前回、旅ツーリングには125CC位の単車がちょうど良い。と書いた・・・
それは、原付2種には結構メリットがあるからだ。
49CCまでの原付では、天下の悪法により速度制限の縛りがあり楽しさをかなりスポイルされてしまう。
国内では、いたってマイナーなクラスであるが、輸入車や逆車を選択肢に加えると、ビジネス・スクーター・OFF車・オンロードスポーツ・アメリカンと、実にラインナップが豊富なのである。
原付と名を付けながら、小型自動二輪という免許が必要というチグハグな愚法があるが、自転車に危なくなく(特に周囲に対して)乗れる感覚と技量があれば取得は容易だろう。
私個人的な意見としては、黄色や桃色ナンバープレートは、原付が白ナンバーなのを考えると、まったくもって疑問である。
実際、結構このナンバープレートの色に抵抗感を感じる単車海苔が多い。二輪車業界も、この辺りを働きかけで解消すれば需要はもう少し伸びるように思う。
需要が伸びれば、魅力的な車種が増えるだろうし・・・
さて、実際の走行性能だが、都市部の幹線道路では車種によっては厳しい環境かもしれない。
平均70Km以上の交通の流れの中では、”邪魔者”扱いを受けるだろう。
実はこれが、”長旅(遠方)ツーリング”を考えたときネックとなるのだ。
ところが、地方の田舎道となると状況は一気に変わる。
道は細く2車線、それなりに曲がりくねった生活道路、信号機の有無は別として交差点が多い。
普通の意思を持った一般的性能の四輪車とは同等以上のレベルで走行が可能である。
坂道や直線路では迫る四輪車でも、コーナーでは速度を落とさざるを得ないから、差し引きちょうど良いのだ。
しかも、停車車両や通行人の存在や脇道からの車の合流などがあり、高速を維持できない状況で抜くことも出来ない。
時には絶好の絶景ポイントを見つけ、更に細い道に分け入らなければならないような状況であっても苦とはならない。
2000CCや3000CCの車を従えて、たかだか100CC程度の原動機が活躍するんだから、気持ちが良いってもんだ!
さて、で、あるからしてコース選択を考えれば、日帰りで片道100~150kmの旅ツーリングには至ってご機嫌な選択となるのだ。
維持費用の面でも、125CCを超えると、社会的責任上任意保険への加入が必要だが、年齢によっては馬鹿にならない高額の保険料が必要であるが、原付であれば、単体保険料も安めであるし、もし四輪車の保険に加入しているならばファミリー特約という月額200円程度の特約を付加するだけでOKである。
長くなってしまったが、諸兄の近場の旅ツーリングに、こんな素敵な相棒を!
最高の旅バイク・・・原付2種