1994年,Y大学時代に結成した二○会。その二○会のメンバーによって日々の大学生活や文化活動が綴られた「週刊 器材島」。交流の場としての意味合いも強く,パソコンがネットワークの役割を果たす前の時代だったので,紙面上のブログといったところだろうか。2009年は創刊15周年を迎える。何かアクションをしなければならないと,4名が山形駅前のクナイペに結集して話し合いがもたれた。白生ビールが美味しかった。
メンバーH氏の携帯電話。これはムーバである。しかもカメラ無し。もはや世界遺産だ。
「器材島アーカイブ」1994年6月27日 Y氏投稿。詩。
『花』
丘の上に立ってみる
何の栄光も手に入れることもできず
すべての概念と
すべての欲望が
僕の躰につきささる
今にもくさりそうな柿の実は
けまりのように転げおちる
何度くぼちに足をとられたことだろう
したたりおちるしずくは
アスファルトに育つ苗木に
花をもたらすというのか
僕はひとり 沿道にたたずみ
見わけることのできない
まさ夢に引きこまれれる。