ドリアン助川 著
町の小さなどら焼き店に働き口を求めてやってきたのは、徳江という名の高齢の女性だった。徳江のつくる「あん」は評判になり、店は繁盛するのだが…。
壮絶な人生を経てきた徳江が、未来ある者たちに伝えようとした「生きる意味」とはなにか。深い余韻が残る、現代の名作。
これはなかなか沁みますね。
物語の素敵さもありますが、彼女の病気がどれだけ壮絶だったかを考えると、やっぱり泣けますよね。
分かっていたようなつもりでいたけど、この病気に掛かった方のことを思うと心が痛みます。
・・・・・とは思うのですが、結局この本、どこに重点を置いてるのかよく分からず、作品としてはちょっと甘いかな。。。。
病気について多少なりとも深く理解することはできたけど、物語として中途半端。
題材が面白かっただけに、ちょっと勿体なかったかな。
ちなみに映画にもなってますのでそちらの方が面白いかもね。
観てないけど。。。