想い事 家族の記録

難病の父と生きる
鬱病
ふたり暮らし

別れの言葉すら結べないのか。せめて最後は、追い風になれ。そっと背中を押してやれ。

2025-01-30 23:50:39 | 日記
過去の呪いを回避せよ  越生梅林に救われた話


~週5勤務、話が違う件について~

2月前半のシフトができた。
確認して、固まる。

…あれ、週5勤務って、
1月までの話じゃなかったっけ?

話が違うよ。完全に違う。

嫌な予感はしてたんだよ。
うやむやにされる気がしてさ。
やっぱりじゃん!

しかし、リーダークルーのIさんがまだ万全じゃないから、
そのせいか?
いずれは解放されるのか?

そう考えながらも、
心の片隅では 「でも、稼げるよ」と思っている自分がいる。
そう、稼げば遊べるのだ。
遊ぶために働く、それがこの世の理(ことわり)。


~過去の呪い、発動寸前~

先日の埼玉コールで、梅の時期に埼玉へ行くことが決まった。
どうやら、おかーさんが寂しそうなのだ。
名古屋旅行は当面無理そうなので、
ここでワンクッション入れておこう、
という計画である。
撮影もできるし、一石二鳥。
すると、おかーさん、嬉しそうに云い放った。

「梅林を観に行きましょう!」

――いいじゃないか、梅林。風情がある。

そう思ったのも束の間、
彼女の次の一言で思考がフリーズした。

青梅の梅林がいいわよね!

吉野梅郷(よしのばいごう)か!?
…あれはダメだ!!

かつて暮らした地。
幸せな思い出と、辛すぎる記憶が
ミルフィーユのように積み重なった、呪われし土地。
あんな場所へ行ったら、
メンタルクラッシュして、たちまち過呼吸を起こすに決まっている。
あの地に残してきた想いが、
尋常じゃない勢いで感情を揺さぶるのだ。

実際、以前にちょっと懐かしくなって、
グーグルであの場所を見たことがあった。
その瞬間は、「あ〜懐かしいな」くらいで済んだのだが…、

夜になって地獄を見た

情緒と呼吸が乱れ、胃と腸が暴動を起こした。
完全にトリガーだった。

つまり、これは意志の力でどうこうできるものではない。
あの場所へ行けば、間違いなく、爆発四散する。(さよなら)


~過去の呪い vs おかーさんのポジティブ論~

恐怖に駆られ、私は必死で訴えた。

「いや、あそこは無理だよ!」

すると、おかーさんは ド正論 を繰り出してきた。

「そんな後ろ向きな考えじゃダメよ。物事は良い方向に考えるの!」
→いや、それは正しいけどね?

「過去は過去。これからは良いことしか起こらないのよ」
→ いや、あの地では悪いことしか起きなかった歴史があったの。
それが問題なの。

「梅がキレイに咲いていて、気分がいいはず!」
→ その梅の花でメンタルが崩壊の危機なんだよ。

「色んなお店も出ていて、買い物も楽しいわよ」
→ 感情のダークホールに落ちて、買い物どころじゃないと思うよ?

「おいしいものもたくさんあるのよ」
→ いやいや、下手すりゃ吐くレベルですよ!?

…悪い人じゃないんだが、なんか微妙にズレてる。
人の痛みに、若干、鈍いというか。
多分、過呼吸の仕組みを
理解していないからこうなる。

梅を観に行く計画を立てたことを、
激しく後悔した。


~過去は過去。…本当に?~ 「前向きに捉えられるかどうかの境界線」

辛い思い出があった場所に、人は行けるのか。
私はこれを深く考察したい。

少なくとも、何事もなかったかのように平常心で行ける人間は、
鋼のメンタルの持ち主だと思う。
誇っていい。
感情を殺して赴ける人も、
相当強い人間なんだろう。

世の中には、家族の事故現場に献花に行く人の話もあるけれど、
私にはとても真似できない。
そこに渦巻くであろう、あらゆる思念に、
私は完全に呑まれるだろう。
いや、むしろ、
残留思念まで拾って発狂する自信がある。

