NikonF4をハウジング(NEXUS F4)に入れ、スピードフラッシュSB-103の組み合わせで撮影を続けていた。
が、いくつかの問題点があったのでここらで思い切って組みなおすことにした。
1 スピードフラッシュの大光量化。
2 UWフィルム用のフィルターを簡単に取り外し可能とする。
3 Nikon製のブラケットを廃止、NEXUSのグリップに取り付けるアームを導入。
4 NIKONOS-VとNEXUSを一体化する。
5 その際、スピードフラッシュニ灯は体積と重量が著しく増大するので水中接続コードを導入する。
1:
まずはスピードフラッシュである。SB-103はコンパクトで扱いやすいのだがあまりにも光量が乏しい。
広角レンズ使用時にはワイドアダプターを必要とするので更に乏しくなる。
SB-104を購入することを考えたが・・・・・・?。
知人から「SB-102とNIKONOS-V UW-20mmの買い手を探してほしい」と持ち掛けられた。
そっくり引き受けることにした。
SB-102とUW-20mmは私が使用することにした。
残ったボディは今まで私が使用していた28mmを装着して丸ポチャに譲った。
光量の問題点はとりあえずクリア。体積と重量が著しく増大した。
左 SB-105 単三4本 (SB-103の改良機・見かけはほぼ一緒) 右 SB-102 単二6本
2:
UWフィルム用フィルターはブルーのガラス製。
これまでは透明ビニールテープで発光面に直接貼り付けていた。
だが二台のカメラでフィルムを使い分けるには不便である。見た目も宜しくない。
SBH-102の径よりも僅かに大きいタッパーを手に入れた。
適当な長さに切断。底をフィルターよりも僅かに小さく円形にくり抜いた。
蓋はドーナツ状に加工。フィルターを双方でサンドイッチ。チタン製ネジ止め。
タッパーの内側にゴム板を数箇所貼り付け。SB-102用
ショックコード(ゴム紐)をSB-103用に取り付け
SB-102用UWフィルターアタッチメントの完成。小型のSB-103でも使用可能。
3:
ニコン製のブラケットはネクサスの底部にネジで取り付けるタイプである。(ハウジングのグリップを片方外して装着)
そのため平らなはずの底部にスクリュー(止めネジ)が突き出す。
したがってどこかに置くときは安定が悪いので背蓋を下にする。
陸上ではさほど問題は無いのだが水中では思わしくない。
背部にあるファインダーが傷つきやすいのである。
ハウジングのグリップに取り付けるネクサスアームを購入した。
※ 後方がネクサスアーム 手前は後に近接撮影用に追加購入。
少々高価ではあるが使い勝手は向上した。更に二つ折りになるので配光の自由度が増した。
4:
ハウジングとニコノスにそれぞれスピードフラッシュを装着して使用することは助手がいれば可能だが一人では両手が塞がってしまうので困難である。
また緊急時に備えて片手は撮影以外には常に空けておきたい。
ハウジングとニコノスを一体化すれば併用が可能である。
幸いネクサスのグリップ上部にはアクセサリー取付用のネジ穴が刻まれている。
これを利用してブラケットの類を取り付ければ良さそうである。
既製品を捜したが見つからなかった。
自作することにした。厚手のアルミ材を加工することをまず考えた。
しかし特殊な工具を必要とするのでなかなか難しい。
二十年前に使用していたブラケットが見つかった。本体(kako製)は故障していて修理不能である。
これを加工することにした。端を金鋸で切断。丁度よい長さにした。
ブラケットから古いゴム板を剥がして新しいゴムを貼り付けた。
ブラケットに元々空いていた穴を利用してステンレスのネジを使ってグリップに取り付けた。良さそうである。
NIKONOSとNEXSUSの一体化大成功。
※NIKONOS用ブラケットは二代目 後に5mm厚のアルミ材で製作
5:
水中接続コードとは最近ニコンが発表した分割できるシンクロコードである。
これにより水中で一灯のフラッシュを複数のカメラで使用可能となる。
※同時に複数のカメラで、と言うことでは無い。
ワンセットとカメラ側一本(計一本半?)を購入。価格はなんと四万円である幡。
上 水中スピードフラッシュ SBに付属しているシンクロコードです。
下 Nikon純正のシンクロコードです。二分割できます。
水中で複数のカメラ・スピードフラッシュの切替が出来ます。
NIKONOS接続用に作ったブラケットの端に水中接続コード(スピードフラッシュ側)の接合部をネジ止めした。
水中ではこんな感じです。スピードフラッシュが大型の102ではありませんが。
これ以上の細かい説明は省くが・・・とりあえず理想に近いものが出来上がった。
全部を組み立ててみた。圧倒される大きさである。更に重量は九キロを超えていた。
マクロレンズを装着すれば十キロを超えることは必至である。
これでいい写真が撮れなかったら只の莫迦である。
※掲載順位がランダムなのでダイビング記事の目次を作りました。
年代順となってます。
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