東野圭吾さんご本人がスノーボードがお好きなんですね。
“東野圭吾雪山祭り”~納得~納得。
里沢温泉スキー場を舞台とした一連の物語、
『白銀ジャック』ときて、『疾風ロンド』ときて、『恋のゴンドラ』ときて、
『雪煙チェイス』です。
根津さんも、登場します。千晶さんも登場します。
喫茶店「カッコウ」も高野くんも川端くんも、登場します。
ゆえに、映画化された『疾風ロンド』の出演者の面々の顔を思い浮かべながら
読み進めてしまうことと なりました。
2016年12月5日 初版1刷発行
【
内容紹介】
殺人の容疑をかけられた大学生の竜実。彼のアリバイを証明できるのはスキー場で出会った美人スノーボーダーただ一人。
竜実は彼女を見つけ出し、無実を証明できるのか?
『白銀ジャック』『疾風ロンド』の“あの人"も登場!
この冬必読・ノンストップミステリー。
【
表帯】
逃げろ!!
そして 謎の“女神”を捜せ!
【
内容(「BOOK」データベースより)】
殺人の容疑をかけられた大学生の脇坂竜実。彼のアリバイを証明できる唯一の人物―正体不明の美人スノーボーダーを捜しに、竜実は日本屈指のスキー場に向かった。それを追うのは「本庁より先に捕らえろ」と命じられた所轄の刑事・小杉。村の人々も巻き込み、広大なゲレンデを舞台に予測不能のチェイスが始まる!どんでん返し連続の痛快ノンストップ・サスペンス。
『白銀ジャック』、『疾風ロンド』は主人公サイドが犯人を暴くという物語でした。
この『雪煙チェイス』では なんと主人公が犯人の容疑をかけられてしまうのです。
殺人容疑をかけられた大学生の脇坂竜実は名前も知らないアリバイ証人を探しに里沢温泉スキー場へ向かいます。
追いかけるのは、所轄の刑事、小杉。
竜実の友人、波川も共に、行動してくれて
どたばた、鬼ごっこ。
本庁と所轄の刑事の確執というのは、よくあるパターンです。
このパターンが、竜実には、プラスになりましたね。
おもいっきり、竜実を信用してくれる
里沢温泉スキー場の面々も、ほほ~う。っていう感じ。
竜実は無実、わかった。
じゃあ、真犯人はだれ?
と、最後ちょこ~っと、数ページで判明することなります。
手に汗握る いつもの東野作品とは 少し違います。
伏線も あってないようなもの。
この人は犯人じゃない。
わかってて読み進めるので、
なんとなく、逆刑事コロンボのような 感覚でしたよ。
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