朝は雲一つない青空だったが、梅雨入り前で天気は下り坂だ。午後には曇ってくるという予報だよ。しかし昼までに峠にたどり着ければ、なんとかきれいな富士を見ることができるだろう。
新宿から7時3分発のJR特急かいじ713号に乗ったよ。自由席車両の一番後ろの席の窓側だ。運がいいねえ。輪行袋を座席の後ろのスペースに押し込み、ほっと一息。ひと眠りできそうだよ。空は今のところまだよく晴れている。このままずっと晴れていてくれればいいなあ。
大月で富士急に乗り換えて30分、東桂駅からの出発だよ。駅前で水撒きをしていたオッチャンに写してもらった。時間は9時半だが、空は晴れているよ。まだ大丈夫そうだね。薄い雲は出てきたけれど…
駅前の国道を大月方面へ300メートルほど下ったところにあるローソン都留桂店で、いつものように水と食料を仕入れ、ペダルをこぎ始めた。体調はすこぶるいいようだよ。ペダルがとても軽く感じられる。
道の先に見えるあの大きな山は杓子山だろうか。山中湖はあの山の向こうにあるんだね。やっぱり山はいいなあ。
県道713号、大野夏狩線に出たところにあったよ。風雪に曝された年月を感じさせるね。
車の来ない静かな県道を少し進むと、右手に今宮神社というのがあった。拝殿わきの大きなケヤキの古木が目を引く。推定樹齢は300年以上で、都留市指定の天然記念物だそうだ。
いい道だなあ。山がだんだん近づいてくるよ。
県道はここでおしまいだよ。ここから、いよいよ林道が始まるんだ。
標示板には細野鹿留線とある。これは県営の林道だ。
FISH ON鹿留のあたりだ。杉の木を伐採しているよ。いい雰囲気の道だね。
鹿留川の水の色がすごくきれいだよ。
この石仏は、すこし手前にあった御正体神社からスタートして、一番から順番に御正体山まで置かれているそうだ。道標のようにね。
堰堤を豊かな水量の水が落ちているよ。いいねえ。
道がダートに変わったよ。しかし勾配もきつくないし、ガレてもいない。650Aのオープンサイドタイヤで難なく上って行ける。
鹿留林道は、ずっと鹿留川に沿って続いているんだ。水音が絶えず聞こえているよ。
三番の石仏は、杉の根方にひっそりと佇んでいる。
この林道の雰囲気は、走っていてまったく飽きることがないよ。鹿留川の流れの姿や水音に癒されながら上って行けるんだ。
石橋に自転車をとめて、川を覗いてみたよ。ほんとにきれいな水だね。
水音を楽しく聴きながらダートを進むよ。
1.5キロほどでダートは終わった。いきなりきれいな道に変わったよ。
あれが虹の木橋だね。ここが池の平というところか。
林道細野鹿留線はここまでで、ここからは鹿留線となる。同じ県営林道だが、名前が少し違う。この林道はこれから向かう二十曲峠まで続くよ。
御正体山への登山道はここから左へ進むんだね。道々ひっそりと佇んでいた石仏ともここでお別れだよ。
虹の木橋から少し進むと、また感じのいい石橋が現れた。くりのき橋と書いてある。
この林道鹿留線はほんとにいい林道だよ。鹿留川の水音が途切れることもなくどこまでも一緒について来るんだ。
杉林が多い。水音が少し遠くなったと思うと、杉林の中で鳴く虫の声がやかましいくらいだ。
まだ天気は大丈夫そうだよ。日差しは強いが、標高が上がっているので暑くはない。
緑の中を落ちる堰堤の水音が心地よい。
ここまでは勾配を意識することもなく、景色を楽しみながらペダルを回すことができたが、そろそろ勾配がきつくなってきたよ。10%くらいだろうかね。
かなり高いところまで上って来たが、まだ水音は途切れないよ。
10%の勾配は、やっぱりきついね。距離はそれほどでもなく1.5キロくらいだよ。
やっと急勾配区間は過ぎたようだ。道はほぼ水平移動になったよ。
