今日のバリ島は・・・休日。
日ごろ、野球のことばかりで、お世話になっているバリ島についてはあまり触れていない自分ですが、今日は、良い機会なので少々記してみようと思います・・・
どうなることやらですが・・・お付き合い下さい(笑)
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今日から、バリヒンドゥー教の祭礼である「ガルガン&クニガン」という宗教祭礼を迎えているバリ島です。
しかし、通常の祭礼ではなく、「ガルガン」はご先祖様の霊が現世に戻ってくる日とされており、また、「クニガン」は「ガルガン」でお戻りなったご先祖様の霊を、再び送り出す日とされています。
そして・・・
今日が、その「ガルガン」になります。
また、「ガルガン」から10日後に「クニガン」を迎えます。
古来より、この「ガルガン&クニガン」の言い伝えとして継承されている話は・・・
ガルガンの初日は「ダルマ(善)がアダルマ(悪)に勝利した日」とされており、すなわち、この勝利を祝う日が「ガルガン」なのです。そして、この祝いにご先祖様をご招待して一緒に祝い、10日後の「クニガン」に再びご先祖様達をお送りすると伝えられています。
バリヒンドゥー教を深く見ていった場合、そこには土着的信仰が強く根付いており、一般に教義よりも祭礼や儀礼が重んじられていて、その祭礼や儀礼にも「アニミズム」「祖先崇拝」「呪術」など、バリ固有の文化的な特質が根強く生き続けています。そして、儀礼の根底には浄と不浄、神々と悪霊(善と悪)、山と海、などの二元的対立や輪廻転生を信じる思考様式が存在しています。
さて、ご存知の方も多いと思いますが・・・
バリのヒンドゥー教では「サカ暦」や「バリ暦」など使用しています。
代表的な暦の算出方法は・・・
1ヶ月を35日で計算をし、6ヶ月を1つの単位としています。
この要因から6ヶ月を1オトンと称し、我々のように1年で1歳という数えとは別に、独自のカウント法(オトン)を持っているのです。また、この「ガルガン&クニガン」においても6ヶ月(6オトン)をサイクルの基としており210日毎に設定をされています。
このようにバリヒンドゥー教は独自の文化と形体を持っているのが大きな特徴です。
この「ガルガン&クニガン」は、日本で例えるならばご先祖様の霊を祀る一連の行事にあたる「お盆」と思って頂ければご理解もスムーズだと思います。
日本の「お盆」の起源当時は古神道における先祖供養の儀式や神事が1年に2回、初春と初秋の満月の日にご先祖様の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事があり、やがて、初春のものが祖霊の年神として神格を強調されて正月の祭となったのに対し、初秋のものが古神道における先祖供養の儀式や神事として仏教行事の「盂蘭盆(うらぼん/ウランバナ)」と習合して現在の形に移行して行った経緯があります。
また、日本の「お盆(正式名称は盂蘭盆会/ウラボンエ)」の行事内で、地獄の苦しみをうけている人々をこの世から供養することの功徳によって、その苦しみを救いたいという願いと、昔からの今の自分があるのは、ご先祖様のお陰であると感謝する先祖崇拝の心とが合体したものです。
日本古来の信仰と仏教が結びついた「お盆(盂蘭盆会/ウラボンエ)」は、統治制度や経済成長の度合い、地域性によって継承形態を変形して来ましたが、このように内容を見つめてみると、バリ島の「ガルガン&クニガン」と大いに合い重なる部分があると判断致します。
更に「ガルガン&クニガン」の主要な日においては、主な観光スポットなどには影響はありませんが、銀行、政府機関、官庁など、たはまた、現地人経営の小規模なレストランや飲食店などは、この期間は数日の閉店になることからも現地バリ人の方々にとっては、かなり重要度の高い祭礼行事だということもお分かりになることでしょう。
