のコメありがとう
名前がないとドキドキするぅ(笑)

まだね 理容師美容師、大工、電気工事士あたりはたくさんの名前が載っていますが、今数えたら「木工挽物工」を初め34の業種が単独受賞 つまり一人だけしか該当者がいないのです
60歳以上の該当者が一人だけ
これは名古屋市のみの受賞者ですから、市外にも居られることは居られるんでしょうけど、甚だ危険です
実際僕の後の同業種の受賞者は・・・思い浮かびません
これが国の政策の結果です
今更ながら賞を与えても的が外れているんですよね
どうしたら後継ぎができるか?
簡単です
生活ができるシステムにするだけ
これだけ輸入に頼る社会を作ってきたんだから当たり前
僕らはもういまさらそのことを恨まないし、ただ自分のご飯代を頂くためにそれだけ体を動かすのみ
シンプルです
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ノンさん (かっつん)
2014-11-25 00:04:07
お言葉ありがとうございます
多分、こういう手先を多く使う仕事は日本人には向いてる仕事だと思うんです
でも、まだ結果が出てるわけではないですが、今のところ絶滅危惧種に指定されてしまってます(笑)
どうしても残さなくてはならないと国が判断した仕事は残すために一生懸命努力します。コメ作りなどはその最たるものでしょう
で、僕らの仕事を含めた一部の仕事はそこから漏れた
そういう事でしょうね

テレビに出るような職人さんでも後継者がいない人がわんさかいます
致し方ありません

でも、まぁできるところまで頑張ります

返信する
があこさん (かっつん)
2014-11-25 00:12:31
ありがとうございます
おっしゃる通り、職人をやむおえず断念した人は何人も思い浮かべられます。
妹の相方も、漆職人でしたが、60過ぎてからガードマンに変身しています
実際に仕事がパタリと止まって、何もすることがなくなったと
しばらくの間、昼間にろれつの回らない言葉を聞かされたことも有りました
職人をやってた人間が別の職に就くこと、大変な心労があったと思います
一年分も二年分も仕事が控えている って言ってた人でしたし
今はそれにも慣れて、結構幸せそうに過ごしてるようです
そういう社会構造になってしまったんでしょうね
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masaやん (かっつん)
2014-11-25 00:32:16
仕事柄から言うと僕たちの先人は、惟喬親王の保護を受けて全国の山から木を切り出す権利を得て、お椀や盆を作るという案外伝統工芸の素養を持った職だったようです
僕たち側から言うと特権階級だし、一般市民から言うと山を放浪する下賤の民だったのでしょうが
それでもそれなりの歴史を持った職業だったのです(僕のところは祖父が田舎から出てきて修行したというだけですけど)
でも、例えばお椀を作るにしても、今は100円ショップで一見立派な木のお椀がその金額で売られています
本当に日本でその木、例えばケヤキの木などで材料を整えようとしたなら、その材料代にも遠く及びません
これでは伝統工芸も何か特別な秘密でもない限り、続きようがありませんよね

致し方なし とはこういうことなのです


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