フィッシュストーリー☆新潟

釣りと映画と読書と家族の雑記です

永遠の仔 上・下巻

2011年02月20日 | 読書

 

天童荒太 著

 

数年前、TVドラマで放映されていた物の原作です。

子供時代、親からの虐待を受けた三人の少年少女が精神病院で交じり合う。 お互いの心の闇を共有しあいながら、生きている事を実感するが・・・・・・。

そこである事件に直面する。

そんな子供たちが、大人になり再開。 この再開は偶然か必然か?・・・・・・・。

そしてこの後、奇妙な事件が身の回りで起きはじめるが、この事件に三人の関わりはあるのか・・・・・・・・。

まぁ、ミステリー小説としてのあらすじはこんなところでしょうか

ただ、この小説はミステリー小説の枠を超えています 途中で犯人なんてどうでも良くなってしまいそんなことより、子供の頃に受けた心の傷をどう払拭していくのか?払拭できていないのか? この三人は、今後、幸せな生活を送れるのだろうか?無理なのだろうか? 非常に読んでいて心が痛む小説です。

物語は、現代と少年時代とが交互に進んでいきます。 それにより、何故この三人がここまでの心の繋がりがあるのかが伺えてきます。

この本を読んでいると、自分が親であることが恐ろしく感じることが何度かありました 子供にとっての親の影響はかなり大きいです。 虐待は論外ですが、子供に対し褒めること、認めること、許すこと、そして自分の過ちを(間違いを)素直に認めて子供に謝ること。 最低限、常識ある態度を、子供たちに向けて行こうと、再認識させられた作品でした。

大ベストセラーと言うだけあって、面白かったです

それにしても、この分厚い本に細かい文字 しかも二冊 こいつを読み始めるには、ちょっとした覚悟が必要でした

DVDで観てしまえば早い話なんですが、映像は原作を超えられないと言うのが持論にあるため、あえて本を手に取った次第です

二冊セットで¥105だったしね・・・・・・・・・

コメント
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