こんな話を聞いた。
ある12歳の少年が、大病を患った。闘病中苦しい治療を耐え、ようやく小康を得た少年は、見舞客の一人に、こう言われた:「こんな大きな試練をお与えになる神様は、よほどあなたを愛していらっしゃるのでしょう。これは、ギフト以外の何物でもないと思いますよ。」 少年はただ微笑みを浮かべ、何も言わなかった。するともう一人は、「こんな試練は、何かの罰だったのでしょうか。あなたは良い子なのに。」 少年は、再び微笑みを浮かべて、穏やかに言った。
「僕は、この病気がギフトでも罰でもないと知っています。この病気になったのは、僕が人間だから(mortal)で、人間はいずれ死ぬ運命にあるからです。それだけです。だから僕は良いことに焦点をあてて生きているのです。」
明けない夜はない