プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
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「命の深呼吸」上映会やりました

2019-09-23 07:33:46 | お寺
パロロ本願寺、映画上映月間となった9月。
22日、日曜日はドキュメンタリー
「命の深呼吸」の上映会をしました。
英語での名前は「The Departure」
おくりびとと同じタイトルですが、こちらはドキュメンタリー。
「死にたい」と訴える人々の相談に乗り、「死」や「生きる」ことに関わり続ける
臨済宗の僧侶、根本一徹さんの生活を追っている。
根本さんはいのちに向き合う宗教者の会もやっている。
監督は米国人ラナ・ウィルソン。

ハワイの他のお寺で上映会をやったと聞いて、
パロロ本願寺でもどうかな、と思って見つけた。
日本ではDVDがまだないようだが、
こっちでの入手は可能かも!と思って探したら、
Aamazonで16ドルちょっとで買えました。
英語字幕が付いているので、完璧。
パロロ本願寺での催しは、英語がメイン言語とされていて、
日本人が開くものでも、英語通訳が入る。
コミュニティにオープンでなくてはいけないのだから、
当然といえば、当然なことだ。

カウンセラー的な立場で見ると、
自分の身体や家族にかなりな負担をかけながらの
関わりは、大丈夫なのだろうか、継続できるのだろうか、
あるいは安全なのだろうか、と気がかりになる。
けれども、そのように関わられることが
自分にも他者にも
大きなサポートになっている面もある。

命の深呼吸オフィシャルサイトで、
原宿カウンセリングセンターの所長である
信田さよ子さんは
『自殺という重いテーマについて、監督は登場人物を美化せず赤裸々に描き出す。
見る者に残されるのは、ひとは自分を救うために他者を救うのかという問いかけである。』
とおっしゃり、
精神科医の春日武彦さんの、
『ギブアップする場面があって驚かされた。その苦しげな表情。
「死ぬ以外の選択肢」を、自ら体現してみせつつ真摯に向き合う以外に方法はないだろう。
でも、それすら万能ではない。そんなことなど百も承知で、彼は戦い続ける。誰にも真似はできない』
などとするコメントにある通りだ。

「カウンセリング」は
カウンセラーやクライアントの安全を確保して、
どうサポートできるかという枠組みを守る。
そのように関わり合えるセッティングを作る。
コミュニティでの関わりはその外側にある。
カウンセリングでできることは限られている。
彼自身の抱えるグリーフが
グリーフによるエネルギーが
彼を突き動かしているようにも見える。

監督のラナ・ウィルソンさん。
「死にたい」と口にしたら119されちゃう米国から来て、
彼の関わりはどう見えたのかなぁ。

映画終了後、みんなで感想をシェアしたり、
日本から見えた方の手料理と
ノリさんの炊き込みご飯やおみおつけ、
メンバーの方が持ってきてくれたサラダなど
お料理もシェアして、
秋のいっときをシェアしました。

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