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韓国から米軍が消える日 大統領選後の半島に目凝らせ

2024-09-25 13:11:39 | 米大統領選2024


米韓両軍が公開した「渡河作戦」の共同訓練(3月20日、韓国・坡州市)

 

 

投開票日まで1カ月余りとなった米大統領選の行方に、日本以上に神経をとがらせる国がある。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権だ。

トランプ前大統領が返り咲けば、日米と積み重ねた協力関係をちゃぶ台返しにされないか。

 

トランプ氏とその周辺が、韓国に駐留する約2万8000人の米軍の撤退・縮小論に繰り返し言及しているのを不安げに見守る。

 

 

弓と短刀

 

 

日本列島と朝鮮半島は弓と短刀に例えられ、東アジアの緊張を象徴する。北朝鮮や中国の軍拡といった脅威に対し、在韓米軍と韓国軍は日本列島にとっても防波堤のような役割を担ってきた。

韓国メディアが色めき立ったのは4月の米タイム誌で飛びだしたトランプ氏の発言だ。「米国の兵士4万人が危険な場所(韓国)にいるが、意味が分からない」

 

金持ちの韓国を守る必要があるのかという根強い不信感をまたもやあらわにした。在韓米軍の規模を4万人と誤認している点からも同盟への意識の低さが知れる。

再選すれば要職起用が取り沙汰されるミラー元国防長官代行やコルビー元国防副次官補らも、在韓米軍の削減や役割変更を主張する。

 

これらの発言は、米軍駐留経費をめぐる韓国分の負担増を狙った取引戦術と片付けられない。

米国では1970年代後半、民主党のカーター元大統領が在韓米軍の撤退を大統領選の公約に掲げた。当時の米国の世論調査では賛成の回答が6割超に達していた。

 

 

 

筆者もそうした空気を実感したことがある。2007年にニューヨークで米朝高官協議を取材した際、行き交う市民は「中東問題か」と聞いてきた。

彼らは主役が北朝鮮と知ると、興味を失い現場を去った。米国民には北朝鮮が遠い国だとの思いを強くした。

 

北朝鮮はその後、米本土を射程に入れる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を進めたが、オバマ、バイデン政権で北朝鮮政策の優先順位は低かった。

仮に第2次トランプ政権になったら米朝が再接近し日韓がないがしろにされかねないとの別の悩みが生まれる。

 

朝鮮戦争と重なる点

 

古来、日本が経験した幾多の戦争は朝鮮半島をめぐる覇権争いから始まった。

国家を守るには領土という「主権線」に加え、「利益線」と呼ばれる防衛と緊密に関係する地域の安全が必要との考え方もある。現代も半島情勢は日本の安全保障に大きくかかわり、在韓米軍の去就には国益がかかる。

 

米国の内向き志向は誰がリーダーになっても大きく変わらないだろう。ハリス副大統領がレースを制した場合はバイデン政権の路線を踏襲し、米朝関係の膠着がさらに長引くことが予想される。

そのかたわらで25年は北朝鮮で国防5カ年計画が最終年を迎え、新兵器の開発が急ピッチで進む。「北朝鮮の挑発には何倍にも報復する」と一歩も引かない構えの韓国の尹政権との間で緊張が高まり、偶発的な軍事衝突が起きる危険の度合いも強まっていく。

 

民間シンクタンク「言論NPO」が7〜8月に日米中韓4カ国の外交・安保専門家161人にアンケート調査をしたところ、北東アジアの平和を脅かす最大のリスクは朝鮮半島情勢だった。

気になるのは現在の北朝鮮の動きと朝鮮戦争前夜とで重なる点があることだ。

 

ロシアと軍事同盟に近い新条約を結んだ金正恩(キム・ジョンウン)総書記は南北統一目標の放棄を宣言し、敵対心をむき出しにする。

在韓米軍の撤退・縮小論は、米国が防衛線から朝鮮半島を外し、北朝鮮に対南侵攻のきっかけを与えたとされる74年前のアチソンライン発言を想起させる。

 

 

日本にとって在韓米軍撤退の最大のリスクは何か。駐韓国防衛駐在官を務めた鈴来洋志・元陸将補は韓国の振れ幅の大きさを挙げる。

「韓国は北朝鮮と同時に中国の脅威にも備えなければならない。米国との同盟関係に不安を感じれば自主国防路線を強化するだろう。その究極の判断が核武装だ」

 

同時に「韓国が中国に接近し自国の安全を図ろうとする可能性もある」と語る。朝鮮半島の防波堤がなくなれば、日本は中朝の脅威にもろにさらされ、短刀が日本列島に突きつけられかねない。

 

2027年は安全保障の転機

 

06年に大ヒットした韓国映画「グエムル―漢江の怪物―」。ソウル中心部を貫く漢江の河底から出現し、逃げ惑う人々を次々と餌食にする巨大怪物は、在韓米軍基地から投棄された毒物が流れ込んで生まれた設定になっている。

毒物流出は実際の事件をヒントにしており、作品からは反米ムードが伝わってくる。上映時は革新系の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権期で米韓関係がかなりギクシャクしていた。現在は親米・嫌中感情が強い韓国内の空気も時の政権によって大きく変わりうる。

 

金正恩氏が執着するのが戦術核だ。尹政権は米大統領選前後に核兵器の小型化や米新政権との交渉を狙った北朝鮮による核実験があり得るとみている。朝鮮半島情勢の急展開への心構えが必要だ。

視線を先に延ばすと、27年には中国で台湾侵攻の準備が整うとされる。同じ年に韓国では大統領選で保革両陣営が争い、尹大統領は退く。

 

日韓修復を強烈な指導力でけん引した尹氏のような大統領は二度と現れないというのが外交専門家の定説だ。日本周辺の安保環境は一気に不透明さを増す。

韓国から米軍が消える日はすぐには来ない。とはいえ中朝双方へにらみをきかせる在韓米軍の価値を日本は見つめ直すべき時だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

日経記事2024.09.25より引用

 

 

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アホです

 

 

政治家のくせに、日本とロシアの間で戦争(日露戦争)があったことすら知らなかった想像を絶するアホボン。

 

 

 

 

 


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