正しくは『ディック&ジェーン 復讐は最高!』です。
ドタバタ喜劇ですかね。時々はシリアスな演技もするけど、この映画ではコメディアンとしての本領発揮という感じのジム・キャリーと、美人だけどボンヤリした印象しかないティア・レオーニが落ちぶれて行く夫婦に扮しています。 社長の計画倒産で会社を失ったディックは、それまで順風満帆だと思っていた自分の人生がどんどん落ちて行くのを止められない。しまいには強盗までしてしまうようになる。最初のうちは妻のジェーンから「あなたは悪者のキャラじゃないのよ」なーんて言われていたけど、一度強盗が成功してしまうと、その手口はどんどん洗練されていって失敗知らず。
しかし、ある銀行に押し入った時、別の強盗に出くわし、それがかつて同僚だった男とその妻だったことを知り、逮捕された二人を見て「(捕まったのが)自分たちであったかもしれない」と愕然。
そして、職を失った社員たちを尻目に、のうのうと狩りを楽しむマカリスター社長をテレビで観たディックとジェーンは彼から大金を奪う計画を立てるのです。 職を失って、電気や水道も止められ、家具を売り払い・・・と、そんな状況にあってもジェーンは一度も弱音をはかない。いつもディックのことを第一に考えています。そんな妻にすごく感謝しているディックの気持ちも伝わってきます。
ボトックスの試験モニターに応募したジェーンは、数人にしか出ない副作用が見事に出てしまい、顔が腫れ上がるのですが、ベッドで眠る妻に「いまでもキレイだよ」とつぶやくんです。
映画の上映時間もちょうどいい長さ。ラストがちょっと優等生的だったけど、幸せをみんなと分け合うというのもいいかもしれない。
社長役のアレック・ボールドウィン。『エリザベスタウン』に続き、憎まれ役です。
このヒト、昔はいい男だったのに、最近太ったな~。
◆『ディック&ジェーン 復讐は最高!』→ http://www.sonypictures.jp/movies/funwithdickandjane/