緩やかなアップダウンと共に4キロほどカーブが連続する。二十曲峠の名前は、このカーブの多さに由来するらしいね。
おやおや。
だいぶ上って来たね。山がきれいだよ。
峠の手前というと、だいたい急勾配が待っているんだが、ここは連続するカーブの後にひょいと峠に着いてしまったよ。
土曜日のせいか、少し曇っているせいか、人の姿はほとんどなかったよ。静かでいいけれどね。
富士の姿がすっきりと見られないのがちょっと残念だったけれど、美しい広大な裾野を見ることができたので、よしとしよう。富士の美しさは、どこまでもなだらかに続くその裾野にあるとみみ爺は思うよ。
時間はちょうど12時だ。天気予報はほんとに当ったね。午後からは曇りだと言ってた。当らないときもあるのに、こんなときに限ってよく当たるんだよ。青空だった空がいつの間にか薄い雲に覆われてしまったよ。
鹿留林道は、峠までは都留市に含まれて県営だったが、峠からは忍野村に入り、村営と変わる。名前は同じ鹿留線だ。
忍野村へのダウンヒルは標高差200メートル、距離4キロほどで、あっという間だ。上りが苦手な人はこちらから峠を目指せばいいね。
富士の頭はすっかり雲の中に隠れてしまったね。
天狗社という変わった名の神社があったよ。社殿は江戸時代中期の建築だそうだ。秋の祭りには、獅子神楽の舞や相撲が奉納されて賑わいを見せるという。
山中湖までの県道717号は車が多い。しかし車道と並行して歩道があり、ここは自転車も通行可となっている。車を気にせず走ることができるよ。
富士の姿はますます雲に隠されていくね。
山中湖に着いたよ。薄日はいくらか差しているが、富士はすっかり雲の中だ。
車に気をつかわなくてすむ湖畔のサイクリングロードを行くよ。曇り空と土曜日のせいか、走っている自転車は少ない。
ずいぶん贅沢なホテルだなあ。会員制のホテルで、コ―ユー倶楽部山中湖畔サロンというらしいよ。一生に一度くらいはこんなホテルに泊まってのんびりしたいもんだ。年金暮らしでは夢のまた夢だね。
3年前の2013年6月、道志みちの起点から38キロの長い上り坂を、喘ぎ喘ぎ息も絶え絶えに山伏峠まで上り、そこから山中湖まで下ってきて、日暮れ前の美しい富士の姿に出会って感動した。苦しんだ後のご褒美をもらったような気持ちだったよ。
楽しそうだな。新しい水上スポーツだね。
さあ、いよいよ道志みちだ。3年前とは逆に進んでいくんだ。今日は、あのとき苦しんだ山伏峠までの距離が約4キロで、峠の手前にわずか800メートルほどの急な上りがあるだけだよ。急といってもせいぜい8.5%位だ。
苦もなくあっという間に峠の山伏トンネルを抜けた。
いつも思うことだが、国道のトンネルは恐ろしいね。車は飛ばして追い抜いていくし、大型バイクの一団はものすごい爆音とともに背後から迫ってくる。ほんとに命が縮む。
山伏峠からはいよいよ長い下り坂だ。3年前に上って来た時には、両足が攣って苦しんだ坂だよ。この下り坂をいつか走ってみたいと思っていたんだ。50キロ、55キロとスピードが出る。そのうち怖くなってブレーキを握る。調子に乗ると危ないよ。
“道の駅どうし”は車とバイクと人でごったがえしていたよ。
道の駅の背後にある道志川の河原でお昼にしたんだ。おにぎりとアンパンとコーヒーだよ。
河原では子供たちが遊んでいるよ。
何かを捕まえたらしい。オタマジャクシだ。
再び下り坂だ。山伏峠から奥相模湖までざっと29キロ。大渡、月夜野、青根のあたりで小さな上りはあるけれど、ほとんど下りだ。飽き飽きするほどの長いダウンヒルだよ。でも最高にいい気持だ。この坂を上るなんて今のみみ爺には考えられない。よくもまあ上ったもんだよ。
あの時もいいと思った景色だけれど、やっぱりいいね。旧柳瀬橋だ。
