好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

妖怪探偵3人組。

2009-12-07 | その他ミステリ
『海紡ぐ螺旋 空の回廊』(by高里椎奈)、読了。

友人から借りて、途切れ途切れに読んでいた
「薬屋探偵妖綺談」シリーズの1冊。
そのシリーズの完結編と銘打たれていたのに惹かれ、久しぶりに読もうと買った。
関係ないが、このシリーズのタイトルの意味が分かった事、一度もない。

未読の方々にお断りしておくが、このシリーズは設定がかなり独特である。
物語の中心人物たちは、私たちと同じ人間ではない。いわゆる妖怪なのだ。
それも、獣人や悪魔などの見知った種族でさえなく。とにかく私たちとは違う「何か」なのだ。
実際、登場人物紹介欄には、ただ「妖怪」としか説明されてないのだから仕方ない。

そんな彼らが妖怪の(または人間の)トラブルを解決するというのがシリーズの流れ。
この『海紡ぐ~』では、その総決算とも言える勢いで、メインの登場人物たちの
抱える問題が、それぞれ異なる時代や場所で、同時進行で語られていく。

たくさんの出来事が同時に展開する一方、出来事の一つあたりの描写は、今一つ薄いような。
1冊のボリュームには、詰め込み過ぎのようにも思える。

それに、ハッピーエンディングだとも言いがたく。
メインの登場人物三人が、バラバラに旅立っていって終わりというのは、
私としてはあまりにも呆気ない。正直に言って尻切れトンボというか。

そう思いつつ、著者略歴にあった文章をよく見て、絶句。
このシリーズの第2部が、もう始まってるとの事で。

……結局終わってないんかい。あぅ。

それでは。また次回。

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