一度は歩いてみたかった南高尾山稜。
南高尾山稜は7サミッツと呼ばれ、7つのピークがあるんだ。距離は15~16キロ。かなりきついコースらしい。みみ爺に最後まで歩くことができるかな。期待と不安でドキドキする。
京王高尾山口を出発して数分後、リュックの横ポケットに入れておいた地理院地図がなくなっているのに気が付いた。ナビがあるから地図がなくてもいいが、地図には事前にいろいろ調べた書き込みがある。
駅まで戻り、トイレや自動販売機の前も調べたが見つからなかった。
仕方がない、地図は諦めよう。出だしから今日はどうも調子が悪いね。大丈夫かな。
国道の同じ道を再び戻って行くと、何のことはない、歩道の上に木の葉のように舞いながら落ちている地図を見つけることができたんだ。さっきはなぜ見落としたのかな。しかし、まあ、よかった。20分のロスだ。
いよいよ南高尾山稜への登山道の入り口だ。このピンク色の建物の横の細い道へ入っていくんだね。まさかこんな住宅地から山道へ入っていくなんてね。
しかし、すぐに静かな山道になった。昨日までの雨で足元がぬかるんでいるかと心配したが、そんなことはなかった。雨上がりのひんやりとした空気が気持ちいい。
細い道が続く。けっこう急な上りだ。
15分ほどで四辻まで登ってきた。ここからは南高尾山稜へ続く尾根道だ。少しは楽になるかな。
と思ったが、そう都合よくはいかないね。
それでも朝の木漏れ日はすがすがしい。
おやおや、また歩きにくそうなところだよ。蛇のように木の根が斜面を這っている。
鉄塔の下をくぐって行くと、次は有刺鉄線に沿って上ったり下ったりが続く。
山はいいなあ。静かだなあ。
草戸峠に着いたよ。山道に入ってから、およそ1時間15分だ。こんなペースで大丈夫かなあ。はじめての山道はやっぱり不安だよ。
明るい尾根道だね。こんな歩きやすい道がずっと続けばいいなあ。
草戸山に着いた。草戸峠からはそれほどかからなかったね。
松見平休憩所とある。展望台へ上ってみる。素晴らしい。晴れていてよかった。
こんどは下りだ。いやな階段だなあ。山の階段は奥行きや高さがこちらの脚に合わない。だいたい歩きにくいんだ。文句は言わずに階段の横を歩こう。
木々の間に城山湖が見えるよ。青空を映してきれいだなあ。
この分岐は右の階段を上って行くんだね。
ほどなく榎窪山に着いた。特に展望もないピークだよ。7サミッツ二つ目のピークだ。
この榎窪山で東高尾山稜は終わり、これから先の尾根道は西へ向かう。南高尾山稜の始まりだ。
榎窪山からほどなく三沢峠に来た。ここは左のまき道を行くよ。無理をして急勾配の本道を行くことはない。そんなに若くはないからね。
日差しの明るい歩きやすい道が続く。
おや、これが地元のボランティアさんが風倒木を利用してチエンソーで彫ったフクロウだね。裏側には鷹が彫られている。
ベンチやテーブルもボランティアさんたちが造っているそうだよ。
泰光寺山への急な階段だ。泰光寺山は展望がないらしいので、みみ爺はここでもまき道を行くことにする。
西山峠だ。
すぐ先には龍の彫刻があった。背中が平らになっているから、これもベンチなのかなあ。
南側の、日差しが明るくてとても気持ちのいい道だよ。
ここは南高尾山稜で一番眺めがいいと言われている見晴台だね。
丹沢山系が見える。
う~ん、すばらしい。津久井湖だ。
あの橋は道志橋だね。遠くから見ると橋はきれいだなあ。
白く雪をかぶった富士山も見えるぞ。
手前の石老山の山並みに寝姿観音も確認できるよ。
ふたたび明るい尾根道を行く。
中沢山の観音像が見たかったんだけど、中沢山への行く道が分からず、いつの間にか中沢峠に出てしまったんだ。おそらく途中の分岐で、例によってまき道だと思った方へ進んでしまったためなんだろう。
ここも左のまき道を選んだ。みみ爺はもう急勾配の本道を登る気がしない。もっとも、ここは本道を登っても眺望がないうえにきついだけだそうだ。みみ爺はもう無理はしない。まき道があったらまき道を行く。
上りになると急に足が重くなる。でもいい道だよ。
金毘羅山への急登だ。この上りは本当にきつかったなあ。
そして金毘羅山からの下りだよ。下りになるとホッとする。
とうとう南高尾山稜7サミッツ最高峰の大洞山に着いたよ。