そんな繊細すぎる私に対し、
おかーさんは決して鈍いわけじゃない。
むしろ、彼女の人生もなかなか
ハードモードであることは知っている。

思わぬ出来事で伴侶を失い、
子供たちの不祥事の後始末に奔走し、
何度も疲れ果てながらも、それでも頑張って生きている。

彼女のポジティブさは、
天性のものというより、
「これを身につけなきゃ乗り切れない」
という境地で習得したものなのだろう。
彼女はきっと、前向きにならざるを得なかったからこうなった。
だからこそ、私は彼女を見捨ててはならないような、
謎の脅迫観念に取り憑かれている。
――いや、もうこれは呪いの領域では?

そして、かつて救えなかった自分の母の姿を、
彼女に投影しているのだろう。

で、そんな葛藤を抱えていたところに、吉野梅郷の話である。
が、話は突然変わった。


~助かった…!! ありがとう、越生梅林~

会話の途中で、おかーさんの口から、
突如として、別の梅林の名が飛び出した。

「越生梅林(おごせばいりん)はおもしろいわよ」

…はい?

「え? 越生梅林? 青梅じゃなくて?」
越生よ。毎年行くの」

まったく悪気のない声。
え?
さっきまで青梅の話してたよね?
吉野梅郷って云ってたよね?

どうやら、おかーさんの中では、
青梅、越生、吉野梅郷、越生梅林が、
見事にごっちゃごちゃになっていたらしい。

つまり…、

行くのは「越生梅林」だった。

助かった。
心底ホッとした。

助かった…!!(二度目)

「そこの梅なら、きっときれいでしょうね」

と思わず口にする私。

――いや、同じ梅の花だろ?
と思う人もいるかもしれない。
でも、私にとっては天と地ほどの差がある。


~場所は違えど、春は来る~

結局、どの梅林も
春になれば花を咲かせる。
でも、どこでその春を迎えるかで、
気持ちは大きく変わる。

しかしながら、
あの梅の香りを吸いこめば、
私の中で、何も起きないとは、
断言はできない。
実際、視覚を通して入る情報に
情緒が乱れるのは事実だが、
嗅覚だって、
立派なトリガーになり得る。
あの地で、春を迎えるたび吸いこんだ
花の香りは、
幸福の象徴だった。
けれど、それはあまりにもあっけなく
崩れてしまった。
そして、今でも、
その残響が胸の奥でくすぶっている。

こんな穏やかな田舎道でさえ、
ふいに記憶を拾いあげてしまえば、
生理的反応は、不可避。
身体は勝手に反応する。

だから、梅に囲まれる自分が、
少し怖い。
毎年の春に、訪れる、
小さな脅威。

桜だったら、こんな気持ちにはならない。
でも、梅の花は…、
静かに見送るのが、ちょうどいい。
そっと、花の下を歩くくらいがちょうどいい。
それが、本音かも知れない。

かつて、桃源郷と呼ばれた地で暮らした、
名残であるから、仕方がないこと。

でも、今年の春は、
越生からはじまるようだ。
愛しい人と、腕を組んで歩きたいと思うよ。













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苦悩にまみれた使命すら、希望に満ちた夢だと笑う。幼かった君は、いつの間にそんなに強くなっていたんだ。

2025-01-29 22:13:30 | 日記
映画鑑賞 『地獄の便意と緒方拳』


〜時代劇、それは思わぬ伏兵〜

専門学校時代のある日、
クラスメイトのYちゃんに映画に誘われた。

「時代劇なんだけどね」

…またしても,新たなるジャンルをぶちこんできましたな!
今度はどんな試練を課されるんだ? 
と思いつつ出演者を聞いてみると、

「緒方拳だよ」

渋い。渋いがすぎるぞ、Yちゃん!