これは久保の吊り橋だよ。お~こわ。
この辺にはもう一つの吊り橋、野原の吊り橋があるんだよ。
キャンプ場のある両国橋だよ。山梨県と神奈川県の県境だね。
おや、あの橋は見おぼえがあるぞ。たしか大川原橋だ。やはり2013年の5月に厳道峠を越えてきた後、あの橋の下の河原でお昼を食べたんだ。懐かしいねえ。川幅いっぱいに浅く広がった水面に日の光がきらきら反射してとてもきれいだったのを覚えているよ。
青根から道志みちを離れ、県道76号へ進むよ。道志ダムまで一気に下る。
道志ダムだよ。宮ヶ瀬ダムほどではないが、下をのぞくとやっぱり怖いね。
ダムからは天神隧道まで2キロほどの上りだ。勾配は5.5%ぐらいでたいしたことはない。
振り返ると、緑の中にひっそりと先ほどのダムが姿を見せていたよ。
県道に入ってからは、やはり車が少ない。安心してペダルをこげるよ。
まもなく天神隧道に着いた。あっという間だ。
天神隧道からはもう一つ菅井隧道を抜け、さらに下って行くよ。
大羽橋というちょっと大きな橋があった。しかし橋の下に流れる水の姿が見えないよ。
この石仏の先、扇久保というところから県道を逸れて、相模湖方面へ向かうよ。
下り切ったところに川上川という川に架かる橋がある。橋を渡って左の方へ、県道517号を上って行く。この坂は距離1キロほどで勾配はおよそ7%だ。車も来ない静かな道だよ。
この辺が上りのピークだ。振り返ると山がきれいだが、すっかり曇っているよ。それに少し薄暗くなってきたね。じき5時になるから無理もない。
淋しい県道を下って行くよ。
右は県道518号で牧馬峠へ続く。ここは左へさらに県道517号を行くよ。
小さなアップダウンの続く淋しいくらい静かな県道だ。
と、思いがけず急な上りが現れたよ。距離は200メートルほどと短いが、勾配は15%くらいありそうだ。
更に静かな道を進むと間もなく、遠くに相模湖ピクニックランドの観覧車が見える処に出たよ。もうすぐ相模湖駅だ。そろそろ一日の旅も終りに近い。ほっとすると同時に淋しくもある。
この後、国道412号に出てすぐ、勾配10%近い鼠坂という急な上り坂があった。そろそろ上り坂にもうんざりしてきたとこだよ。
相模湖だ。5時を過ぎているのでだいぶ薄暗いね。
相模湖大橋が見えるよ。
これが嵐山洞門というのか。これはなかなかいい。嵐山の崩落と危険防止のために、5年の歳月を費やして平成15年に完成したものだそうだ。自転車通行可とあるのでこちらを走ったよ。国道の車道は怖いからね。
相模湖大橋は渡らず、すこし先へ行ってダムの上を渡ったんだ。
さあ、この電車に乗って帰るよ。人生の大切な時を刻む旅がまた一つ終わったね。お疲れさん、みみ爺。
鹿留林道は実にいい林道だったね。鹿留川の流れる水の音と、虫の声に満ちていたよ。
新宿から7時3分発のJR特急かいじ713号に乗ったよ。自由席車両の一番後ろの席の窓側だ。運がいいねえ。輪行袋を座席の後ろのスペースに押し込み、ほっと一息。ひと眠りできそうだよ。空は今のところまだよく晴れている。このままずっと晴れていてくれればいいなあ。
大月で富士急に乗り換えて30分、東桂駅からの出発だよ。駅前で水撒きをしていたオッチャンに写してもらった。時間は9時半だが、空は晴れているよ。まだ大丈夫そうだね。薄い雲は出てきたけれど…
駅前の国道を大月方面へ300メートルほど下ったところにあるローソン都留桂店で、いつものように水と食料を仕入れ、ペダルをこぎ始めた。体調はすこぶるいいようだよ。ペダルがとても軽く感じられる。
道の先に見えるあの大きな山は杓子山だろうか。山中湖はあの山の向こうにあるんだね。やっぱり山はいいなあ。
県道713号、大野夏狩線に出たところにあったよ。風雪に曝された年月を感じさせるね。
