監督 ロバート・ゼメキス
フランス生まれのフィリップ・プティが1974年、当時世界一の高さを誇ったニューヨークのワールド・トレード・センターの2つのビルの間にワイヤーロープを張り、命綱なしの空中かっ歩に挑戦した。
この実話をジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演、ロバート・ゼメキス監督で映画化。
危険な挑戦に人生をかけた男の生き様を描き出す。
「綱渡り師がミスをおかすのは最後の三歩・・・」
この言葉は重い。
終わったと安堵するのはまだ早いと言う教訓。
緊張感ある展開と、その瞬間に思いを馳せる人間模様が物語を一層引き立てる。
観ているこちらも成功を噛みしめつつもどこか上の空で主人公の言動に一喜一憂してしまい早い展開を望んでしまう程の心もとない恐怖を感じざるを得ない。
この映画はとにかく距離を置いてはいけない、主人公に肩入れし入り込み自分を映画の登場人物に仕立て上げなければいけないのだ。
まさに共犯者になった瞬間、見えてくる世界がある。
映画の見方(味方)を再確認させられた良い映画でした