しかし、前回の「クズアウトロー男が浮気して殴って精神崩壊」
みたいな地獄よりは 100億倍マシ だろう。
桃太郎侍や遠山の金さんくらいは好きだったし、
これは意外と楽しめるかも知れない。
そんなことを考えながら映画館へ向かうと、
クラスメイトのA君とB君にばったり遭遇。

A君「君たちも観に来たんだ。
この映画、期待していいみたいだよ!」

お、なんだか期待が膨らむ。
だが、その横でB君の顔色が妙に悪い。

「どうしたの?」

Yちゃんが聞くと、B君は静かに告げた。

「便意を…我慢しているんだ…」

…いや、行けよ。
しかし、B君は神経質で
「気に入らないトイレでは用が足せない」
という繊細なフェアリー系男子だった。
映画館のトイレは彼の基準値に達していなかったようだ。
「生理的に受けつけないんだ」と訴えるB君に、
「映画を観てるうちに腹も落ち着くだろ」と、
A君は適当なフォローを入れ、ふたりは劇場の闇に消えた。


〜そして、上映開始〜

結果的に 、その映画、めちゃくちゃ面白かった。
時代劇らしい勧善懲悪の筋書き、
高潔な武士道。
ソードアクションはキレキレだし、
ド派手なファイヤースタントや
ダイブスタントが桁外れだった。
きっとそれが話題を呼んだのだろう。
次々と凄惨に散りゆく
正義の浪人たちや、
(この散り方が、いちいち、
個性的で壮絶だった。
考案者はおそらくサイコ)
圧倒的多数の敵陣に斬りこんでいく緒方拳。
文句なしにカッコいい。
守るべき者を命を張って守る。
渡される命のタスキ。

この展開、大好物だ。
いいぞ、この映画。素晴らしい!


〜そして、戦の終焉〜

興奮冷めやらぬまま外へ出ると、
再びA君とB君にばったり。
A君が「いやあ、良かったね! 面白かった!」
と爽やかに感想を述べる。

私 & Yちゃん「緒方拳、かっこよすぎ!」
「主題歌も良かったよね!」
「CD出たら買うかな!」

そんな話で盛り上がる中、
B君は限界ギリギリの状態で立ち尽くしていた。
彼は2時間近くずっと便意を耐えていたのだ。

映画の中では、
浪人たちが命をかけた戦いを繰り広げていたが、
劇場の片隅では、
B君が己の腹と 壮絶な死闘 を繰り広げていたようだ。

「早くきれいなトイレを探してあげなよ」と、
ふたりを見送るしかなかった。


〜そして、平和な日常へ〜

帰路につきながら、Yちゃんがしみじみと呟いた。

「B君、アホだな」

その後、私とYちゃんは、
テリヤキバーガーにかぶりつきながら、時代劇考察に花が咲いた。

「私、高橋英樹さんがわりと好きなんよ」と告白すると、
「渋い趣味だな」と、Yちゃんが微笑んだ。

やはり、映画は趣味が合う人と行くのが一番だ。

ちなみに、あの日観た映画は、
『将軍家光の乱心・激突』である。








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自分のために生きてと願っても、君は笑って首を振る。逆に傷つかないでと、僕を気遣いながら。

2025-01-28 15:44:40 | 日記
友人と映画を観に行く



~映画鑑賞という名の拷問~


専門学校時代のある日、
クラスメイトのKちゃんに映画に誘われた。

「私がファンの俳優さん主演の邦画なんだけど」

…うん、もうこの時点で帰りたい。
私はファンタジー派。
空飛ぶドラゴンや、剣を構えるイケメンエルフ、
かわいい魔法使いが出ない映画には、
毛ほども興味がなかった。
だが、誘われたからには仕方がない。
友人とはそういうものだ。

