『匣の中の失楽』(by竹本健治)、読了。
「ミステリ四大奇書」の一つと言われる、ミステリ好きなら押さえておくべき作品。
一体どれほどトンデモナイ怪作なのか、怖々と読み始めて。
結果、あっと言う間に読んでしまった。
確かにこの本、構造は複雑である。
ミステリ好き同士による、とあるサークル内で起こる連続殺人事件。
毎回、不可思議な事件を前にして、
コレはどういう事だ?と一同が悩んだところで、場面は変わる。
この設定によって。
「……っていう話を僕、書いたんだけどさ」
つまり、一つの章を読み終えるたびに、
今までの文章は、一人のキャラによる小説なんですよーとアピールされるわけ。
前の章で殺された人が、次の章では苦笑いしながら作品を読んでたり……
なんて流れがフツーに出てくる。
こんなヤヤコシイ作品ならば、『虚無への供物』や『ドグラ・マグラ』などと並ぶ
奇書とされるのも納得だ。
しかし。個人的にはむしろ気に入った。
「ト書きが信用できない小説」ってのはこういう物こそを指すのだ。
今となっては、食わず嫌いせずに早く読んでれば良かったと少し後悔。
『ひぐらしのなく頃に』より前に、『逆転裁判4』より前に、
そして『カーニバル』三部作を読む前に、知っていたかったなぁ。
それでは。また次回。
「ミステリ四大奇書」の一つと言われる、ミステリ好きなら押さえておくべき作品。
一体どれほどトンデモナイ怪作なのか、怖々と読み始めて。
結果、あっと言う間に読んでしまった。
確かにこの本、構造は複雑である。
ミステリ好き同士による、とあるサークル内で起こる連続殺人事件。
毎回、不可思議な事件を前にして、
コレはどういう事だ?と一同が悩んだところで、場面は変わる。
この設定によって。
「……っていう話を僕、書いたんだけどさ」
つまり、一つの章を読み終えるたびに、
今までの文章は、一人のキャラによる小説なんですよーとアピールされるわけ。
前の章で殺された人が、次の章では苦笑いしながら作品を読んでたり……
なんて流れがフツーに出てくる。
こんなヤヤコシイ作品ならば、『虚無への供物』や『ドグラ・マグラ』などと並ぶ
奇書とされるのも納得だ。
しかし。個人的にはむしろ気に入った。
「ト書きが信用できない小説」ってのはこういう物こそを指すのだ。
今となっては、食わず嫌いせずに早く読んでれば良かったと少し後悔。
『ひぐらしのなく頃に』より前に、『逆転裁判4』より前に、
そして『カーニバル』三部作を読む前に、知っていたかったなぁ。
それでは。また次回。