車の来ない静かな県道を少し進むと、右手に今宮神社というのがあった。拝殿わきの大きなケヤキの古木が目を引く。推定樹齢は300年以上で、都留市指定の天然記念物だそうだ。
いい道だなあ。山がだんだん近づいてくるよ。
県道はここでおしまいだよ。ここから、いよいよ林道が始まるんだ。
標示板には細野鹿留線とある。これは県営の林道だ。
FISH ON鹿留のあたりだ。杉の木を伐採しているよ。いい雰囲気の道だね。
鹿留川の水の色がすごくきれいだよ。
この石仏は、すこし手前にあった御正体神社からスタートして、一番から順番に御正体山まで置かれているそうだ。道標のようにね。
堰堤を豊かな水量の水が落ちているよ。いいねえ。
道がダートに変わったよ。しかし勾配もきつくないし、ガレてもいない。650Aのオープンサイドタイヤで難なく上って行ける。
鹿留林道は、ずっと鹿留川に沿って続いているんだ。水音が絶えず聞こえているよ。
三番の石仏は、杉の根方にひっそりと佇んでいる。
この林道の雰囲気は、走っていてまったく飽きることがないよ。鹿留川の流れの姿や水音に癒されながら上って行けるんだ。
石橋に自転車をとめて、川を覗いてみたよ。ほんとにきれいな水だね。
水音を楽しく聴きながらダートを進むよ。
1.5キロほどでダートは終わった。いきなりきれいな道に変わったよ。
あれが虹の木橋だね。ここが池の平というところか。
林道細野鹿留線はここまでで、ここからは鹿留線となる。同じ県営林道だが、名前が少し違う。この林道はこれから向かう二十曲峠まで続くよ。
御正体山への登山道はここから左へ進むんだね。道々ひっそりと佇んでいた石仏ともここでお別れだよ。
虹の木橋から少し進むと、また感じのいい石橋が現れた。くりのき橋と書いてある。
この林道鹿留線はほんとにいい林道だよ。鹿留川の水音が途切れることもなくどこまでも一緒について来るんだ。
杉林が多い。水音が少し遠くなったと思うと、杉林の中で鳴く虫の声がやかましいくらいだ。
まだ天気は大丈夫そうだよ。日差しは強いが、標高が上がっているので暑くはない。
緑の中を落ちる堰堤の水音が心地よい。
ここまでは勾配を意識することもなく、景色を楽しみながらペダルを回すことができたが、そろそろ勾配がきつくなってきたよ。10%くらいだろうかね。
かなり高いところまで上って来たが、まだ水音は途切れないよ。
10%の勾配は、やっぱりきついね。距離はそれほどでもなく1.5キロくらいだよ。
やっと急勾配区間は過ぎたようだ。道はほぼ水平移動になったよ。
緩やかなアップダウンと共に4キロほどカーブが連続する。二十曲峠の名前は、このカーブの多さに由来するらしいね。
おやおや。
だいぶ上って来たね。山がきれいだよ。
峠の手前というと、だいたい急勾配が待っているんだが、ここは連続するカーブの後にひょいと峠に着いてしまったよ。
土曜日のせいか、少し曇っているせいか、人の姿はほとんどなかったよ。静かでいいけれどね。
富士の姿がすっきりと見られないのがちょっと残念だったけれど、美しい広大な裾野を見ることができたので、よしとしよう。富士の美しさは、どこまでもなだらかに続くその裾野にあるとみみ爺は思うよ。
時間はちょうど12時だ。天気予報はほんとに当ったね。午後からは曇りだと言ってた。当らないときもあるのに、こんなときに限ってよく当たるんだよ。青空だった空がいつの間にか薄い雲に覆われてしまったよ。
鹿留林道は、峠までは都留市に含まれて県営だったが、峠からは忍野村に入り、村営と変わる。名前は同じ鹿留線だ。
忍野村へのダウンヒルは標高差200メートル、距離4キロほどで、あっという間だ。上りが苦手な人はこちらから峠を目指せばいいね。
