蕗の薹の「薹」の字って、難しいです。
「薹」は蕗などの花を付ける軸、花茎のこと。
ふきのとうは、蕗のつぼみのことだと、思っていました。
違うのですね。
そうそう、
薹がたつという言葉、
花茎が伸びると堅くなって食べ頃を過ぎてしまうことから盛りを過ぎるの意。
何かをするのにちょうどよい年齢を過ぎてしまうこと。
この「薹」からきているのですね。
蕗の薹ネット画像
この蕗の薹が大きくなってあの食する茎になるのではないのです。
蕗の薹は、あくまでも花芽。
茎(くき)の方は地中にあります。
花が咲いてから地下茎を通じて繋がっている葉が
大きく伸びて広がってきます、これが 食する蕗です。
ですから、地下茎を通じて花と葉が別々につくのですね。
二月の誕生色は、この『蕗の薹』の淡い黄緑色だそうです。
(山下景子著“美人の日本語”より)
さあ、春だよ。と
真っ先に知らせてくれる 淡い色です。
蕗ネット画像
茎を残してまず、ぽこんと顔をだす。
蕗の薹が、すこしほろ苦いのは
別々に生きる葉っぱのこと想って、でしょうか。
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