安倍川の東側に連なる山稜の中で一番標高の高い山、十枚山と下十枚山が今週の目的地。
事前情報の梅ケ島方向に向かう県道の通行規制が気になるが、時間を調整すればなんとか
なるだろうと県道27号を北上する。
登山道へ向かう林道は関の沢橋を渡り切ったところを右折した先にある。この林道は道幅が
あまり広くなく、途中で大きく曲がり始めるあたりから急坂となり車はギヤを1速に落として曲
がりくねった坂を上っていく状況となる。
・・・途中で大きく曲がり始める箇所は直進と左へ大きく曲がっていく分岐になるが、そこに
掲示されている看板を読むと直進が進むべき方向のように思える。カーナビの表示も直進が
目的地方向を示しているので直進することに。
直進して5分ぐらい走行してカーナビを見ると、とんでもないところを走っていることになって
いる。谷間に入りGPSの受信状況がよくないのと、実際にコースを外れていたのが事の顛末。
手持ちのハンディーGPSで現在地を確認、分岐点に戻る。 ハンディーGPSに救われた。
林道の終点は分かりにくく登山口の直前まで車は入れるが、そこでは方向転換もできず駐車
スペースもない。 バックギヤで手前の退避場所と思われる場所まで後退し駐車をすることに。
【平成25年3月22日(金)】の記録
登山コース:
登山口 ⇒ 直登分岐点 ⇒ 十枚山 ⇒ 十枚峠 ⇒
下十枚山 ⇒ 十枚峠 ⇒ 直登分岐点 ⇒ 登山口
午前7時50分:標高830m
登山口近くの駐車スペースへ到着。
午前8時15分:登山口から登頂開始。
杉と桧の落ち葉が混ざった林の中を進む。
■<25分>
午前8時40分:標高1020m
直登ルートと十枚峠ルートの分岐へ到着。左の直登ルートへ進む
午前9時03分:標高1180m
平坦になった尾根筋を渡る
午前9時26分:標高1370m近辺
涸れ沢を渡る。沢の日影部分には残雪がある。
午前9時50分:標高1510m近辺
尾根筋の直登ルート後半、ロープが張られている
午前10時32分:標高1650m近辺
雪が残っており一部凍結状態の道となる。まさかのアイゼン使用となる。
■<1時間40分> ・・・直登分岐点から
午前10時20分:標高1719m
十枚山の山頂到着、富士山は雲のなか・・・
下十枚山方向からこちらへ向かって雲が発達中。この雲が切れなければ富士山は見えない。
雲間の富士山
富士山方向の眺望は木の枝が少々目障り、パンを食べながら雲の切れ間を狙うが思いどおり
の構図とはならず。下十枚山へ向かう間に雲が切れることを願って十枚山頂を後にする。
午前11時03分:十枚山の山頂から下十枚山へ向かう。
下十枚山の北側は白いものが見える。
■<20分>・・・十枚山頂から
午前11時23分:標高1590m近辺
十枚峠へ到着、このあと予想外の残雪ルートを歩くことになる。
山頂への直登ルートは残雪と凍結した登りとなり、アイゼンを使ってもキツイ状態。
■<22分>・・・十枚峠から
午前11時45分:標高1732m
下十枚山到着、山頂には雪。先の十枚山とは大違い。
昼飯を食べながら雲の晴れるのを待つが、南から迫る雲の流れは途切れそうもない。
東方向の山梨側からも立上る雲の流れがありシャッターチャンスは少ない。
雲の切れ間は少なく、南からの雲の流れは途切れる気配がない。
午後3時には駐車したところへ戻りたいので下山することにする。
午後0時45分:山頂から下り始め
下り始めは刈り取られた感じの笹原を下るが南、西方向の眺望がすばらしい。
峠手前で富士山方向を見ると見事に晴れあがっていた・・・が、下十枚山の山頂を見上げると、
その東方向だけに雲が滞留している。
山頂からは富士山は望めない状態が続いているのである。 地形に起因するものなのか?
よくわからない。
峠から直登分岐点へ向かうルートはなだらかな下りが続き、沢沿いに下る道筋となる。
沢を三カ所ほど渡るが、水量は程々なので濡れる心配はない。
山体が崩落しやすい箇所を通るので要注意。
十枚峠から登山口までのルートは直登ルートに比べると踏み跡が少ない。
コースをロスト(見失う)しそうな箇所が二箇所ほどあったが、個人的にはこちらのルートの方が面白い。
積雪路が終わりアイゼンを外して下る途中、落ち葉が凍結した雪を隠している箇所で見事に転倒。
怪我はなかったが、日影部分の凍結には要注意である。
■<1時間07分>・・・下十枚山頂から
午後2時52分:駐車スペースへ戻る
直登ルートでの十枚山までが2時間05分、十枚山頂から下十枚山頂が42分、下十枚山からの
下りは1時間07分、残雪路でロスタイムがあるが体力見合いの所要時間。
富士山写真を撮るなら十枚山よりも下十枚山がベター。次回登るとしたら十枚峠コースで下十枚山
への登頂を試してみたい。
GPSの電池は今回もニッケル水素にしてみた。2012年6月製造のモノを使ってみた。
購入後の充電は行わず使ってみたが8時間程のGPS連続使用で問題なし。
前回同様に節電設定なしでの成果なので”エネループ”自己放電が少ないの看板に偽りなしとみた。
↓起点から往復のトラック。元図は国土地理院から転載
(C)PPK_Japan
後記:
春の山登り、1300~1400mクラスの真富士山を登った感じから、もうアイゼンは要らないだろう
と思って十枚山、下十枚山に登ってみたがトンデモナイ思い違いであった。
この後1900~2000mクラスの山登りを考えているが、あと一週から二週でどの程度に残雪、
凍結状態が解消されるか予想が難しい。 山の北側は要注意!
H26.4.27
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