時刻は12時半だ。ここでお昼をいただく。だいぶお腹もすいた。
大洞山からはずっと下りだよ。それもかなり急だ。
登山道の直下に国道20号線が見えて来た。もうすぐ大垂水峠だね。国道が見えてなぜかホッとしたよ。
道が細いので、よそ見をしながら歩くと危ないね。崖から足を滑らせて転落しそうだ。
歩道橋(大垂水峠橋)が見えて来たよ。
歩道橋を渡るとまた細い山道だ。今度は上りだ。足元に気を付けながら登って行く。
林道に出たよ。大平林道だね。道は広く勾配も緩やかなのでよかった。
林道も本当に静かだ。
林道は緩やかにずっと下っている。山道に比べたら林道はとても歩きやすい。
大平林道から高尾林道へ。
横浜方面だろうか、こんなにきれいな景色の眺められるところがあった。
高尾山の稲荷山コ-スへ向かう階段だ。うんざりするような階段だ。もうみみ爺の足は限界だよ。
へとへとになって、稲荷山コース出会いにたどり着くことができたよ。一休みだ。
稲荷山コースは何度も歩いている。なので時間を気にせず、ゆっくりペースで歩くことができる。しかもほとんど下りだ。
階段は嫌だが、下りだからまあいいか。
終盤はかなりの急勾配だよ。
国道20号線も見えて来た。もうすぐ高尾山口だよ。とにかくよかった。7サミッツの7つのピークは全部辿ることができなかったけれど、なんとか無事に南高尾山稜コースを歩きとおすことができたよ。
今日、みみ爺は心の中で何度叫んだことだろう。「もうだめだ」「もう登れない」と。
でもよく頑張った。お疲れさん、みみ爺。
明日から2、3日は筋肉痛で苦しむんだろうなあ。
あ~あ、きつかったあ~!でも本当に楽しかったあ~!
南高尾山稜は7サミッツと呼ばれ、7つのピークがあるんだ。距離は15~16キロ。かなりきついコースらしい。みみ爺に最後まで歩くことができるかな。期待と不安でドキドキする。
京王高尾山口を出発して数分後、リュックの横ポケットに入れておいた地理院地図がなくなっているのに気が付いた。ナビがあるから地図がなくてもいいが、地図には事前にいろいろ調べた書き込みがある。
駅まで戻り、トイレや自動販売機の前も調べたが見つからなかった。
仕方がない、地図は諦めよう。出だしから今日はどうも調子が悪いね。大丈夫かな。
国道の同じ道を再び戻って行くと、何のことはない、歩道の上に木の葉のように舞いながら落ちている地図を見つけることができたんだ。さっきはなぜ見落としたのかな。しかし、まあ、よかった。20分のロスだ。
いよいよ南高尾山稜への登山道の入り口だ。このピンク色の建物の横の細い道へ入っていくんだね。まさかこんな住宅地から山道へ入っていくなんてね。
しかし、すぐに静かな山道になった。昨日までの雨で足元がぬかるんでいるかと心配したが、そんなことはなかった。雨上がりのひんやりとした空気が気持ちいい。
細い道が続く。けっこう急な上りだ。
15分ほどで四辻まで登ってきた。ここからは南高尾山稜へ続く尾根道だ。少しは楽になるかな。
と思ったが、そう都合よくはいかないね。
それでも朝の木漏れ日はすがすがしい。
おやおや、また歩きにくそうなところだよ。蛇のように木の根が斜面を這っている。
鉄塔の下をくぐって行くと、次は有刺鉄線に沿って上ったり下ったりが続く。
山はいいなあ。静かだなあ。
草戸峠に着いたよ。山道に入ってから、およそ1時間15分だ。こんなペースで大丈夫かなあ。はじめての山道はやっぱり不安だよ。
明るい尾根道だね。こんな歩きやすい道がずっと続けばいいなあ。
草戸山に着いた。草戸峠からはそれほどかからなかったね。
松見平休憩所とある。展望台へ上ってみる。素晴らしい。晴れていてよかった。
こんどは下りだ。いやな階段だなあ。山の階段は奥行きや高さがこちらの脚に合わない。だいたい歩きにくいんだ。文句は言わずに階段の横を歩こう。
木々の間に城山湖が見えるよ。青空を映してきれいだなあ。
この分岐は右の階段を上って行くんだね。
ほどなく榎窪山に着いた。特に展望もないピークだよ。7サミッツ二つ目のピークだ。
この榎窪山で東高尾山稜は終わり、これから先の尾根道は西へ向かう。南高尾山稜の始まりだ。
