神山島へ上陸
昼食は四島のいずれかに上陸してそこで摂ることになっていた。
エンジン始動。発進。セントが先行した。
神山島へ上陸。コンクリートの大きな堤。
一昔前に本島の人工海浜を造るのにここから砂を運び出した名残だそうだ。
いくつかのグループに分かれて思い思いの場所で弁当を開いた。
私は一人で中央に陣取った。
「ぽーさぁん。一人でなにやってるの?」とシマが叫んだ。
「イトウと呼んでくださーい」
本日は幕のうち弁当。油ぎっていないのがよい。食欲も回復していた。
天候は最高だった。陽射しが熱いくらいである。沖縄の夏はまだ終わっていない。
早々と喰い終わった者が動き始めた。けっこう距離のある反対側のビーチを目指す者や堤を降りて海鼠と戯れる者もいる。
「おーい、N村。二つ三つ放り投げろ」N村が投げ上げた。
女子大生が逃げ惑った。
「大丈夫だ。こいつは毒を持っていない」
怖いもの見たさであろう。おそるおそる近寄って来た。
艇に戻った。ネクサスの水滴を拭ってフィルム交換。ラスト一本は再びリバーサル。
ポートを延長してレンズはマイクロNikkor105mm。
露光は絞りギアが無いのでプログラムオートで妥協。
オートフォーカスだから自分ですることはフラッシュ角度の調整のみ。
イージー撮影だ。微妙な調整ができないが仕方がない。
グリスアップをして再び組み込む。セッティング完了。
再び堤に戻った。
学生たちを集めてニコン・カリブで記念写真。
次はスタッフと。
我々三人。このくらい撮っておけばいいだろう。
T 大のこのクラブは写真好きで、ことあるごとにカメラが出てくる。
多くはレンズ付きフィルムであるが。
あちらこちらで個人的に写真を撮りだした。
尻を丸出しにして燥ぎ乍ら撮っている。
『ヒンと言うものが無いのか、お前たちは』
出航予定時間までまだかなりあった。明日は寒い本土である。沖縄の夏を楽しむことにした。
マスクからシュノーケルを取り外した。ウェットスーツ無し。フィンも履かない。
全くの素潜りだ。昔取った杵柄である。何の心配も要らない。
何もつけずに潜行することの素晴らしさは水中での自由度である。
限られた時間内(息の続く範囲)ではあるが、四肢になんお束縛も受けずに水中を動き回ればストレスの発散にもつながる。
堤の下にガンガセが潜んでいた。こいつには触れてはいけない。
巻貝!。全部ヤドカリだった。小さな宝貝。これもヤドカリ。・・・採取して丸ポチャのお土産に協力。
海底に細長い魚体の群れ。ヤガラ?それともダツ?。
つ づ く
※掲載順位がランダムなのでダイビング記事の目次を作りました。
年代順となってます。
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