バイデン米大統領(右端)がインド、ブラジル、南アフリカの首脳と会談した=AP
【ニューデリー=坂口幸裕】米政府は9日、バイデン米大統領がインド、ブラジル、南アフリカの首脳と会談したと発表した。
共同声明によると、2023年の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)を主催したインドと24年以降に議長国を務める3カ国がG20を「国際経済協力のための最も重要な枠組み」として関与していくと確認した。
9〜10日にインドの首都ニューデリーで開くG20サミットに中国は習近平(シー・ジンピン)国家主席が欠席し、李強(リー・チャン)首相を代理で送った。
ロシアのプーチン大統領も出席を見送った。中ロのG20軽視に焦点を当て、ブラジル、ロシア、インド、中国、南ア(BRICS)の関係にくさびを打つ米国の狙いが透ける。
G20議長国は24年がブラジル、25年が南ア、26年は米国を予定する。
米国が発表した声明では「G20議長国として、我々はインドの議長国としての歴史的な進展を基にグローバルな課題に取り組む」と明記。
「G20を通じた協力で、より良い未来に向けて国民を支援するために何ができるかを明確にする」と訴えた。
日経記事 2023.09.09より引用