Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

アントマン:セカンド・チャンスマン

2015-09-02 | 漫画
「アントマン」というヒーローは、初代アベンジャーズメンバーでもあり
マーベルでも長い歴史をもつほうのヒーローでもあります。

天才科学者であり、スーツと拡大・縮小を思いのままにする
ピム粒子の発見者でありながらも、脆く不安定な精神に悩まされ、
時には世界を滅ぼすアベンジャーズの宿敵・ウルトロンを生み出してしまったり
愛する妻に暴力をふるってしまうことすらあった、初代:ハンク・ピム。

S.H.I.L.E.D.隊員でありながら私利私欲のためにスーツを盗み、
覗きを趣味にしながらも最終的にはヒーローとして死んだエリック・オグレディ。
(4代目だけど3代目が即死ん(で3代目からスーツを盗ん)だ実質3代目)

そしてその二人に挟まれた2代目が今作主人公であり、
マーベル・シネマティック・ユニバースにも新規参戦するスコット・ラングです。

40歳、バツイチ、強盗で服役の前科あり、無職。
しかもつい最近まで死んでて復活したというおまけつき。
娘のことは愛しているが、親権は当然元妻に。
娘を危険に晒すからと元妻はヒーロー業に反対。
まっとうな職につこうにも、こんな経歴では就職活動もうまくいかず。
・・・はたして彼は、セカンドチャンスをつかむことができるのか?

今年刊行されたばかりの最新作、しかも映画原案という話題作ではありますが
こちらも「ホークアイ」に通じる「どこか大人になりきれないボンクラな中年ヒーロー」の
トラブル続きの日常が舞台の物語であり、
頭もよく(ピム粒子の特性を理解し、使いこなす点においては天才科学者であるピム以上)
それなりに真面目な努力家でもあるのにどうしてもうまくいかない、
飽きっぽく不器用なラングに自分を重ねる読者も多そうで
(小プロX-MENでアメコミに入ってきた世代、だいぶ年齢層も近くなってますよね?(自分含め))
ユーモラスでありながら読後感はどこかせつない、そんな作品です。

映画を見る前、もしくは見た後に、ぜひ手に取って読んでみてほしいなぁ。
読めばラング、そしてアントマンというキャラがきっと好きになる1冊でした。

・・・あ、アイアンマンも出るよ!
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ホークアイ:リトル・ヒッツ

2015-09-02 | 漫画
「クリント・バートン、またの名をホークアイ
史上最高の弓矢の使い手である。
やがて彼はアベンジャーズの一員になった。
これは、アベンジャーズではない彼の日常を描いた物語。
(最後は何か気の利いた言葉で締めてくれ)」

昨年のガイマン賞も受賞した「ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン」。
映画とはまた違う、「アベンジャーズの中の常人ヒーロー」の日常を描いた作品であり
クリント・バートンとケイト・ビショップという二人のホークアイの関係性も
また楽しい作品でございました。
その続巻である今作は果たしてどんな「日常」が彼らを待っているのか・・・

今作のホークアイとホークアイを襲うのは、
実際にアメリカ東海岸を襲ったハリケーン・サンディに
(被災地チャリティのために、急遽予定になかったエピソードを挿入したとのこと)
クリントの元カノ・元妻・今カノに前巻で出てきた車の女という女難、
(元カノはブラックウィドウ、元妻は「エージェント・オブ・シールド」に登場し
スピンオフドラマの制作も決定したらしいモッキンバード、今カノはスパイダーウーマン)
そして前巻の地上げマフィアとのトラブルが思わぬ方向に発展し・・・

前巻のカラッとしたトラブルだらけの日常が、
今巻での洒落にならない事態への引き金であった、という展開。
犬視点のエピソードというユニークな実験回がありつつも
そこで進むのはシリアスで、へヴィな物語であったりもいたします。

そして物語は気になる展開で次回へ。
このまま無事完結まで(あと2冊)邦訳が続きますように。
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