昭和37年(1962) PEN Dが発売されました。
PEN・PEN Sのマニュアル機に露光計をつけた物と思えばいいでしょう。
現在のOLYMPUSのサイトにはプロ仕様のPENと。
ハーフサイズでプロ仕様はないと思いますが...。
ファインダー脇にセレン式露光計の受光部
F1.9~f22 3.2cm B。1~1/500? 目測ながら直進ヘリコイド(レンズ左のレバーで可動)
カウンターは残数式、シャッター釦は長方形。円形の物が大部分であったので珍しい形状かと。
中学生時代 同級生がこれを持っていて貸してくれました。
初めてfilmを購入して72枚撮影。
私の写真ライフ、スタートのカメラです。
※私がまだ小学生の頃我が家にボルタ判のカメラがありました。
記憶にある形状から推測すると スタート か エボニー のどちらかだと思います。
田舎町ではボルタ判のfilmは手に入りませんでした。
購入可能だったとしても小学生には手の届かない額だったと思います。
現像・プリントもありますし。
その時代、世に出ない傑作を何万枚撮ったことか...
閑話休題
昭和39年(1964)PEN D2登場 セレン式露光計をCdS露光系に グレードアップバージョンです。価格は¥15,800
そして 昭和40年(1965)D3の登場です。価格はグレードアップしたにも関わらずなんとDよりも安い¥10,300
F Zuiko 32mm F1.7~f16 シャッターは B・1/8~1/500
フィルム感度設定は ASA10~400 かなり幅広いです。
背面にある露光計のスイッチを押すと軍艦部にある小窓の中にある赤い針が動きます。
針の示す数値(3~17)を読み取り、シャッター速度と絞りを調節。
鏡筒、シャッター環と絞り環の間にある銀色の部分・切り欠きに数値を設定。
※後にPEN FTで採用されたTTLナンバー方式の先駆けのような気がいたします。
焦点調節は目測式 レンズ部左の半月型レバーで操作する直進ヘリコイド方式
カウンターはまだ自動復元にはならず手動設定・逆算式。
外観に大きな変化はありません。露光計の脇にPen D3とありますが軍艦部はPEN-Dです。
Dと同じ金型をD2、D3と使用しているのでしょう
底部 左のレバーを回すと裏蓋と底が一緒に外れます。NikonFと一緒です。
三脚穴の右にあるのは巻き戻し釦。ロック機能は無く、クランクで巻き戻しをしている間押しっぱなしにする必要があります。
少々扱いづらい釦でした。
上部 左 縦長長方形はファインダー除き窓 巻き上げノブの左側の突起が露光計のスイッチ。
CdS露光計はセレン式と異なり電池を必要といたします。
巻き上げ軸の下部が水銀電池室。
もしも、今でも、銀塩の時代が続いていたならば サブカメラとして使用したい一品です。