「ガルガン」を迎える数日前から、お供えものを作ったり、料理の支度をしたり、装飾をしたり、当日は、身を清め、正装をして、家内の寺院へ、そして近所の寺院へと、参拝に出向きます。その後は、実家や親戚、友人宅へご挨拶に出かけたり、迎えたりと・・・
このような完璧な工程を踏んで、ご先祖様の霊をお迎えするのです。
↓色彩鮮やかなバリのお菓子達
「ガルガン&クニガン」での食べ物の中で1番目を引くのが「ラワール」という豚肉と野菜を細かく刻んで混ぜたものです。
香辛料で味付けをしますが、この味付けも地域性によって異なり、逆に、このラワールの味付けで調理をする人の出身地域を知ることも出来ます。
そして、この「ラワール」の特徴と意味は「ラワール」自体の「赤色と白色」という色合いがポイントになります。赤色とは「可能」とか「出来る」とかの「意を象徴」する色で、着色法として豚の血を含ませています。そして白色とは豚肉に混ぜる野菜の色になりますが「純潔」とか「潔白」を意味しています。また、混ぜられる野菜の中でも「ジャックフルーツ(通称ナンカ)」というユニークな野菜を含むのが特徴になり、この「ジャックフルーツ(ナンカ)」とは若い時には野菜として、そして、成熟後にはフルーツとして食べられるものです。更には、何とその種までもが食べることが可能な野菜&フルーツになのです。
↑ラワール
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↓ジャックフルーツ(ナンカ)
装飾の中ではペンジュールと呼ばれる竹の棒にヤシの葉で編んで飾り付けをしたものが目を引きます。これは山のシンボルで神様がお与えくださったすべてのものに感謝をすると言う意味を持つと伝えられており、家の門や寺院の門、その他街道沿いなどにも立てられています。
また、このペンジョールも村や地域によって、高さや飾り付けに相違が見られるものです。
↓ペンジョール
野球・・・??
バリ島において・・・
この「ガルガン&クニガン」に野球の練習日がカチ当たった場合・・・??
また、試合や大会にカチ当たった場合・・・??
・・・どうなるのか??
100%選手が集まりません・・・(大爆笑)
ちょっと表現が悪いですが選手達はユニフォームをバリヒンドゥー教の正装に変えて
祭礼大奮闘となってしまいます。
バリ島内には信仰形体を支える町内組織や地域組織がしっかりと確立されている為、祭礼を含む全ての宗教行事規則に沿わない者はバリ島内で生活して行けなくなる可能性をも含んでいます。
このように、今日の、日本の社会形態からは想像が付かないと思いますが、バリ島では(他の宗教を信仰する国も同じと思います)宗教形態の中で生活をしている部分が強いです。
従って、この部分へ日本特有の野球観を持ち込んでも弾き飛ばされてしまいます(苦笑)
あれれれぇぇぇ~~~
いつの間に??
最後の最後には・・・
やっぱり、野球話が出てしまいました“”
申し訳ないです””
バリ島については、また、近々に触れてみたいと思います。
さぁ・・・いざ!祭礼へ
余談
ふぅぅぅ・・・
専門以外の話しは疲れますねぇぇ(大汗)
朝から快晴だったバリ島は、現在、大雷と大雨に変わっています。
大祭礼後に必ず雨が降るバリ島・・・
不思議です””
このような現象もバリ島の持つ謎の部分ですね“”
う~~む(お考え中)
バリ島の謎を考え出したら止まらなくなりそうです(笑)
今日は、もうタイピングやりません”打ち止めっす“
なんて言ってたら
凄んごい 雷の音
あっ! いきなりの大停電です!
電気が思い切りブチっと切れました
これは・・・
近所に雷が落ちた模様です・・・
えええっ
お隣さんへ落雷ですかぁ
暇なので、ちょいと野次馬してきます。
Iphoneのライトを付けて
タバコ タバコ タバコ・・・
でわ、今日はこの辺で失礼します。
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