〔節句〕
ということで、父が出前をとってくれて、
おいしい中華をみんなで食べた。
食べながら、
ミスターと松井選手の授賞式を見ていたんだけど、
感極まった徳光さんの声に、
みんなで笑ってしまったよ。
いやあ、感激したんでしょうね。
野球は普段見ないけど、
こんな私でもすごい光景だというのは感じた。
ゴジラが投げて、
ミスターが打って、
審判が総理。
すごい光景だ…。
〔微力な魔法〕
されど、続いてゆけば、頼りになる魔法。
毎月、小さな奇跡みたいなことが起こって、
どうにか難を逃れているような気がする。
生活がなりたっているのが、嘘のように想う。
だから、他人に「どうやって暮らしてるの?」と聞かれても、
答えられない。どうせ信じやしないだろうし、
逆に、つけいれられたり、利用されたりするのを恐れている。
内心、恐れている。非常に。
こんな生活がいつまで続くのだろうとか、
来月こそ死ぬのではなかろうかと、恐れてしまう瞬間があり、
そのたびに、いや、こういう時こそ、試されているのだと問いただす。
こういう時こそ、揺らぎない自信を持つこと。
それが、次の奇跡に繋がるのだろう。
歳をとること、
心が薄汚れること、疑うこと、
どれも、恐れてはならない。
子供を育てることと、病人を看取ることは、聖職だと、想っている。
そういう想いと共に、生きている。
天が与えてくれた、聖なるお仕事。
子供と病人には、かなわないよ…。
〔世界は魔力に満ちている〕
第一次成長期とか、
思春期とか、やたら不安定だった。
周りは魔法だらけで、
惡念を抱くことすら怖かった。
何かの事象につながってしまうのではないかという、妄想。
12の時から、祈りを始めた。
戦争が怖かった。
あれから、何度、戦争で死ぬ夢を見たか判らない。
父との関係に悩まされて、死にたいと想ったこともあった。
世界が絶望的だった。
どうして、人類は滅びないのだろう?
明日には滅んでしまうかも知れない。
私は、消えてしまわないだろうか。
生きることへの恐れ。消えることへの恐れ。
夢への恐れ。
オーストラリアに行きたいのも、
屋久島に行きたいのも、
そして行くことができない理由も、
なんだか、見えてしまう。
目を覚ましたくない、理由。
ひょっとしたら、今願ってることの、根底にあるものの正体って、
…
何故、人間を選んだかなんて、どうせみんな判ってるくせに。
世界のみんなが、目を覚ませばいいのに。