「磐代の 浜松が枝を 引き結び 真幸くあらば また還り見む」 万葉集巻第2・141
大化の改新で謀反の罪で捕らえられ刑死を間近に控えた有馬皇子が、祈りのように詠んだと伝えられる歌です。
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小嵐九八郎さん原作【真幸くあらば】は、この万葉集の歌から着想を得て書かれた物語です。
映画 真幸くあらば(まさきくあらば) 予告
・・・殺人事件の死刑囚と、その被害者の婚約者だった女が刑務所の面会窓越しに出会い、互いに求め合う姿を描く衝撃作。北野武、竹中直人、行定勲ら、これまで多くの才能を見いだしてきた製作の奥山和由が、詩人の御徒町凧を監督に抜てきして、互いに決して触れえない死刑という期限付きの禁断の純愛を紡ぐ。主演は、『殯(もがり)の森』の尾野真千子と、映画初主演の久保田将至。
真幸くあらば公式HP
なぜ~どうして~で、始まり
なぜ~どうして~で、終わる
なんか、胸に「悲」しい気持ちだけが、残りました。
かけがえのない命
断つことも
断たされることも
許されることではありません。
この物語
誰一人、ほんとうの仕合わせには、なれなかったのでは・・ないでしょうか。
全編に寄り添うように流れる、ピアノと唄は―――
ただ、ひたすら、悲しかった・・。
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「悲」という字は、「こころのあやまち」と、書きますね。