今日の女王サマ

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水がなければ牛乳を飲めばいいのに-『百姓貴族』

2010年01月09日 | 映画&本&音楽&TV

『鋼の錬金術師』は読んだことがありませんが、そのような漫画があることは知っています。

この『百姓貴族』は同じ作者のコミック・エッセイ。

作者、荒川弘(ひろむ)さんの実家は北海道で酪農と畑作をやっている農家なんだそうです。
私たちの知らない農家の話が満載(しかも笑える)の本ですが、中でも興味深いのは食料自給率のお話。

北海道内の自給率は、乳製品300%、小麦190%、米125%、砂糖類(砂糖大根)650%、魚介類416%、野菜類240%、馬鈴薯940%という高さ。
十勝だけで四国4県の全市民が養えるそうな。

タイトルになっている「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」はマリー・アントワネットの「パンがなければお菓子を食べればいいのに」をもじったもので、水不足に喘ぐ夏の日本に向けたブラックなひと言です。

似たようなコミック・エッセイに久世番子さんの『暴れん坊本屋さん』があります。
偶然ですが『百姓貴族』も『暴れん坊本屋さん』も同じ雑誌に連載されていたもの(現在は休刊→別の雑誌に掲載)。内容的には私の趣味に合わないものなので、これからも買うつもりはありませんが、2巻目が出れば買うかも。ちなみにこの1巻は会社の同僚から借りたものです。面白かった!