富士の頭はすっかり雲の中に隠れてしまったね。
天狗社という変わった名の神社があったよ。社殿は江戸時代中期の建築だそうだ。秋の祭りには、獅子神楽の舞や相撲が奉納されて賑わいを見せるという。
山中湖までの県道717号は車が多い。しかし車道と並行して歩道があり、ここは自転車も通行可となっている。車を気にせず走ることができるよ。
富士の姿はますます雲に隠されていくね。
山中湖に着いたよ。薄日はいくらか差しているが、富士はすっかり雲の中だ。
車に気をつかわなくてすむ湖畔のサイクリングロードを行くよ。曇り空と土曜日のせいか、走っている自転車は少ない。
ずいぶん贅沢なホテルだなあ。会員制のホテルで、コ―ユー倶楽部山中湖畔サロンというらしいよ。一生に一度くらいはこんなホテルに泊まってのんびりしたいもんだ。年金暮らしでは夢のまた夢だね。
3年前の2013年6月、道志みちの起点から38キロの長い上り坂を、喘ぎ喘ぎ息も絶え絶えに山伏峠まで上り、そこから山中湖まで下ってきて、日暮れ前の美しい富士の姿に出会って感動した。苦しんだ後のご褒美をもらったような気持ちだったよ。
楽しそうだな。新しい水上スポーツだね。
さあ、いよいよ道志みちだ。3年前とは逆に進んでいくんだ。今日は、あのとき苦しんだ山伏峠までの距離が約4キロで、峠の手前にわずか800メートルほどの急な上りがあるだけだよ。急といってもせいぜい8.5%位だ。
苦もなくあっという間に峠の山伏トンネルを抜けた。
いつも思うことだが、国道のトンネルは恐ろしいね。車は飛ばして追い抜いていくし、大型バイクの一団はものすごい爆音とともに背後から迫ってくる。ほんとに命が縮む。
山伏峠からはいよいよ長い下り坂だ。3年前に上って来た時には、両足が攣って苦しんだ坂だよ。この下り坂をいつか走ってみたいと思っていたんだ。50キロ、55キロとスピードが出る。そのうち怖くなってブレーキを握る。調子に乗ると危ないよ。
“道の駅どうし”は車とバイクと人でごったがえしていたよ。
道の駅の背後にある道志川の河原でお昼にしたんだ。おにぎりとアンパンとコーヒーだよ。
河原では子供たちが遊んでいるよ。
何かを捕まえたらしい。オタマジャクシだ。
再び下り坂だ。山伏峠から奥相模湖までざっと29キロ。大渡、月夜野、青根のあたりで小さな上りはあるけれど、ほとんど下りだ。飽き飽きするほどの長いダウンヒルだよ。でも最高にいい気持だ。この坂を上るなんて今のみみ爺には考えられない。よくもまあ上ったもんだよ。
あの時もいいと思った景色だけれど、やっぱりいいね。旧柳瀬橋だ。
これは久保の吊り橋だよ。お~こわ。
この辺にはもう一つの吊り橋、野原の吊り橋があるんだよ。
キャンプ場のある両国橋だよ。山梨県と神奈川県の県境だね。
おや、あの橋は見おぼえがあるぞ。たしか大川原橋だ。やはり2013年の5月に厳道峠を越えてきた後、あの橋の下の河原でお昼を食べたんだ。懐かしいねえ。川幅いっぱいに浅く広がった水面に日の光がきらきら反射してとてもきれいだったのを覚えているよ。
青根から道志みちを離れ、県道76号へ進むよ。道志ダムまで一気に下る。
道志ダムだよ。宮ヶ瀬ダムほどではないが、下をのぞくとやっぱり怖いね。
ダムからは天神隧道まで2キロほどの上りだ。勾配は5.5%ぐらいでたいしたことはない。
振り返ると、緑の中にひっそりと先ほどのダムが姿を見せていたよ。
県道に入ってからは、やはり車が少ない。安心してペダルをこげるよ。
まもなく天神隧道に着いた。あっという間だ。
天神隧道からはもう一つ菅井隧道を抜け、さらに下って行くよ。
大羽橋というちょっと大きな橋があった。しかし橋の下に流れる水の姿が見えないよ。
