ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

異人種間の愛 その2

2017-11-09 | 国際恋愛・結婚

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黒人と白人間の恋愛・結婚が、いつまでもジム・クロウ法の影を引きずっている中、白人と日本人との恋愛・結婚は、本が書かれ、映画まで作られている。思いつくのは、ジェームス・ミッチェナーの小説「さよなら」である。これは1954年に書かれ、1957年に映画化されている。

ミッチェナーは、他にも「南太平洋」や「ハワイ」を書き、当時はかなりの人気作家だった。第二次世界大戦中に南太平洋戦線に合衆国海軍として配属されていた頃の経験から、書いていることが多く、「南太平洋」では、二組の異人種間(白人とポリネシアン)の愛を書いてる。しかし、この「南太平洋」では、二組共成就する恋にはしていない。ミッチェナー自身二度白人女性と結婚・離婚をし、最後で三番目の妻は、日系人女性であった。そこになんとなく、思い入れがあったのかもしれない。

映画化された「さよなら」は、マーロン・ブランドと高美以子が主演し、レッド・ボタンとミヨシ・ウメキ(日本ではナンシー梅木)が脇を演じて、少々ステレオタイプではあったが、娯楽映画として受けたののだろう。その証拠に脇のナンシー梅木は、この映画で好演し、東洋人で初のアカデミー賞(助演女優賞)を受賞している。この話は、悲しい箇所もあるが、主人公二人が旧習や偏見にとらわれず、その愛を全うするだろう余韻を残している。

 

https://hollywoodrevue.files.wordpress.com

 

この映画、A Girl Named Tamikoは、 Edward Anhaltが書いて、1962年に映画化されているが、日本で封切られたのかは定かではない。 主人公のタミコを演ずる女優は、フランス人とベトナム人の血をひく人である。しかしながら、この映画は、「さよなら」ほどの観る価値は、ひとそれぞれだと思うが、ソープオペラ(メロドラマ)的で、私自身は、あまり好きではない。

 

Heritage Auctions, HA.com

 

そして三番目の映画は、Come See The Paradise (邦題:愛と哀しみの旅路)は、1990年英国人アラン・パーカーがリリースした映画である。日系人の第二次世界大戦時のアメリカでの苦労や、マンザナー収容所での話、そうした困難を乗り越えた日系人女性と白人男性の夫婦の映画である。

 

http://hollyforrestteaches.blogspot.com

 

このように、試練も多少入れているが、この三作は大幅日本人女性と白人男性との恋愛関係をむしろ好意的に描いている。白人と日本人、あるいは日系人の配偶者や恋人同志でも、その仲を違法として警察が、未明に急襲して逮捕することはない。むしろロマンティックな間柄として、好意さえあるように、作られている。かつて戦った国の人々なのに、考えると不思議な人種感である。

Come See The Paradiseを観た時、夫に聞いた:私が収容所に送られたら、あなたはどうするの?夫:ハガキ、出すね。ははは。そんなことは、もうないよ。日本人は賢いからね。。。。。どんな意味にせよ、それに越したことはない。

 

 

コメント
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