韓国の文化財でこの建物ほど、有名で象徴的なものはない、600年を経て今尚、ソウルの中心にあり、国宝であった。
しかし、この程、69歳の男の手によって、焼失したのであるが、国民の悲しみと落胆はいうまでもない。
確かに、重要な文化財ではあるものの、放火の原因とし、この男の土地の収用をめぐり、様々な問題があって、結果、大手現代建設、行政当局がこの男の財産を強引な手法で取り込み、再三に渡り、陳情したが聞きいれられずに犯行に至ったとの、一部報道がある。
何も、放火を容認するのではないが、昨今の韓国社会が持つ、格差とこれまであった、社会通念が大きく変わった現象の現れであるとも言われている。
特に、ノ ムヒョン政権の5年、土地、住宅政策が悪く、ここ数年、混乱があった。
さらに、格差等の問題も大きく生じて、経済の悪化の現象が生じている。
確かに、文化的遺産を無くしたことの衝撃は大きいが、物は新たに作ればよいし、また形のあるものは、いつか壊れてしまう。
それよりも、人の考え方が、貧しくまた、空虚になる事の方がもっと残念だという警告のような事件ではないだろうか。