この石仏の先、扇久保というところから県道を逸れて、相模湖方面へ向かうよ。
下り切ったところに川上川という川に架かる橋がある。橋を渡って左の方へ、県道517号を上って行く。この坂は距離1キロほどで勾配はおよそ7%だ。車も来ない静かな道だよ。
この辺が上りのピークだ。振り返ると山がきれいだが、すっかり曇っているよ。それに少し薄暗くなってきたね。じき5時になるから無理もない。
淋しい県道を下って行くよ。
右は県道518号で牧馬峠へ続く。ここは左へさらに県道517号を行くよ。
小さなアップダウンの続く淋しいくらい静かな県道だ。
と、思いがけず急な上りが現れたよ。距離は200メートルほどと短いが、勾配は15%くらいありそうだ。
更に静かな道を進むと間もなく、遠くに相模湖ピクニックランドの観覧車が見える処に出たよ。もうすぐ相模湖駅だ。そろそろ一日の旅も終りに近い。ほっとすると同時に淋しくもある。
この後、国道412号に出てすぐ、勾配10%近い鼠坂という急な上り坂があった。そろそろ上り坂にもうんざりしてきたとこだよ。
相模湖だ。5時を過ぎているのでだいぶ薄暗いね。
相模湖大橋が見えるよ。
これが嵐山洞門というのか。これはなかなかいい。嵐山の崩落と危険防止のために、5年の歳月を費やして平成15年に完成したものだそうだ。自転車通行可とあるのでこちらを走ったよ。国道の車道は怖いからね。
相模湖大橋は渡らず、すこし先へ行ってダムの上を渡ったんだ。
さあ、この電車に乗って帰るよ。人生の大切な時を刻む旅がまた一つ終わったね。お疲れさん、みみ爺。
鹿留林道は実にいい林道だったね。鹿留川の流れる水の音と、虫の声に満ちていたよ。
車がほとんど来ないので自転車で行くときっと楽しいと思います。
昨年11月に房総半島サイクリングに同行して頂いてとても楽しかったです。自転車を大切に扱われていてピカピカで、輪行のための分解、組み立てのときにものすごく大切に丁寧に扱われているところには感動しました。お孫さんのお世話で忙しくてなかなか時間がとれないようですが、ご迷惑でなくて機会がありましたら 一緒に走れるとうれしいです。よろしくお願いします。
何年か前に家内と忍野八海に行きその清らかな水に圧倒された記憶を辿りたいかなと。
雛鶴峠はコメントの中のお話ですが、ここみ行ってみたい。
建武中興の功労者である護良親王の御首を持ち身重の雛鶴姫が逃げ延びて行った里とでもあります。
雛鶴姫と護良親王の首塚に詣でて見たいものです。
IWAさんがしきりに耳さんとご一緒したいとブツブツ言っておりました。
それにしてもIWAさんの走られたコースはアップダウンも獲得標高もずいぶんありますね。やはりお若いから走れるんでしょうね。
秋山川に沿って雛鶴峠までの上りは、途中にかなりの急勾配もありますよね。私はあの道を、峠から下ったことがありますが、下り急カーブの急勾配があったのを憶えています。
二十曲峠はやはり東桂から上ったんですね。富士山は見ることができたんでしょうか。ゴールのキャンプ場のあるところからはどこをたどったんですか。気になりますね。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=200df226a5092f7601b969f7befc8af7
私は一人で走るのがあまり好きではありません。特に誰もいない林道を一人で走っていると不安になってきてしまいます。。。情けないですね。それにしても「みみ」さんは楽しそうですね。
■さいごの「人生の大切な時を刻む旅がまた一つ終わったね。お疲れさん、みみ爺。」と自分に語りかけているところが強烈に印象に残りました。重みがあります。
また、機会がありましたらよろしくお願いします。