榎窪山からほどなく三沢峠に来た。ここは左のまき道を行くよ。無理をして急勾配の本道を行くことはない。そんなに若くはないからね。
日差しの明るい歩きやすい道が続く。
おや、これが地元のボランティアさんが風倒木を利用してチエンソーで彫ったフクロウだね。裏側には鷹が彫られている。
ベンチやテーブルもボランティアさんたちが造っているそうだよ。
泰光寺山への急な階段だ。泰光寺山は展望がないらしいので、みみ爺はここでもまき道を行くことにする。
西山峠だ。
すぐ先には龍の彫刻があった。背中が平らになっているから、これもベンチなのかなあ。
南側の、日差しが明るくてとても気持ちのいい道だよ。
ここは南高尾山稜で一番眺めがいいと言われている見晴台だね。
丹沢山系が見える。
う~ん、すばらしい。津久井湖だ。
あの橋は道志橋だね。遠くから見ると橋はきれいだなあ。
白く雪をかぶった富士山も見えるぞ。
手前の石老山の山並みに寝姿観音も確認できるよ。
ふたたび明るい尾根道を行く。
中沢山の観音像が見たかったんだけど、中沢山への行く道が分からず、いつの間にか中沢峠に出てしまったんだ。おそらく途中の分岐で、例によってまき道だと思った方へ進んでしまったためなんだろう。
ここも左のまき道を選んだ。みみ爺はもう急勾配の本道を登る気がしない。もっとも、ここは本道を登っても眺望がないうえにきついだけだそうだ。みみ爺はもう無理はしない。まき道があったらまき道を行く。
上りになると急に足が重くなる。でもいい道だよ。
金毘羅山への急登だ。この上りは本当にきつかったなあ。
そして金毘羅山からの下りだよ。下りになるとホッとする。
とうとう南高尾山稜7サミッツ最高峰の大洞山に着いたよ。
時刻は12時半だ。ここでお昼をいただく。だいぶお腹もすいた。
大洞山からはずっと下りだよ。それもかなり急だ。
登山道の直下に国道20号線が見えて来た。もうすぐ大垂水峠だね。国道が見えてなぜかホッとしたよ。
道が細いので、よそ見をしながら歩くと危ないね。崖から足を滑らせて転落しそうだ。
歩道橋(大垂水峠橋)が見えて来たよ。
歩道橋を渡るとまた細い山道だ。今度は上りだ。足元に気を付けながら登って行く。
林道に出たよ。大平林道だね。道は広く勾配も緩やかなのでよかった。
林道も本当に静かだ。
林道は緩やかにずっと下っている。山道に比べたら林道はとても歩きやすい。
大平林道から高尾林道へ。
横浜方面だろうか、こんなにきれいな景色の眺められるところがあった。
高尾山の稲荷山コ-スへ向かう階段だ。うんざりするような階段だ。もうみみ爺の足は限界だよ。
へとへとになって、稲荷山コース出会いにたどり着くことができたよ。一休みだ。
稲荷山コースは何度も歩いている。なので時間を気にせず、ゆっくりペースで歩くことができる。しかもほとんど下りだ。
階段は嫌だが、下りだからまあいいか。
終盤はかなりの急勾配だよ。
国道20号線も見えて来た。もうすぐ高尾山口だよ。とにかくよかった。7サミッツの7つのピークは全部辿ることができなかったけれど、なんとか無事に南高尾山稜コースを歩きとおすことができたよ。
今日、みみ爺は心の中で何度叫んだことだろう。「もうだめだ」「もう登れない」と。
でもよく頑張った。お疲れさん、みみ爺。
明日から2、3日は筋肉痛で苦しむんだろうなあ。
あ~あ、きつかったあ~!でも本当に楽しかったあ~!
珍しいですね。
山行なんて。
距離も16Kも有ったらさぞやお疲れでしたでしょう。
文を拝見すると殆どのピークをパスしているようですが、それでも大変だったのではと。
が、同じ高尾山系なのに、人があまり入ってないんですね。
それは何よりですよ。
さて、こんどはどちらの山に出かけますかね。
楽しみにしております。
それにしても、良くまぁこんな長いルート歩いたもんだ。 ピークをマメに拾ってたら多分、大垂水峠から20号線を歩いて帰って来たかもですね。
あるいは中沢峠から20号に下りたか。
まぁ良く歩きました。
もぅ筋肉痛は解消しましたか?
筋肉痛で、2日間は階段の上り下りがしんどかったですが、3日目にはよくなりました。
南高尾山稜コースは本当にいいですよ。人は少ないです。というか、ごくたまに出会う程度です。高尾に来る人はほとんどが高尾山目当ての人ですから。