しかし、映画館に向かう道中、Kちゃんがとんでもない爆弾を投下した。

「たぶん、エッチなシーンがあるよ」

待て待て、そんな地雷情報を今さら?
お金を払って時間を奪われた上に、一体何を見せつけられるんだ? 
観る前から不安しかなかった。

そして上映開始―
当然のことながら、
そこに は美しいエルフのお兄さんも、
魔法使いも、海賊も、妖精もいない。
壮大な音楽も、美しい風景もなし、
かわいい魔法動物すら出てこない。
出てきたのは…
アウトローな男が、惚れた女を殴り、
優しくし、浮気し、
さらにその浮気を見られ、女が精神崩壊する という、
なんかもう 救いのない物語。

何この地獄みたいな展開?
私はこの映画で 何を得ればいいの?

一ミリも胸がときめかないし、
癒されるどころか
胸くそ悪さでむしろ帰りたい。

せめて電柱の影に
ひっそりとゴブリンの一匹でもいれば
救いがあったかも知れないが、
それすらない。

そして、終わった。
いや、やっと終わった。
エンドロールが流れたあと、私はKちゃんに素朴な疑問をぶつけた。

私「好きな俳優さんの濡れ場を見て、どんな気分になるの?」
Kちゃん「ドキドキするよ!」
キラキラした眼で答えるKちゃん。
さらに彼女は、感動した表情で。
「ねえ、ショウちゃんも、
あの俳優さん、カッコイイと思ったでしょ?」

「男の尻は見たくなかった」なんて、口が裂けても云えなかった。

私「ああいう男がカッコイイとか思うの?」
Kちゃん「怖いところもあるけど、優しいところもあって、
そこがいいんだよ!」 
 
違う!
女を殴った時点でアウトだよ!
永久追放レベルのクソ野郎確定案件だよ!
その上 浮気して、その現場を見られて女が崩壊するって、
むしろコントじゃん!
Kちゃん、その男性観で大丈夫? 
DV男の典型的な症例じゃん。
それをカッコイイなんて、
その感性は将来、君を破滅に追いこむよ!
(まるで他人事のように思った)
しかし、恋する乙女の眼になっている彼女に、
現実的なことを、云ったら野暮というもの。

映画の余韻に浸り、まだ何か語り合いたげなKちゃんを残し、
私は そそくさと帰路についた。
だって、 話すことなど何ひとつない。


~Kちゃん、その後~


後日。
Kちゃんは 隣のクラスのとある男子 を見て叫んだ。

「あの俳優さんに似てる!!」

いや、髪型以外は、まるで似ていなかった。
しかしKちゃんは 一瞬で恋に落ち、猛アタックを開始。
そして私は、
彼女が華麗に玉砕する姿を見届けることになった。


まさかの伏線回収


そして時は流れ、私は驚愕することになる。
あの時、Kちゃんが狂ったように推していた俳優が 、
映画のスクリーンの中で「青島、確保だ!」と叫んでいたのだ。

Kちゃんの見る目、正しかった説浮上。

それをきっかけに、
私は 普通にその俳優のファンになった。
結局のところ、
Kちゃんの目は節穴じゃなかったのかも知れない。

















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痛みも涙も、そのひとつひとつが根となり、葉に変わってゆく。やがて空を仰ぐ花たちは、風に乗って希望を歌うだろう。

2025-01-27 20:51:41 | 日記
繰り返し観る映画の地獄絵図


久しぶりに、『スターウォーズ』を通して観ようと思い立った。
ここは、公開順に行くかと、
まずは「エピソード4新たなる希望」から。
学生時代、休みの日はこれをひたすら観ていた。
レンタルビデオが流行していた時代、
何度も何度も観るうちに、セリフを完璧に覚えてしまった。
そして、ルーク・スカイウォーカーの勇姿に憧れて、
ハムスターに「ルーク」と名付けたことがあるほどだ。
(このハムが、やたら利口だったのは、偉大な名を授かり内なるフォースが覚醒したせいだろう)

