全項でゾーン状態(体験)に触れましたので、このゾーン状態(体験)における身体状況と、そのメカニズム、そして、瞑想との関わりについてを、少々、掘り下げて述べてみたいと思います。
大会時や・・・
試合などににおいて・・・
「身体の調子が最高に良い」
「ワクワクしている」
「負ける気がしない」
「とてもリラックスをしている」
「すごく集中している」
「自然に身体が動いている」
「試合の展開が自分の思うように進んでいく」
「全てがうまく運ぶ」
「最高の気分を味わっている」
ゾーン状態(体験)とは・・・
上記に記載した様な脳を含む身体の状態を言い、極度に集中した状態であって、尚且つ、他の思考や感情を取り入れずに、試合のみに没頭している状態を体験する特殊な感覚のことです。
補足すると・・・
ゾーン状態(体験)は「単に調子が良い」「凄く集中している」というだけでなく「身体と気持ちが完全に調和した無我の状態」「身体が勝手に反応する状態」「今、試合を行っている自分を、他の空間から眺めているような状態」という状態で、感覚的には「何か特別な状態に身体が陥っている」感覚ということになります。
そして・・・
ゾーン状態(体験)は勿論(選手)個々の力量をも最大限に引き出しますが、(選手)個々にとって大会や試合を行う上での、実行する部分と感情の部分とを融合させることもも齎らし、この齎された感情は、大会や試合を行う以前の部分においてのモチベーションを高める要因にもなります。
瞑想に関するブログ内で、瞑想はゾーン状態(体験)を齎すことが出来ると述べましたが、齎す確率を高めるには、無意識に各情報の処理をする能力を拡大することです。
普段、無意識に処理している情報の多くこそが、野球での瞬時に動作を起こすうえで、非常に重要な要素になっています。
試合時や練習時などにおいては「視覚」「聴覚」「触覚」からの情報を脳が瞬時に処理をし、実務行動に適する筋肉や身体のパーツを動かします。
投手、野手などから投げられるボールの緩急や高低、その他の諸々な動き、自然的現象である風や雲、天候の状態、そして温度や湿度の状況等・・・
はたまた、ランニングにおけるスピード具合、パワーの配分量など・・・
その状況や場面によっての情報はさまざまですが、選手達は内部的視点と外部的視点の状況や状態を鋭敏に感じ取り、それらの情報を瞬時に処理して体を動かし、プレーの対応をして行きます。
更に付け加えると・・・
日々、日常の猛練習(笑?)などで、俗にいう反復練習で鍛えられた選手達は、脳自体が瞬時に情報を処理して身体を動かせるようになっているものです。
ほとんど全ての指導者が使用する有名な代名詞である「頭で考えるな!体で覚えろ!」という言葉に連動するものです(爆笑)
しかし・・・
厳しい反復練習によって鍛え抜かれた脳でさえも、不安感や、緊張感などの感情度が高くなると、プレーにおける判断の決定に迷いが生じる場合を多々引き起こします。
これは、視覚の情報や聴覚の情報などを瞬時に処理することが出来なくなっている状態に陥っているが為に思い描く動きにも規制が掛かってしまうからです。
1つのミスを引きずりグチャグチャになる選手って良く居ますよね(苦笑)
以上の様な不安感や緊張感が齎す”余計な”情報の処理を少なくして、身体感覚の集中度を最大限に維持することによって身体が直感的に動くことを可能にし瞬時に素早い動きを行うことができます。
これがゾーン状態(体験)と呼ばれる身体の状況であると同時にゾーン状態(体験)のメカニズムです。
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でわ・・・
ゾーン状態(体験)を自己発電(?)させるにはどうしたらよいのでしょうか?
トレーニング関係については、ビジョン係、メンタル係、イメージ係などと多種多様なトレーニングがありまますが、ここでは、瞑想を利用した方法について述べてみます。
瞑想が引き起こす「敏感な感覚」「研ぎ澄まされた感覚」を、意識的に通常時にも活用をさせることがポイントになります。言い換えるならば、普段では無理して意識をしなければ感じることが出来ないものを、普段の無意識の状態の中で感じ取る癖を植えつけて行くことによって、自己をゾーン状態(体験)モードへと誘導させる方法になります。
{意識的に処理できる情報摂取の範囲枠を拡大させる}
例えば、瞑想をして初めて感じ取れる雑音があるとします。
しかし、これらの雑音は、今、瞑想をして気づいたように思いますが、実は、瞑想をする前から存在していたものです。瞑想をする前の段階では、貴方の中においては既に認知されたものであって、更に、無意識に処理をしていたものです。
瞑想をする前の段階の貴方は、他の事柄に注目を注いでいたり、また、集中をしていたがゆえに、これらの雑音に対して意識することがなかっただけのことなのです。
この様な無意識に処理をされていた雑音を意識的に拾っていくことによって、現状の情報摂取の範囲を最大限に広げていくことになります。
また、脳は五感などを通して多くの情報を受け取っています。
つまり、五感の感知度を上げることによって脳の感度が高められる訳であり、脳を高感度の状態に保ち、大会や試合に当て込めることで、脳が、相手の動きやボールの動き、また、瞬時の状況に合わせた動きなどに反応しやすい(脳の)状態を作ることです。
ゾーン状態(体験)に入り込んでいる状況では「直感」「本能」によって脳と身体が動いている状態です。この場合には余計な「言葉」「思考」などは存在していません。
{瞑想は脳染の動きを活性化させ直感力、本能力、そして感性力を高める}
何故ならば・・・
瞑想は「情報」や「言葉」を一時的に切断するからです。
( 外国人監督のノックバット方程式に続く)
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