kodakが126フィルムを売り出したのが昭和38年(1963)ですから昭和40年前後の製品と断定して宜しいでしょう。
価格は不明です。
レンズ脇の角型釦がシャッター釦です。他にはファインダーのみです。
ボディ上部にはフラッシュキューブのソケットのみ。
キューブを取り付けるとこんな感じです
ほぼ立方体、側面にフラッシュバルブが4個配置されてます。連続4回の発光が可。
スピードフラッシュが一般化する前の仇花?。
似たようなものにマジキューブがありました。
スプリングがマジキューブの根元にある点火薬を叩くことで発光するため、電源を持たないカメラに直接取りつけて使用できる。
電池不要で発光するために、たぶん魔法の立方体と言うことでマジックとキューブの合成語ではないでしょうか。
両者はソケットの形状が異なるので互換性はありません。
当時の写真雑誌にマジキューブかフラッシュキューブのどちらを使用するカメラかまたどこのカメラメーカーかは記憶にありませんが
これを使用するカメラを発売したところ消費者からクレームがあったと販売部から開発部へ。
カメラボディを持ってキューブ部分を回したらしいです。撮影をしなくてもフィルムが送られて....構造上巻き戻しはできません)
開発部としてはキューブ部分を手動で回すことは想定の範囲以外だったそうです。
電子レンジで濡れた猫を乾燥させようとして死亡させた消費者が
マニュアルに「猫を入れてはいけない」と記載が無かったと裁判をおこした例があります。
勝訴したそうです。彼の国の話です。
底部 銀色の部分は電池室 単四×2 フラッシュキューブ故に電池は必要。フラッシュを使わないのならば不要です。
シャッター釦の下に MADE IN TAIWANとあります。
裏はこんなふうに殆どなにもありません。側面に裏蓋を開くレバー。
内部です。126フィルム使用の為撮像面は正方形です。
このカメラはフィルムさえあれば撮影は可能です。結果を期待しなければですが。
当時126一眼レフ(たぶんKodak Instamatic Reflex)を使っている若手カメラマンのドラマ(タイトルも出演者も憶えておりませんが)がありました。
「プロカメラマンが126機を使うか!」とTVに向かって叫んだことがありましたがスポンサーがkodakだったのでしょうね。
HALINA で画像検索をいたしますと実にたくさんの画が見つかります。
大半はトイカメラのような物ですが中には一見本格的?な物(のような)もあります。