だが、よくよく考えてみると、何故、あんなに何度も観ていたのかは未だに謎である。


さて、そんな私の映画愛が遺伝したのか、
我が娘も同じく「映画を繰り返し観る体質」になったらしい。
彼女がハマった映画、
それは『タイタニック』だった。

まだ娘が低学年だった幼い時代。
休みになると、朝から『タイタニック』を観始める。
まるで何かに取り憑かれたかのように、
映画が終わるたびに「巻き戻し」ボタンを押す、
彼女の手が止まらない。
幼い子供に内容が理解できているのかは全く疑問だ。
だが、私が心配したのは、
あの壮絶な沈没シーンではなく、
ジャックとローズのラブシーンだった。


つぶらな眸で一心不乱な娘は、
微動だにせずにそのシーンを観ていた。
私はその横で冷や汗かきながら、
心の中で
「どういう感情で観てるの!?」と叫んでいた。
でも、恐ろしくて何も云えず、ずっと震えている。
ただひたすら、虚しく、
「ジャックとローズよ、早く済ませて」
と心の中で祈り続けた。
娘の無表情からは何も読み取れない。
「なんか引く」って感覚なのか、
それとも密かに
「これが大人のロマンスか…憧れる」ってなっているのか、
全く見当もつかない。
でも結局、彼女の心は
こうなったんだろう。

「これは一体どういう状況だ?」

娘が画面を指差して、
「母、あの人たちは一体…」
と、云いだすのをひたすら恐れた母は、
繰り返された長い時間の中で
静かに崩壊していった。

せめて、娘が中学生になっていたなら、
問題にはならなかった。
そのシーンは美しいものとして、
少女の記憶に刻まれた事だろう。
だが、早かった。あまりにも。
まだ、トカゲと遊び、花占いを信じる年頃だったのだ。

そして、映画が終了。
娘は、無慈悲にもリモコンで「巻き戻し」ボタンを押して、
また映画が最初から始まる。
地獄の無限ループ。

娘! お願いだから、普通の子供のアニメを観てくれ。
とっとこハム太郎とか、プリキュアとか色々あるだろ!?


あの頃、娘がハマったのが『スターウォーズ』だったら、
どんなに良かったか。
今さらながら、そう思う。
だって、『スターウォーズ』ならたくさん語り合えるよ。

親子でフォースを語り、
帝国の闇を語り、
ジェダイの教えを語り、
「おまえの父は私だ!」と、
と叫んでベイダー卿になりきって遊ぶ。

なのに、現実は『タイタニック』。
ジャックとローズのラブシーンに微動だにしない娘を横目に、
私は動悸と戦っていた。
何故だ…、何故よりによって『タイタニック』なんだ…。

もしも娘が『スターウォーズ』にハマっていたら、
私たちは親子でこんな会話をしていたかも知れない。


「母よ、恋愛とは…」
「それはな、ハン・ソロとレイア姫のようなものだ」
「ほう」
「敵地のど真ん中で、キスをしてすぐに引き剥がされる。
そして極限の状況でこう云う。

レイア姫「愛してるわ」
ハン・ソロ「知ってたよ」

これを観た瞬間、私は天に召されたぞ!!
娘よ、これこそ究極のロマンスだ。
一瞬のキス、命がけの愛の言葉、
そして余裕たっぷりの返し。
これが最高なんだよ!!(力説しながら震えている)」


…どうでもいい事かも知れないが、
こんな母が、そのうちきっと
とんでもないラブシーンを書くよ。
娘がそれを読んでしまう世界線があるかも知れない。

「これは、仕方がなかった!」と言い訳する母に
今度は娘が、
「一体、どういう感情なの」と嫌な汗をかくのだろうか。













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私は芽生えたばかりの、貴女の脆い思念体。貴女の芯となる為ここに生まれた。一滴の意志を与えて。風に揺られて、私しなやかさを強くするから。

