近頃、3D映画の評判に便乗して電器メーカーは3D映像が見られるTVやパソコンの広告をしているが、通常のTVやパソコンが急激に値下がりすることへの抵抗なのだろう。
それで見られるコンテンツはほとんどないし、ユーザーが自分で3D映像を作るにしてもどんな方式を使うべきか定かでないのに機器ばかりが高価すぎる。
3Dの技術は未完成であって、いろいろな方式が試みられているが、どれもいつまで通用するか誰も保証できない。
工学的技術の問題以前に、人間の視覚系が外界の立体像を心像としてどのように復元しているか、それすら未だ十分に分かっていない。
立体視に寄与する要因は幾つも有り、通常の視覚経験で最も寄与が大きいのは運動視差とテクスチャの勾配であることは一般心理学(心理学概論)の述べている通りだろう。
3D映像機構として電器業界が専ら着目しているのは両眼視差の要因であって、これによって3Dを強調した印象を作るのは視聴者を疲れさせるばかりでないだろうか。
認知情報工学では両眼視差から復元された立体像の次元を2.5Dだと言う。
小数の次元はフラクタル図形の幾何学で定義されているが、この2.5には「2以上3未満」と言う以上の意味はないらしい。
両眼視差から網膜における2次元的図形の各点について奥行き情報を計算できたとして、それがどのようにして立体的心像になるのか、そこが全く分からない。
敢えて説明しようとすれば、何らかのホログラフィック原理があるのだろうと言うのみである。
ホログラムの原理はレーザーの技術がまだ実現していない時代に発明され、今ではレーザーでなくても実現されている。
脳における記憶のメカニズムとしてもホログラフィ原理は魅力的だし、知覚のメカニズムとしても当然何らかのホログラフィ原理が有ると思われる。
神経生理心理学者のプリブラムは脳のホログラフィック・モデルを提唱した時、レーザーに代わる搬送波としてアルファ波を候補として考えた。
魅力的な案だったが、アルファ波の研究が進めば進むほど、レーザーの代わりにならないことが明らかだった。
それでもホログラフィック原理そのものは消えたわけでない。
具体的にそれが何であるかは全く規定されていないからだが、それがどのように曲解されるのか、心霊現象やテレパシーなどの超心理まで、これで証明されているかのように信じる人たちが出てくる始末である。
それはさて置き、立体的心像が本当は3次元でないことは誰でも容易に気付き、時として気になる。
一体全体、われわれが棲んでいる時空の次元はどうなっているのだろうか。
それで見られるコンテンツはほとんどないし、ユーザーが自分で3D映像を作るにしてもどんな方式を使うべきか定かでないのに機器ばかりが高価すぎる。
3Dの技術は未完成であって、いろいろな方式が試みられているが、どれもいつまで通用するか誰も保証できない。
工学的技術の問題以前に、人間の視覚系が外界の立体像を心像としてどのように復元しているか、それすら未だ十分に分かっていない。
立体視に寄与する要因は幾つも有り、通常の視覚経験で最も寄与が大きいのは運動視差とテクスチャの勾配であることは一般心理学(心理学概論)の述べている通りだろう。
3D映像機構として電器業界が専ら着目しているのは両眼視差の要因であって、これによって3Dを強調した印象を作るのは視聴者を疲れさせるばかりでないだろうか。
認知情報工学では両眼視差から復元された立体像の次元を2.5Dだと言う。
小数の次元はフラクタル図形の幾何学で定義されているが、この2.5には「2以上3未満」と言う以上の意味はないらしい。
両眼視差から網膜における2次元的図形の各点について奥行き情報を計算できたとして、それがどのようにして立体的心像になるのか、そこが全く分からない。
敢えて説明しようとすれば、何らかのホログラフィック原理があるのだろうと言うのみである。
ホログラムの原理はレーザーの技術がまだ実現していない時代に発明され、今ではレーザーでなくても実現されている。
脳における記憶のメカニズムとしてもホログラフィ原理は魅力的だし、知覚のメカニズムとしても当然何らかのホログラフィ原理が有ると思われる。
神経生理心理学者のプリブラムは脳のホログラフィック・モデルを提唱した時、レーザーに代わる搬送波としてアルファ波を候補として考えた。
魅力的な案だったが、アルファ波の研究が進めば進むほど、レーザーの代わりにならないことが明らかだった。
それでもホログラフィック原理そのものは消えたわけでない。
具体的にそれが何であるかは全く規定されていないからだが、それがどのように曲解されるのか、心霊現象やテレパシーなどの超心理まで、これで証明されているかのように信じる人たちが出てくる始末である。
それはさて置き、立体的心像が本当は3次元でないことは誰でも容易に気付き、時として気になる。
一体全体、われわれが棲んでいる時空の次元はどうなっているのだろうか。
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