〔墓にいるひと〕
妹が八王子の我が家の墓に行ってくれたのだが、
母は、そこにおらず、
この家にいるそうだ。
祖母は常に墓にいるという。
私のお墓の前で、泣かないでくださいって云うのに?!
祖母はそこで落ち着いているのか。
母は、父を気遣って、この家に…
出たり消えたりする墓石のシミは、
今回はなかったようだ。
私がしっかり父を看ていれば、
母が心を痛めることもなくなるのだろうか。

〔体力と気力の限界〕
うっかり寝坊して、朝のヘルパーさんが入る10分前。
着替えだけして父を起こす。
朝食が間に合わなかったので、
口腔ケアとパッド替えだけお願いした。
子供たちは起きるともうすぐにお腹を空かせているので、
急いで支度して食べさせ、
朝から「今日が限界の日だ…」と心が折れそうになった。
だけど、ゆっくり寝て起きた妹に、
お昼前後の事をお願いして、
二時間、休ませてもらった。
とは云え、眠ろうとすればまた動悸に襲われるので、
溜めこんでいた涙を出してしまおうと想った。
このところ、泣き虫の私が、グッとこらえるばかりで、
心の澱は涙でしか流せない気がした。
泣きたいときは、「おおかみこども…」のDVDを見る。
草ちゃんが、雪ちゃんの秘密を知っていて、
「判っていた、ずっと。雪の秘密、誰にも云ってない。誰にも云わない、だからもう、泣くな」
というシーン。涙腺が崩壊する。
巣立ってゆく雨が、遠吠えするシーン。再び涙腺が大崩壊する。
何度見ても、涙があふれる作品だから、
これを映画で見た時は、
衝撃で号泣するところだった。
涙を流すことはストレス発散になる。
やっぱり眠れなかったけど、
二時間ばかりラベンダーのアロマの中で横たわっていると、
気力は持ち直した。
午後から、雨になった。

〔花を植える〕
嬉しい誤算。
ハゴロモハッカは三株かと思ったら五株入っていた。
6~7月に黄緑の小花をつけ、
二年目から根を張ってボリュームがでるそうだ。
庭の端から植えてゆく。
アガパンサスは、やはり五株入っていた。
ブラックは三株、石灯籠したに、
パープルは、庭の端に。
そう、この子たちは、かつて妹と姪がこの家にいたことを思い出させてくれるため。
妹の部屋の窓から見える場所に植えた。
5~8月に花をつける。
二年目以降に花がつく。今年は見られないかな。

夕飯 翡翠麺の冷やし中華と、おぼろ豆腐。こんにゃくの煮物。
明日はカメラ。
〔