2025-01-26 20:48:37 | 日記
本日、再び軽井沢へ。


せっかくだから「とんぼの湯」で癒されようと意気揚々と向かうと、

「本日、イベントにつき
17時から営業」
の看板。

もはや、呪われているとしか
思えなかった。

肩を落としつつ、 
いつものシャルロットさんへ避難。
コンフォートフード(心を満たす食事)で
メンタル回復を図る。
が、薄っすら吐き気に襲われていた。
なんか、色々切なすぎた。


[迷走する執筆 破壊される進捗]


さて、2ヶ月前に、
一冊出版するという目標を
立てていたはずなのに、
気づけば2ヶ月近く同じところを
グルグル周回。
考察を深めすぎた結果、
話が破綻していた。

「このプロット、
もはやパラドックスでは?」


逆走をはじめてしまった思考。
いや、むしろ最初から
矛盾を抱えていたんだ。
これは気づくべくして
気づいたことなんだ。
そう、これは、
むしろ「創造的な破壊」なんだよ。
よし、無駄な時間じゃなかった。
これは必要な試練だった。
(自己暗示)

その結果、
98%完成していたものが、
10%以下になり、
キャラクターは異常行動に走り、
セリフにはゴリラ発言が混入。
そして書き手は少しだけ
人生を見失いかけた。

なんだこのカオス。

でも、もうここまで来たら
引き返せない。 
進めるしかない。
ゴリラが出ようが、
異常者が増えようが、
今月中に出版する。


[シャルロットさんと私の命の攻防戦]


シャルロットさんで、
劇的に美味なバスクチーズケーキと
ハーブティーに全身全霊で癒されながら、
気づけば 7時間
ノンストップで全集中モード。
そして、当然
オーバーワークになり
再び吐き気という
デバフを食らった。
でももし、あの至高のケーキと
極上のハーブティーがなかったら、
もっと酷い目に遭っていたに違いない。
つまり、これは
「致死量ギリギリの救済措置」 だった。



そして、帰りがけに
白い煙を上げている浅間山を指して、
「あれ、噴火してます?」と、変な事を口走る。
「活火山なので」
ですよね。
ワードチョイスを間違えた事に動転し、
店を出た途端、
スマホを地面にたたき落とす。

…やってしまった。
2025年、初。スマホの受難。
割れてしまったら、娘に合わせる顔がない。
恐る恐る拾いあげると、
奇跡的に無事、傷ひとつなかった。
普段の行いがいいせいだろう。


ありがとう、シャルロットさん。
今日も
ギリギリで生き延びた自分を
誇りに思うよ。

閉店時間を迎えたお店を後に
今度は、
中軽井沢駅に併設されている
図書館でさらに2時間。
窓の外には 雄大な浅間山——
その神々しい姿を眺めながら、
半分、召されかけていた。
(執筆のために来たのか、
異世界転生するために来たのか
わからなくなった)


[埼玉からの優しき助言、しかし現実は非情である]


そういえば昨夜、
埼玉方面からのコールがあった。
先日、長野駅で起きた
痛ましい事件を聞いて、
心配してくれたらしい。
そこで、ついでに
「コンビニでも事件があったよ」
と報告すると、

「犯人が捕まるまで休みなさい!」

と、まさかの指令が下る。
その瞬間、
ストレス過多の脳が
オーバーヒートし、
眼から塩分を含んだ液体が落下。

いやいやいや、
何を云いだすのこの人!?
そんな気軽に
休めるわけないでしょう?
私だって、毎日のように、
「休みたい自分」と戦っているの。
これでも、辛いんだよ。
しかし、
それほど心配してくれているという事実は、
純粋にありがたい。

……休まないけどね?

むしろ、
明日は早朝から仕事という
現実が待っている。
犯罪者よりも、
社会のスケジュールの方が
容赦ないのよ。



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