1987年11月 京セラから発売されたハーフサイズカメラです。初期モデルです。
(知人が所有していた物をお借りいたしました)
形状はスチールカメラとしては特異でムービーカメラのように見えます。
フルオートが売りのカメラです。
●レンズ:Kyocera Zoom Lens 25mm-75mm 1:3.5-4.3
25mm/F3.5~75mm/F4.3(35mm判換算35~105mm)
●ファインダーは擬似一眼レフ ペンタプリズムは無さそうだが
●シャッター:1/500~2秒
●合焦方式:位相差検出方式オートフォーカス 1m~∞
●露出制御:2分割SPD素子によるプログラムAE
●連動範囲:TELE時=EV10~18、WIDE時:EV9~18 夜景モード=EV3~18
●ストロボ:内蔵固定式 自動発光、夜景(発光禁止) スローシンクロ、連動範囲=1.3m~3m
●当時価格:59,800円発売
●サイズ:67×117×126mm 560g(電池別)
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1988年12月 サムライ×4.0
1989年7月 サムライZ/Z-L
1989年9月 サムライZ2/Z2-L が続いて発売されてます。
左はやはりハーフサイズの OLYMPUS Pen EE-2 大きさがだいぶ違います。
モーター巻き上げはスプリングモーターではあるがリコーオートハーフがありました。
小型軽量がハーフサイズカメラの売りでしたがこの機種はその路線から大きく外れてます。
1987年に敢えてハーフサイズカメラを発売した本意は???
A ズーム釦 左手指で操作します。
B シャッター釦 AF作動
C 電池室止めネジ
D 電源釦 その下にあるくぼみに右手親指がおさまる。
右利き用です。 Bの右側のくぼみに中薬小指をみ親指で底部を支え人差し指でシャッターボタンを押します。
1989年に 左利き用 Z-L Z2-L が発売されました。
現物がありませんので X3.0 ~ イメージを(右側)
E 電源は赤い釦を押し込んでスライドさせる。ロック付き。
F フィルム在非確認窓
G 日付用 電池交換はボディをばらす必要がある。サービスセンターのお世話になるのが無難そう。
下の白い釦はモード切替。
※ ファインダーは視度調整可
H 裏蓋開閉キー
フィルムは下から上へと送られる。モーター巻き上げ。
フィルムを縦送りにすることでハーフサイズでありながら通常の撮影では横位置の写真となる。
珍しいかと思いますが1963年にキヤノンからダイアル35と言うカメラが発売されてます。
35と言う名称ですがハーフサイズカメラです。
35mmフィルム(ライカ判とも言います)はもともとライLEICA-A型が映画用フィルムを採用したのがはじまりです。
フィルムを縦に送るのは特別な発想ではありません。
24×36mmをダブルフレーム、ハーフサイズをシングルフレームと当初は呼ばれていたといった記事を読んだ記憶があります。
電池は2CR5 現在でも¥500前後で入手可能です。電池が無いと使用できません。
そこそこ人気があったと言う記事がありますがどうなんでしょう?
36EXだと72枚撮りです。ガンガン撮りたい方には良いかもしれませんがそんな方がハーフサイズを使いますか?。
すぐに視たい方には多すぎる撮影枚数ですね。多くの未露光齣を残して現像に出したりするとコストパフォーマンスは?。
しかし累計60万台売り上げたそうですから大ヒットです。
1988年には、カメラ記者クラブが選ぶ最も優れたカメラとして「日本カメラグランプリ」を受賞したそうです。
この当時私が使用していた一眼レフ以外は・・・Nikon L35AWAD(1986)¥54、800 220,000台売れたそうです。
防水カメラ・短焦点・・・シェアは狭くて当たり前でしょうか。
ハーフサイズ一眼レフと言えばOLYMPUS-Pen Fです。
※右はPen-FT Fの上位機種 TTL露光計 セルフタイマー が組み込まれてます。巻き上げもワン作動となりました。