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フィルム現像 4

2020-10-09 12:20:18 | カメラ レンズ 写真用品

  フィルム現像 1   フィルム現像 2 フィルム現像 3

 さて、本番です。

 栓抜き・リール・タンク・クリップ・そして撮影済みのフィルムです。
 
 ダークバッグ(下に敷いている黒い袋)にクリップ(これを使うのは現像後です)以外のすべてを入れて手探りでの作業です。
 私のように慣れていると目をつむったままで出来ます。(開けてても結果は一緒ですが)

 まずは、栓抜きでパトローネを開けます。ちょっと時間が掛かりました。
 感単に開くようですと遮光性が不安ですからまあいいのでしょう。
 乳剤面に触れないようにしながらリーダー部を内側にフィルムを捲きます。
 軸には粘着テープで貼り付けてあるだけですので容易に外せます。
 リールの内側に二本の爪があります。
 これにパーフォレーションを引っ掛けます。
 フィルムを押すようにしながらリールを廻すと螺旋状にフィルムが巻き込まれます。
 力を入れすぎるとフィルム面がくっついたりして薬液が廻らなくなります。
 ※当時はノウハウ本や写真雑誌に特集されたりしてましたが今は不要なのでしょうね。

 D-76を100ccメスカップに採ります。水を加えて20°C・200ccの溶液を作ります。
 1:1の希釈現像です。
 一般的にはD-76 1リットルで 135、36EXのフィルムを10本くらい現像して廃棄するのですが
 この方法ですと最初の1本と最後の1本では薬液の状態がかなり異なります。
 2倍に薄めると2リットルとなるのでナイコール型タンクですと丁度10本現像できます。
 最初の1本と10本目が同条件で現像できる理由です。
 またこの方法のもう一つのメリットは温度調整が容易にできることです。
 夏場は冷水・冬場はぬるま湯で容易に適温の20°C溶液を作ることができます。
 
 タンクに現像液を注ぎます。最初は多めにシェーク。
 乳剤面に付いているかもしれない気泡を取り除きます。ノウハウ本にはタンクの底をテーブルに打ち付けるなどと記してあるものもありました。
 あとは1分おきに軽くシェークいたします。
 現像時間ですが処方集によりますと原液でネオパンSSで7分、コニパンSSで9分程度。ネオパン、コニパンとは懐かしい。
 kodakのD-76なのにTRI-XPanは載ってない。
 薬品が酸化していて本来の能力を発揮できないと推測してとりあえず10分。試しですから。


 タイマーできっかり10分。現像液を廃棄。水洗いを数回。
 本来ならば次の工程は酢酸(CH₃COOH・中学の時に教科書に載っていた化学式をよく憶えていたと我ながら感心する)溶液で
 停止(現像液がアルカリ性なので中和させる。定着液のダメージを防ぐ)作業。
 定着液を入れて時々シェークして....適時。(この工程は短すぎなければ適当でもまず問題無し)
 定着液をストックボトルに戻してざっと水洗い。
 ちょっとワクワク・そしてドキドキ(何しろ20年ぶりぐらいですから)しながらOPEN!。
 
 現像できてました。しかし、若干、浅いような気も。 
 フィルムも、薬品も、???ですから。まあ仕方が無いと納得。



  続けてもう一本現像いたします。120・(MAMIYA6) です。
 ダークバッグの中でフィルムのシールを剥がし裏紙とフィルム(乳剤面に触れないようにしながら)を別々にします。
 フィルムの端を矢印の隙間に差し込みます。金具で固定します。リールに巻きます。
 135よりも短く溝に余裕があるのでだいぶ楽です。
 タンクの中に収めてからダークバッグから取り出します。

 現像時間ですが、15分に設定いたしました。
 たぶんフィルムと薬品が期限切れでなければ有り得ない時間設定ですが.....。

 .................................
 
 時間を大幅に延長したためしっかりと現像できてます。
 しかしよく視ると未露光の部分も若干黒っぽくなっているような気が。原因は特定できません。

 ドライウェル(早い話が界面活性剤)溶液に浸して両端をクリップで挟んで吊るします。 
 一番最初のフィルム現像時はデュポンのスポンジで拭いました。
 次に使ったのがこのドライウェル(富士FILM製)です。
 その後フィルムワイパーなる便利グッズを使用してみましたがもうひとつしっくりしませんでした。

  フィルムの下側に同じおもり付きのクリップを付けている。
 重量をかけることで巻き癖をなおす。

 明日の朝には充分乾燥していると思います。
 詳しい結果はその時に。

 つ づ く 
 

  

 


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