Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

ゴッサム・アカデミー

2016-04-25 | 漫画
ゴッサムシティの全寮制名門校、ゴッサム・アカデミー。
歴史あるこの学園に通う2年生、オリーブは夏休みの間に巻き込まれた事件から
すっかり人が変わってしまい、ボーイフレンドであるカイルとの間もギクシャク。
そんな彼女が、新入生でカイルの妹、”マップス”ことミアの面倒を見ることになってしまい
さらに学園には謎の幽霊騒ぎに、閉鎖された北校舎と謎がたくさん。
はたして、この学園の抱える秘密とは・・・?

「高校生探偵団による学園青春ミステリー」という紹介も、もちろん間違っていません。
オリーブの抱える悩み、マップスたちキャラクターの活き活きとした描写、
そして恋愛や友情など、学園青春ミステリーとして楽しく読める作品なのは確かです。

しかし、この作品、それ以上に「アメコミ」であり「バットマン」でした。

バットマン世界と文字通り地続きな設定であること、
そしてこれがアメコミであること。
それについて具体的に触れることがネタバレになってしまい、
初読の楽しさを削いでしまうのでは・・・と思ってしまって
詳しく触れられないのが残念に思ってしまうのですが、
「青春学園ものかー、じゃあ読まなくてもいいや」と思ってしまう
バットマンファンの方、もしいるのならもったいないですよ。
あんなキャラやあんなキャラ、そして最後にはあのキャラまで出てきますし・・・。

もちろん、オリーブやマップスたちキャラクターの魅力
(特にマップスのTRPGオタクぶりは・・・)に花を添えるカール・カーシルのアート
(さらに本作ではライターですが、バリアント・カバーを手がける
ベッキー・クルーナンのアートだとより「マンガっぽさ」が強くなる印象があります)も
またこの作品を手に取る魅力のひとつといえそうです。

そして邦訳は「シャザム!:魔法の守護者」で翻訳家デビューしたSENこと内藤真代さん。
今作でも解説文でのTRPG解説などにその愛情が溢れまくっています。
5月末発売の「グレイソン」も翻訳担当、ということでそちらもいまから楽しみです。


ゴッサム・アカデミー


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ホークアイ:リオ・ブラボー

2016-04-25 | 漫画
常人ながらもアベンジャー、”ホークアイ”ことクリント・バートン。
そんな彼が暮らすアパートの地上げ騒動から始まったこの物語も
どんどんシリアスな事態へと発展していきました。
友人の死、恋人との破局、そして相棒といってもいい
「もうひとりのホークアイ」ケイト・ビショップも彼の元を去り、
そして地上げをたくらむマフィアたちは総攻撃を計画します・・・
そんなクリントの前に現れたのは、かつては「トリックショット」と名乗り
アベンジャーズと戦ったこともある兄、バーニー。
いよいよ物語は最終局面に突入することに・・・。

というわけでホークアイ最終巻は、
リトル・ヒッツ」からの続きとなるクリント編となっています。
(西海岸に旅立ったケイトの顛末は「L.A.ウーマン」にて)
今回も丸々1話がクリントたちが見ているテレビアニメの回あり、
手話で展開される回あり、といった実験精神溢れる内容でありつつも
ハードボイルドで映画的なストーリーとなっております。

兄との会話や回想から伺えるホークアイの少年期や
ジャージマフィアたちとの決戦、
そして思わぬ伏線の活かし方・・・と、
ここまで読んできた読者を驚かせる展開の数々は流石、の一言。

映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」ではキャップ側で登場、
コミックのほうでも「デッドプールvsホークアイ」も邦訳決定と
これからも見逃せないホークアイの物語。
ユーモラスな面もありつつ、読み応えは案外がつんとくる
この傑作コミック、完結したこの機会に4冊通しで、ぜひ。

ホークアイ:リオ・ブラボー
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