好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

事件9『新幹線大爆破事件』(第4巻)考察。

2009-12-06 | 『名探偵コナン』原作考察
苦を意味する不吉な数字、「9番目」の事件。

初期の事件は、こうして事件ナンバーと内容とが完全にリンクしていた。
後の事件に比べ、遥かに整合性が高かった証拠である。

さて今回。
コナンは、蘭&小五郎との旅行中、あの黒ずくめの二人組と再会する。
てっきり彼らは、もう最終回までコナンと会わないだろうと
思っていたので、読んだ当時は急展開に驚いた記憶がある。

なお、この事件で、二人組の名前(コードネーム)が「ジン」と「ウォッカ」である事が判明。
この時の彼らは、コナンの盗聴機を看過したり、
不用意にコードネームを口走ったり、まだチンピラめいた性格を残している。

そんな彼らが新幹線内に仕掛けた爆弾を探し、コナンは孤独に戦う。
自らの正体を打ち明けるべきか葛藤する姿は、今見ても重みがある。
当時の彼は、自分が命を狙われているという自覚があった。
れっきとした危機感を、間違いなく持っていたのだ。

それから特筆すべき点。
この事件が連載当時、鉄道マニアは必読と讃えられていた事だ。

少なくとも、サンデーに掲載された1994年当時、
「14:30に名古屋に到着する新幹線」は、山陽新幹線に実在した。
現在は時刻表も、新幹線の構造も大幅に変わってしまったが。
当時はまさしく、カンペキな実証主義を貫いていたのだ。

ただ、その一方で、「ショックを与えるとすぐに作動する爆弾」を、
コナンが車外に蹴り飛ばして事なきを得るってのは、まさしくご愛敬。
このクライマックスに限っては、爆破寸前10秒間の美を、理屈抜きで味わうのが正解だろう。

それでは。また次回。

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