ハラボジの履歴書

祖父が日本に渡って来なければならなかった物語を記憶に基づき
在日100年が過ぎようとしているいま書き留めておく。

津和野の街を行く

2008年02月05日 | Weblog
 新山口駅から、特急列車で約1時間、山合いを抜けると大きく広がった街が広がる。清流が街の中を流れる。
津和野。山陰の小京都と言われ、古い町並みと、清流を街路に引き込み、その疎水の中に錦鯉を放っているのは、有名である。

江戸期においては、津和野藩があり、城下町でもあった。
造り酒屋、お菓子、また手工芸品など、この津和野の盆地で、独自の文化を華開かせた様子がみてとれる。

さて、この街の随所に流れる、清流から引き込んだ疎水は、生活用水であり、街の防火用水としての、役目を担いその風情が豊かさの象徴となって今の時代に引き継がれているのだが、こういった、古い町並みと伝統的な家屋が、日本の各所から消えており、全国一律の町並みの姿を一般的となるが、改めてこういった、歴史的空間の保存とともに、その中で暮らしていくような、街づくりを目指す事がこれからの街づくりだと思う。